第13回 名古屋ポーカーオフ(POKER in NAGOYA)


平成12年7月29日(土) 於 愛知県スポーツ会館

今回の参加者は総勢12名、2テーブルに分かれて行われた。遠征組ではgatsby氏が初参加されるなどして大いに盛り上がった。 試合ではとくににし氏とgatsby氏との打ち合いが面白く、今回はそのふたりの模様を中心に大会レポートをお届けしたい。

順位ネーム
爆破道(348→389)
heba(259→331)
池永(301→297)
gatsby(219)
いぶやん(195→207)
にし(→155)
なごやん(154→144)
点心乱丸(175→104)
Torolic(112→79)


テキサスホールデムライブ順位表は上の通り。heba氏がだいぶ盛り返しているのがまず目につく。 爆破道氏はクラブのストフラを完成させて運がなくなったかと思いきや、なぜか今回も勝ち越し。 単独首位に立った。一方、いよいよ後がなくなってきたのはTorolic氏。メダルをとっても 剥奪という過酷なペナルティ、果たしてどうなるのか。今後の行方が気になるところ。 といってるわたしなごやんも横ばいで、あまり人のことを言えないのが哀しい。



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順位ネーム
優勝点心乱丸
池永
heba
すみ
爆破道
なごやん
luckystop
いぶやん
にし
10gatsby
11高井
12Torolic


上はリミットテキサスホールデムトーナメント順位表。

このトーナメントはあまりよく覚えていないが、heba氏のすさまじい追い上げぶりだけは 書きとめておく必要があると思う。 チップ寡少のなごやんがQKsでプリフロップレイズし、heba氏はQ3でコール。迎えたフロップでQが落ちる。 なごやんベット、heba氏コールでリバーに3。勝負とは非情である。 この勝負をはじめ、何度か危機的な状況の中で正念場を制し、 上位に残ったのが印象的だった。
最後は48で点心乱丸氏が「伝説」池永氏を降してテキサス部門念願の初優勝を決めた。



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順位ネーム
優勝池永
gatsby
爆破道
にし
heba
いぶやん
高井
なごやん
luckystop
10Torolic
11点心乱丸
12すみ


上はセブンスタッドトーナメント順位表。

セブンスタッドは、後半gatsby氏の攻撃が炸裂。サードストリートの段階でポケットAを 隠し持ったまま強気に押し切ったのをはじめ、その直後にはAのsetも完成させるなど、一時は 独走態勢に入った。とはいえ、チップを着実に積み重ねてきている中でgatsby氏のQQをKのsetで 破るなどの冴えをみせた池永氏、それに粘った高井氏が脱落したあとはいぶやん氏も追い上げ、試合は混戦模様となる。
だが、今回のセブンスタッドでもっとも楽しませてくれたのは、堅実なプレイスタイルに定評のあるにし氏だ。 最初に同氏を落としにいったのはgatsby氏だった。だが、オールインのにし氏は最後の1枚に賭け、ハートの フラッシュを完成、虎口を脱する。続く試合で同氏が渾身のオールインベットをするも、 今度はhebaいぶやん両氏がコールオールイン。再び緊張がはしる。
結果は、いぶやん氏スト崩れ、heba氏サードストリートでのKペア(発展せず)、 そしてにし氏は3のsetで、同氏が大きな勝負を勝ち取る。 のちにいぶやん氏は、戦略的に考えるならばheba氏がコールした時点で自分はフォールドすべきだったと述懐している。
さて、この山を越えたにし氏は守勢から攻勢に転じ、 熾烈なチップリーダー争いを繰り広げているgatsby氏、池永氏、そして爆破道氏と互角の勝負をするまでに態勢をもちなおしたのだった。

