第23回 名古屋ポーカーオフ(POKER in NAGOYA)


平成13年6月23日(土)晴れ 於 愛知県スポーツ会館

今回は、ひさびさに寝不足の点心乱丸氏を迎えて、11人のメンバーがそれぞれ3本のトーナメントを争った。



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順位ネーム
優勝LAC-HERO
池永
なごやん
待宵草
点心乱丸
高井
すみ
爆破道
heba
10いわた
11denko_sekka


上はテキサスホールデムトーナメント順位表。

序盤早々にdenko_sekka氏が脱落すると、ほどなくしていわた氏もファーストアクションJXでオールイン。 ばらばら降りてBBのわたしの番。チップと相談してコールした。わたしが手札J8を開いた直後のいわた氏の表情をよく覚えている。 その後、ゲームは比較的静かに流れるも、heba氏がアーリーからの中玉レイズに ためらいなくオールインしてJJを開く。QQを開いた相手にほぼドミネートされた恰好である。 氏は「AKかAQ、そのあたりだと思った」と唸っていたが、 たとえすぐそこまでブラインドが迫っていたとしても、まだ十分に我慢できるチップ量だったことと、 JJがレイズ直後にコールという無理をするに十分な手札ではなかったことを考えれば、やはり降りるのが 無難な選択だったと思われる。たとえAKやAQと思っていたにせよ、ここは降りるのが得策ではなかったろうか。 わたしは、JJではちょっと乗りにくい。AQでも降りて、AKならばリレイズ(中玉をぶつけてきたので、降りの可能性も高い)だったと思う。

残り8人ともなると、随分狭かったテーブルにも幾分余裕が出てきて、手札を守ることに相当の注意力を傾ける 必要がなくなってくる。これは精神的にも楽なことだ。現時点でテーブル内の情勢はというと、 待宵草氏、そして池永氏のチップが目立つ。待宵草氏は、2ペアでいわた氏を文句なしに降した試合が大きかった。 ポジションをみると、右は爆破道氏、待宵草氏とタイトな相手、左はすみ氏、池永氏と対照的なプレイヤーとの間に立たされている。いわば黒潮と親潮のぶつかる潮目に あたるわけで、利益がわたしの元に集まるのはこのことからみて既に必然であった。意味不明。
さて、訳の分からないことを言っている間にAKがきた。ようやく手らしい手が きたのでポット分をレイズ。ファーストアクションでレイズしたら、点心乱丸氏がボタン手前でコールしてきた。氏のチップを切り崩すチャンスと 思いきや、なんとBBの爆破道氏もコール。様子からしてかなりいい手のようだ。そしてフロップが ベビーカード付きのK-Q。爆破道氏、オールイン。そして、本日一番のわたしのミスがこれにコールしたことである。
わたしの思考過程はこうであった。まず、フラッシュドローはあったが、氏のプレースタイルからして、ここ一番のときにドローで 危なっかしい勝負にくることは考えにくく、そうなると手札は絞られてくる。しかも、今回は アーリーからレイズが入っている。当然ながら、ある程度の手札であることは予想している筈である。 自分と同じAKか、そして最もあってはならないKQ、又はQQか。AQあたりのコールはあり得ないことではないが、 可能性は薄い。とにかく、いわゆるマジ手であることは確かだ。チップはややわたしの方が優っているが、ここで落とすことは致命的な痛手を 追うことを意味する。実のところ、AKにしてもKQにしても、いずれにせよわたしにとっては 有り難いカードとは言えない。そして、そのことがほぼ分かっていながらコールしてしまったのである。 "降りる理由を探せ"という基本的なセオリーを無視してしまったのである。 だから、氏がKQを開いた時は黙って席を立つつもりだった。次の瞬間、ターンでAがヒットしてしまわなかったならば。
まだ、わたしの悪い癖、ここぞという時にコールドコールしてしまう症状は完治していなかったようだ。ようやく最近になって、 こうした明らかにひどいミスが少なくなってきたと思っていただけにやるせない。そこにはショックではなく、ただ自分に対して腹立たしい気持ちがあるのみである。 結果としてわたしが勝ったものの、勝負には負けていた。 それにも関わらず、この結果について非難するどころか、むしろ頷いて認めてくれた氏には、度量という点からみても敵わない。

