NZアイアンマン2008 参戦記


    2008年3月1日(土) タウポ・ニュージーランド              

                    NZいろいろ珍道中はこちらへ
  今年もまたタウポにやってきました!
  なぜかほっとする雰囲気が心地よい外国!
  三度目のタウポでのアイアンマンレースを体験しました!

<スイム>
朝5時過ぎに同じツアーのメンバーと待ち合わせみんなで会場へ向かう。
会場までは徒歩4〜5分くらいで近い。
まだ夜は明けてはおらず一見静かなタウポ・・・
薄暗いタウポのメインストリートを抜けて、受付会場に着くともうそこはいきなり別世界!
ライトアップされ、案内アナウンスが流れ、選手同士の会話、応援者たちのざわめき・・・・
すでに大会モードに盛り上っている!

トランジッションに入りバイクをチェック!
(このときミヤモト車のタイヤがパンクしていたことがわかり、慌てて交換したとの事・・・!)
補給食・空気圧・給水ボトル全てチェック!
トイレを済ませ・・・・芝生に横になりストレッチを・・・
日本人選手も周辺に集まりスタートに向けてしばしのリラックス・・・・

やがて、スタート30分前になりスイム会場へ・・・・・
スタート会場まで400mほどある。
レースではスイム終了後トランジッションまでこの道を逆に走ることになる。

 夜が明け始めスタートが近づく!

マオリの勇壮なセレモニーのあといよいよスイムスタート3分前が告げられる!
3個のパトライトが点灯され、1分ごとに1個ずつ消されていく・・・・
会場も一気にヒートアップする!
昨年リベンジできた大会だ!
今年もきちんと完走しよう!  と思わず身が引き締まる!



高らかにスタートホーンが鳴らされた!
リョウタロウ君は自分で勝負できるギリギリのところからスタート!
ミヤモトさんも泳ぎやすそうなところをキープしてスタートか!
私は昨年の呼吸困難を経験したトラウマから最後尾からスタートする・・・・・

しばらく泳ぎ始めると少し呼吸が乱れる・・・・
いつものプールと同程度であるが妙に慎重になってしまい、思わず平泳ぎにスイッチする。
・・・しかし、昨年とは違う!
いろいろ工夫した事で今年は泳ぎやすい!
・・・というか、かつてトライアスロンが楽しかった頃が蘇ってきた!

もちろん、タウポの泳ぎやすさは絶品!
ブイなど確認しなくても水中からズ〜ッと選手が見えるので、それを見ていればコースミスはない!
流れも波もなく、底がずっと見えているスイムコース!
水温の低さは泳ぎ始めると全く気にならない!

それよりもウェットスイムのトラウマが全く消えた!
嬉しくてしょうがない気分でスイムレースを楽しんでいる!!!
気持ちよさに浸りながら気が付くともうフィニッシュ!

1:12:16  次回はもっと勝負できる位置でスタートしよっと!・・・そんな気分にさせられる今回のスイムです。

スイムを気持ちよくフィニッシュでき、上陸するとトランジッションまでの400mランがある!
沿道に人がびっしりいるので歩けない!
本当にアクアスロン!  まるでアクアスロン!  やっぱりアクアスロン!  
苦しいけれど楽しい!

<バイク>
トランジッションでリョウタロウ君とすれ違う・・・・
リョウタロウ君も調子が乗ってきている感じ!
後を追うようにバイクに出る・・・・
市街地は応援が凄いので気合が思わず入る!
風向きは昨年と逆方向!
タウポから郊外へ向かう唯一の登り坂は向かい風で登る!・・・ちょっときつそう・・・;

(主催者写真)

最初はうす曇だったが、徐々に雨が降り始める・・・・・
風の強さも加わって雨が顔に当たると痛い!
ゴーグルも上手く雨を捌けず視界が開けなくなってくる・・・・・・
途中でゴーグルを外してレースをする。

そして、何よりも失敗したのは、やはり年明けの乗り込みが不足していたので
サドルの高さの違和感を感じるのが遅かったようで、
坂を登り始めてから筋肉に違和感を感じ始めた・・・・・

いつもと違う筋肉に疲れが目立つ!
乳酸が溜まっているのが分かる感じ・・・・
そして、もちろん、走りこみ不足からくるスタミナ不足が露骨に出始めてきた・・・・・
やっぱり、練習量は正直に出るな!・・・・と思いながらも慰めに景色を見ながらペダルを続ける・・・

補給は小さなおにぎりとパンケーキで低血糖になる事はなかった!
これは収穫だった!

