平成12年11月25日(土)晴天 於 愛知県スポーツ会館
総勢9名とやや少なめの名古屋ポーカーオフだったが、いつも通りほのぼのとした雰囲気の中で行われた。 詳しいコメントは今のところオマハハイローのみ。他のゲームに関するコメントは、気分次第でいつかつけるかもしれない。
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順位 | ネーム |
---|---|
優勝 | にし |
2 | 池永 |
3 | いわた |
4 | 点心乱丸 |
5 | なごやん |
6 | heba |
7 | 待宵草 |
8 | M.S |
9 | 高井 |
上はリミットテキサスホールデムのトーナメント順位表。
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順位 | ネーム |
---|---|
優勝 | いわた |
2 | にし |
3 | heba |
4 | 点心乱丸 |
5 | 待宵草 |
6 | 高井 |
7 | 池永 |
8 | なごやん |
9 | M.S |
上はセブンスタッドのトーナメント順位表。
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順位 | ネーム |
---|---|
優勝 | にし |
2 | なごやん |
3 | 高井 |
4 | 待宵草 |
5 | heba |
6 | 点心乱丸 |
7 | M.S |
8 | 池永 |
9 | いわた |
上はオマハハイローのトーナメント順位表。
いよいよオマハハイローなのである。これだけは譲れないと悲愴な決意で臨むなごやん。
参加は9名、ポジションは左に待宵草氏、その隣ににし氏、右をみると高井氏、M.S氏と続き、近辺をみる限りは平和な情勢。
当初は、かなり緩やかなストラクチャ設定になっており、周りもルーズ、従って、フロップ以降は徹底して自粛(基本)だが、
フロップまではなるべく見にいく作戦をとる。しかし結局手は入らず、500持ちで30ほど削られる。
20-40、相変わらずテーブルのムードは最初の頃のテンションから抜けきっていない印象。
コーラーの多いねっとりとした雰囲気である。
そこで作戦を変更することにした。このお祭り状況が続けばまず数人は早い段階でとぶだろう、早い段階である程度人数が
絞られれば、下手なじゃんけん勝負に持ちこまずに済む。このような判断から一転して傍観を決め込むことに。
最初にぶつかったのがいわた氏とにし氏。フロップA−Q−2でにし氏ベットいわた氏レイズ、 初手リンプしてきた池永氏、若干ためらいつつコール。ターンA。にし氏チェック、いわた氏ベットに 池永氏コール。にし氏涼しげにレイズ。それに対していわた氏がなおもリレイズしたのが読めない。 一方、完全に巻きこまれてしまった感のある池永氏、苦々しげにコール。 堅実でティピカルなにし氏のプレイスタイルを考えればハイで勝負にきているのは明らか。 ひたすらついてきている池永氏はおそらく9割方ロー。結局キャップになってリバーはラグ。 にし氏威厳たっぷりにベット、いわた氏ジャストコール…。ローが落ちなかった池永氏カードを投げるようにしてフォールド。 当然のようにAQをみせるにし氏(いわた氏はAフル9)。
ほどなくして先の試合で致命傷を負ったいわた氏がとび、次は隣国で内戦勃発。テーブル反対側にいるheba氏、池永氏、そして M.S氏がかち合う。初手にレイズをかけてきたheba氏はフロップ2−6−3でベット。チップ寡少の池永氏コール。 この中では序盤にポットを稼いでチップ優勢なM.S氏、コール。わたしなごやんのお隣で、お互いタイトに徹して 周りの自滅を待ちふたりで幸せになろうね同盟に暗黙のうち調印した待宵草氏もコール。ターン3。heba氏ベット、池永氏レイズ。M.S、待宵草両氏ともにコール。 コーラーをいたぶるべくheba氏がさらにレイズをかけ、池永氏がオールイン。これぞ名古屋名物というべき先行き不透明な大荒れの展開に。 そしてリバー7。最後に7が激しくヒットしたheba氏、3フル7で、悔しそうに36を開く池永氏に競り勝った。 M.S氏はミドル目のスト狙いと、フロップ時点でかなりのドッグだったという。 ローをみると、てっきりA4ローがいるかと思いきや誰もおらず、なんとかA25Xの待宵草氏がとった。同盟安泰。
ゲームは早くも6名に絞られ、40-80の中盤戦に突入した。この時点で、さきほど大きなポットをとったheba氏、いわた氏との一騎打ちを制したにし氏が頭ひとつ分ほど優勢、
待宵草氏がそれに次ぎ、あとはどっこいどっこいという状況である。
そろそろ仕掛けなければいけない。手は483d7d。普段なら降りだが、ポジションはボタン。
手前のheba氏、高井氏が地味にリンプしてきたし、フロップだけはみてみようとリンプイン。sbの待宵草氏も同じくのり、
にし氏チェックでボード4d−6d−2。ローはたよりないものの打っても悪くはないかなと思ったが、
トーナメントではローで率先して打つのは分が悪く、なるべくロー目を持っていてもハイで仕掛けるようにすべきという前回得た教訓から、
チェック回りはチェックで流す。実際、ハイもセカンドペアと吹けば飛ぶようなフラッシュドローしかなく、どうにも覚束ない。
ターンは2。周りもけだるげにチェックチェック。やった、リバーが拝める。そのリバーは5。なんと、きたのはダイヤモンド。
二階堂ひろしも真っ青、ストレートフラッシュの完成である。しかしこの状況ではおそらくチェック回りで、打っても実入りは少ないだろうと思っているところへ、パッシブな
高井氏がベットしてきた。ここはやはり長考のふりというきわめてクラシカルな手法をとることに決定。とりあえず2度ほど持ち手を確かめ、ボードを
ためつすがめつし、レイズ。当然のごとくばたばたと降りて、氏はせいぜいコールかと思いきや、予想に反し考量。
そしてレイズの決断。当然リレイズし、周りからは笑いながらストフラか?の声が。開いてみると高井氏は55持ち。
もっとも落ちてほしくない札が落ちたカタチになってしまった。
これでかなり戦える状況になったなごやん。すでにゲームは100-200に入っている。
AK48ダブルスーツとそこそこまともな手が入り、コールはsbで。
でてきたボードは3−8−J。オールチェックでターン8。セット。ツーペアならフロップで打ってくる可能性が高いが、
それでもチェックするほど余裕はない手。ここは正直に打つべき、ベット200。「8あるぞっていってるんだよなあ」と、
見事にわたしの真意を理解していただきつつにし氏フォールド。ええ、持ってますとも。
だが、考量したのは点心乱丸氏。8持ってんだぞ。……だめ?