中盤から後半、静観していたLAC-HERO氏が動く。KKでリンプし、結果的に相手をハメた試合や 強気のオールインなど、変幻自在の動きで着々と土台を固めていく。わたしも、待宵草氏を落とそうとJQsでリンプし、Qを引き当てて 目的を達すると相手はいよいよあと2人。チップ差はあまり見られないが、今回はスティールをすべき 時期を悉く逸してしまい(最低限必要な手が入らないか、或いは先にレイズされてしまうことによって)、じりじりと追いこまれてゆく。 後半で、結果として降りてしまったものの、勝負にいっていたら優勝を掴んだかもしれない手札がふたつあった。 ひとつは、LAC-HERO氏が大玉レイズをかけてきた時のポケット5(勝っていたらPRESTO!と叫んでやろうと思っていたが)と、 池永氏のレイズに対する9dTdである。振り返ってみると、55の降りは正しかったように思うものの、9Tのケースは じゃんけんにいくべきだった。というのも、55の段階では無理をするほど危うい状況でもなかったが、 9Tが配られたときは、チップリーダーのLAC-HEROに無視できないチップの差をつけられていたからである。しかも、池永氏のレイズは相当怪しかった。 とはいえ、まだわたしには賭けにでて優勝を狙うより、確実な勝負で2位を狙いたいという気持ちのほうが強かった。 けれども、時すでに遅し。最後は不本意なA6oでのムーブで戦線を離脱。 池永氏もわたしと同じく攻め手に欠けたのか、いつものような強気な姿勢がみられず、ヘッズアップではそれにつけこんだLAC-HERO氏が危うさを感じさせずに優勝を決めた。



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順位ネーム
優勝すみ
LAC-HERO
待宵草
いわた
爆破道
池永
点心乱丸
heba
なごやん
10高井
11denko_sekka


上はセブンスタッドトーナメント順位表。

序盤、チップの山を築いていたのだが、勝負手でかち合って悉く敗退。 みぐるみはがされた、とはまさにこの時のわたしの状況をいうのであろう(以下、鋭意執筆中…か)。



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順位ネーム
優勝すみ
爆破道
denko_sekka
なごやん
池永
高井
heba
点心乱丸
待宵草
10いわた
11LAC-HERO


上はオマハハイロートーナメント順位表。

今回は強制オールインもなく、最後まで無事にゲームが行われた。 序盤、数回のゲームでごっそり点数を失ったLAC-HERO氏と、氏をなんとか落とそうとするプレイヤーたちとの攻防が 面白かった。そこで、またやってしまったのがJPPA会長その人。オールインのLAC-HERO氏がいる中、 ダイヤ3枚を無視したフロップセットでのベット。これには爆破道氏も不機嫌そう。 結果は、フロップでフラッシュを完成させていた氏が取ってheba氏は撃沈。いつぞやのいぶやん氏との試合を思い出すのはわたしだけか。
そのわたしはというと、今回はまともに攻めて地味ながら後半まで残った。プリフロップのレイズはなるべく避け、 中途半端な手はレイトポジションでもすべて降りた。だが、なかなかフロップがかち合わずに少しずつ削られ、攻めあぐねているうちに脱落。
今回健闘したのはdenko_sekka氏であろう。個人的にはいくつかクエスチョンマークをつけたい 試合もあったが、全体としてはよく粘ったのではないかと思う。「優勝できねぇ」と喚いているそばから JPPA会長が浴びせたキツい一言「やっぱりスキルだろう」。しかし、とどめはそのやり取りに密かに頷いていた複数のプレイヤーがいたことだ。 あとはすみ氏である。氏の勝因は中盤までにかなりのチップを積み上げていたこと。ボードにも恵まれて 順調に優勝への階段を駆け上がっていった。最後はいま一歩の段階で爆破道氏がすみ氏の手を読みきれずに脱落。 ターンでミドル目のストレートを完成させたすみ氏にすべてのチップが集まった。スタッドでもそうだったが、この人、ヘッズアップにはめっぽう強い。


3本のトーナメントを終え、優勝はすみ氏、準優勝はLAC-HERO氏、そして3位は池永氏だった。

この名古屋のイベントも20回を数え、これからはひとつひとつがわたしにとって試練の回となりそうだ。それぞれが自分に合ったカタチでかなり勉強しているからである。 EJFのメンバーも、当初に比べてだいぶ手慣れてきた感がある。とくに待宵草氏は今年の台風の目となるかもしれない。 わたしも、トーナメント宣言をしてからそれなりに勉強もし、以前と比べてひとつひとつのゲーム内容にこだわるようにもなってきた。 そして、学べば学ぶほど、自分のプレーが気に食わなくなってくるのだ。 今、自分の実力がどのあたりにあるのか皆目見当もつかないが、ひとつだけ言えるのは、名古屋のメンバーの実力が 確実に上がってきており、それによってわたしが大いに刺激を受けているということである。 試合後、ハンドに関して互いに意見を述べ合う光景もあちこちでみられるし、随分とそれが自然さをもって行われるようになってきた。 たしかに露骨なトークや馴れ合いはあるが、それがひょっとしたら名古屋の持ち味なのかもしれない。 とにかく、周りのおかげで、わたしのトーナメント熱はいよいよ高まってきているのである。


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◆関連サイト◆
次回名古屋ポーカーオフの予定等はこちら(heba氏)
全国統一ランキングはこちら(Doyle氏提供)
名古屋オフ限定ポイントランキングはこちら(LAC-HERO氏提供)



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