2003年5月19日
上告断念を求める
農水省前座り込み宣言
川辺川利水訴訟原告団
団 長 梅 山 究
本日、私ども九州熊本は人吉・球磨の農民たちは、農林水産大臣が福岡高等裁判所の今年5月16日判決に上告を断念するまで、農林水産省前で座り込み行動をすることを宣言いたします。
私どもはダムの水は要らないとする農民の意思を無視して国営川辺川利水事業変更計画を強行しようとする農林水産大臣を相手に事業の取消を求めて裁判をしてまいりました。
これに対して、福岡高等裁判所は、土地改良法上3分の2以上の農家の同意がないとして利水事業を取消すとの判決を下しました。この判決には法律上、最高裁判所に上告する理由はありません。
私たちは、素人ではありますが、当初からこの利水計画は重大な土地改良法違反であると考えてまいりました。まして今回は高等裁判所が慎重に審理を重ねて判決を出したのです。
したがって、農林水産大臣は直ちに上告を断念すべきであります。
農民の声を無視しこれに反した大型公共事業を強行する時代は過ぎ去りました。私ども農民は、「平成の百姓一揆」として、農民が主人公となるわが国農業の実現を目指して頑張りますので、国民各位のご理解とご指示を頂きあわせて農林水産大臣に上告断念の要請をしていただきたく、心よりお願い申し上げます。