 このパンケーキがなかなかいける!

路面は一部新しくなっていた!
これはトライアスリートにとっては歓迎される事ではなかった!
NZでは道路を舗装するとき、アスファルトの上に砂利を撒くだけで
慣らして滑らかにはしないんです。
おそらく、一般道でも制限時速100kmのところがほとんどなので
荒天や高速走行などでスリップなどの事故防止を考えているのではと思います。



この路面が練習不足の体にジワリジワリと染み込んできます・・・・・・!
手がしびれ、お尻が痛くなり、スタミナも奪ってきます・・・・・

雨・風もドンドンひどくなりシャツ1枚ではいくら天然のウェットを着ていても結構寒い!
今度NZにチャレンジする人は天気の変わりやすさも考慮して、
面倒でも簡単に着脱できるウェアーの準備は必要ですね。
面倒くさがりの私は耐えることで省略いてますが・・・・・・

リョウタロウ君とは折りえしですれ違うがドンドン離されているのがわかる!
ミヤモトさんには1周目の草原コースが終る当たりで追いつかれる。



しばらく市街地までは下りなので付いていけたが、2周目の坂を登ったあたりでトドメを刺されました!
もう追いかけるというより、自分が180kmを無事にこなせるかが問題になってきた!
寒さと疲労でサイクリングモード・・・・・・・・・



2周回目をほとんどサイクリング状態で耐え忍び昨年より1時間以上もかかりフィニッシュ!
これでフルマラソンこなせるのか〜い?

7:53:18  ランにあまり貯金を残せませんでしたね・・・・・・;

<ラン>

  

土砂降りの中本当にボランティアの人達は良くやってくれました!  アッパレ!
雨は幾分小雨になりながらも風は時折イタズラを仕掛けてくる・・・・・
1周目の折り返しまではっきり覚えていないのです・・・・・・
ただ、足元を一歩一歩見ていた感じです・・・・・
多分、その後からが印象的だったからかもしれません・・・・・

最初の折り返しを回り、湖岸沿いの大きな上り坂に差し掛かった時
一人のアメリカ人に声を掛けられました!
ディビッドさんという方で、どうもさっきから抜きつ抜かれつでペースが合う!
一緒に走らないか?  と声をかけてきたんです。

即座に了承して一緒に走ることになりました。フィニッシュ直前までの約30kmを・・・・
ここから私の必死の英会話が始まる・・・・・・・が何故か楽しい・・・・・!
身長は190cm超のカリフォルニア出身の大男で50代後半の内科の医者だとか・・・・
応援にきている奥さんは産婦人科の医者だとか・・・・・

日本の子供不足や産婦人科不足を話すと残念がってましたね・・・・・
必死に話せば伝わるものですね!・・というか、良く伝わったな〜・・・・

彼が経験したフロリダやランカウイの経験談
こちらも宮古島や佐渡の話をしながらゆっくりではあるがドンドン進んでいく・・・・

さすがはドクターだけあって、エイドでの補給やその後の走り始めのアドバイスをくれる。
この時期はシュガーよりフルーツやスポーツドリンクを・・・とか
しっかりした食べのもを食べてしまったら、5分くらいは歩くといい・・・・
ラスト10kmを過ぎると、今重要なのはシュガーを摂る事だ・・・・! ・・・・とか
他にもいろいろあったがこのあたりで一応割愛します・・・・・

このお陰で
今までで一番大きな足の痛みも無く、精神的な苦痛も無く距離を進める事が出来た!

ラスト38km過ぎあたりからは
私がエルビスのファンだ!と言ったら
若いのに!っといった顔をして驚き、その後嬉しそうにして
一緒にエルビスの歌を歌いながらフィニッシュ地点まで走りつづけました!

フィニッシュラインを近くにして「先にどうぞ!」 「いや、君から・・・」などと譲りあったが、
ディビッドさんから先に走ってもらって、その10秒後に私がフィニッシュへ走り始めました。

6:55:36  

  

今回、このタイムでもヨシとしてます!

30kmもの道を異国の人とコミュニケーションしながら走れる機会を得られたことは
非常によかったと思います。
海外トライアスロンならではの経験をさせてもらいました!

  

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