にし氏のとばしに失敗したgatsby氏の次なるターゲットは爆破道氏。gatsby氏オープンカードAでのレイズに対し、考量の末 爆破道氏コールオールイン。bicycleを狙いにいったgatsby氏だったがその夢叶わず、爆破道氏が息を吹き返す。 二度までもしとめられずに苦戦を強いられ、一時はオールインにまで追いやられたgatsby氏だったが、 フルハウス完成などで踏ん張り、その後数ゲームが流れる。
そして、gatsby氏が動いた。ラウンドも終盤にさしかかり、いよいよ正念場。そのときひとりの相手もチップを前へ押しやる。にし氏である。 ここはなんとしてでもきっちり仕留めてさきほどの無念を晴らしたいgatsby氏。伏せ札はAT、 Tのオープンカード。だが、このときにし氏もホールカードにQQが入っていたという。 それでも、466と流れたgatsby氏がにし氏を降し、かすんでいた優勝への希望がみえてくる。
この勝負で痛い一敗を喫した同氏がほどなく脱落すると、上位3名が保ってきた均衡はにわかに 崩れはじめる。終盤は池永氏がここぞという勝負を次々にきめて優勝。爆破道氏との3ペアに対し4ペアgatsby氏との3ペアに対し8ペアで勝った勝負がとくに印象的だった。



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順位ネーム
優勝なごやん
にし
gatsby
Torolic
すみ
いぶやん
爆破道
heba
高井
10池永
11点心乱丸


上はオマハハイロートーナメント順位表。
ここで点心乱丸氏が優勝すればメダルに手が届くが、ご本人曰くオマハハイローは一番の苦手種目とのこと。 池永氏もあまりオマハの成績は芳しくなく、両者の勝負の行方に注目があつまった。

前半、なぜかルーズなようにみえて勝っているすみ氏と、いつもどおり手を絞っていくなごやんが チップを積み上げる。中盤までは誰もとばず、比較的穏やかなゲーム展開となった。とはいえ、 点心乱丸氏、池永氏が相次いで脱落するなどしてテーブルがひとつにまとまると、次第に状況は厳しくなってくる。 一時はかなりのチップを稼いだすみ氏だったが、やや安易なコールがたたったのか、激しい打ち合いに参加して削られ、脱落。 すみ氏の脱落を願い、ひたすら静観していた姑息ななごやんは、地味に勝ちチップを安定に保つことに成功。 一方、gatsby氏がかなりのチップで背後から忍び寄ってくる。にし氏の動きも油断ならない。

そして終盤戦。4人になった時点でチップリーダーはgatsby氏となごやん。それを追うにし氏、そして チップ寡少のTorolic氏という状況。
にし氏は何度かgatsby氏とあたり、勝利。スティールも何度か成功させ、一時はチップリーダーに。 しかし、終盤のラウンドではメンタルな側面もかなり関わってくる。にし氏のその部分を揺さぶったのが Torolic氏のオールインでむかえたフロップ7−7−2のレインボー。同じくコールしたgatsby氏がベットしてくる。 にし氏の手札は88KK、7をもっているとみてフォールド。この読みは筋である。だが、ターンに8にし氏驚愕。だが、かくもカードは残酷なものなのか。さらに追い討ちをかけるように、リバーでK。もう笑うしかない。 このゲームで心理的にかなりの動揺がうまれたとみて、ここは強気にいくべきと判断したなごやんは 何度かレイズをかけ思った通りのスティールに成功。gatsby氏までかなり悩んで降りてくれたところをみると、 オマハに関してのみはちょっとは信用があるとみていいのかもしれない。 このスティールがきいたか、終盤は比較的楽な試合運びをすることができたなごやんが優勝した。



トーナメント3本を終え、今回の総合優勝は池永氏が勝ち取った。これで2つ目のメダルを手にしたことになる。やはり氏の豪放磊落な攻め口は 学ぶべき点が多々あると思う。2位はなごやん、3位はgatsby氏となった。 4位には、スタッドとオマハでやや不本意な着地だったものの、テキサスのポイントによって点心乱丸氏が食い込んだ。


今回のオフの成績は全国統一のレーティング(Doyle氏提供)および名古屋オフのみを対象としたレーティング(LAC-HERO氏提供)にも反映されるので注目されたい。 また、わたしとは違った視点でくTorolicさんもレポートを書かれているので読まれてみては?こちらから。

なお、次回のPOKER in NAGOYA は9/2(土)です。どうぞ奮ってご参加ください。



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