「なごやんがあれでベットしてくるってことは考えにくいもんなあ」。そのときはどういう意味かわからなかった。
ただひとつ言えるのは、この人、迷っているときはたいがい本物を持っているということである。
そしてコール。リバーK。きた…。表情崩さずベット200。目の不審な動きもサングラスに隠されては分かるまい。点心乱丸氏レイズオールイン。やはり持っていたJ8。
なるほど、あの時点では自分の手に勝てるのはJJしかない。わたしなごやんがもしもJJを持っているのなら、そこでベットせずに
リバーでベットしてくるだろうという解釈から思わず漏れた一言だったのだろう。読まれている。
さて、点心乱丸氏に続き、一時はチップリーダーだったheba氏がリタイアすると、
いよいよ同盟のメンバーとも争わなくてはいけなくなってしまった。待宵草氏も粘ったが、最後は高井氏の手と
かち合いリタイア。その高井氏も何度かにし氏からのチップの暴力に押され、いよいよゲームは佳境に。
ゲームは200-400。ボタンのにし氏レイズ、高井氏オールインに、bbのなごやんAT27のAスーツでリレイズオールイン。
ここが正念場と気合いを入れるも対するにし氏はA23J。きゃー。一瞬にして気合い萎え萎え。しかし
ボードに7がヒットし、7ペアグッドなのだからオマハは分からない。ローは出ずに、オールインの高井氏がポケットKで復活。
これでにし氏の一角が崩れ、ほぼ三者鼎立の状態に持ちこんだ。なんとか一矢報いたわけである。しかしにし氏の攻撃は止まず、とうとう堪えきれず高井氏リタイア。
ヘッズアップ。にし氏とこのゲームでヘッズアップになるのは今回で二度目、前回はわたしが勝利している。決して組しやすくはないが、
オマハハイローはあまりやっていないとのことから、このゲームではわたしに一日の長があると踏む。
しかし、いかんせんチップ差3:1。しかも、直にブラインドがあがってしまう。状況としては苦しいといわざるを得ない。
なんとか400-800になるまでに勝負を仕掛けなければ、勝てる見込みはまずなくなる。
ヘッズアップ最初のわたしの手は336J。ここで降りてしまうと次のbbは800。必ず氏は
オールイン要求をしてくるだろう。ここでレイズ(おそらくコールすればレイズされる)し、じゃんけん勝負に持ちこむのも一手だ。
しかし氏の表情をみると余裕綽々である。やはりこんな手でいくのはあまりに辛すぎる。ダウン。氏はハンドを開いてくれた。Aとフェイスのダブルスーツで
保険のロー目もあるまずまずの手だった。しかし、チップが拮抗していたのならばダウンすべきだが、あの状況ではやはりフロップをみるべきが正解だったように思う。
ブラインドは無情にも上がり、もう後がない。ちらと氏をみると、手札をみてくすりと笑っているではないか。ほら、やっぱりレイズしてきた。
手札をみろということだ。6d8d8sTs。セオリーではミドルカードでは決してプレーするな、である。しかし、ここで
降りるということは、これすなわちほぼ負けを認めてしまうことを意味する。わたしに、もはや選択肢は残されていない。
結果、Aとフェイス2枚でストレート完成。にし氏が優勝を決めた瞬間である。
氏に対抗するには、チップを稼ぐのが遅すぎた感がある。結局最後まで優位に立たれ、逃げ切られた。
まだまだ全体の戦略の見通しの立て方が甘いようである。道はまだまだ長く、そして険しい。
トーナメント3本を終え、優勝は最近ベガスで修練を積みスタッドが分かってきた(本人談)というにし氏が射止めた。準優勝はいわた氏、3位は点心乱丸氏だった。
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なお、今回のオフの成績は全国統一のレーティング(Doyle氏提供)および名古屋オフへの参加プレイヤーのみを対象としたポイントランキング(LAC-HERO氏提供)に反映されます。 興味のあるかたはこちらも合わせてご覧ください。
次回のPOKER in NAGOYA は12/23(土)です。どうぞ奮ってご参加ください。とくに初めてのかたの道場破り、大歓迎です。