☆LiveCinema講座・1☆ 2004.2.5更新

LiveCinemaは、活用法がわかると、かなりいろいろな演出ができるソフトです。
ただ、ちょっと使い方がわかりづらいので、簡単な講座を開いてみました。
第1回は、「スタッフロールの作り方」です。
単に画面下から画面上に流れていく文字を表示するだけなので、素材グラフィックも必要なく、あっという間に完成させられます。
では、作成前に、LiveCinemaの数々のツールを説明しましょう。



※全体画面
全体画面


※ファイル/編集
ファイル/編集
ファイルを扱ったり、切り取りや貼り付けを行うツールです。

※挿入
挿入
トラックに貼る素材を選択するツールです。

※タイムズームレベルバー
タイムズームレベルバー
トラックの時間表示を段階的にかえるバーです。
10秒や1分など、長めの時間を必要とするとき使用すると便利です。

※再生コントロールバー
再生コントロールバー
シネマを試験再生するバーです。
じかにバーを動かすことでプレビューも変化するので、細かい修正をしたいときに便利です。

※トラック
トラック
ここに画像やテキスト、効果などを置きます。
上の6桁の数字は、それぞれ「分:秒:フレーム」を表します。
例えば画像を置いて、20秒かけて「一つの動作」を行わせたいときは、トラックに置かれた画像の右端にカーソルをあて、「←→」が表示されたらドラッグして「00:20:00」のところまで伸ばしてください。
また、開始時間も自由に設定できるので、途中で画像を追加したいときは別のトラック(トラックの縦軸T)にその追加画像を置いてやればいいだけです。
ただし、プライオリティ(画像表示の優先度)には気を付けておいてください。
画像の表示は、トラックの順番ではなく、プライオリティで決定されるので、トラックの順番は気にしなくても大丈夫です。
プライオリティは次の「プロパティエディタ」で決定できます。

※プロパティエディタ(画像はキャプション挿入時のものです)
プロパティエディタ
ここに各種数値や文字をいれ、「一つの動作」を作ります。
「連結」を使うことで第2の動き、さらに「連結」して第3の動き……というように作成できます。
例えば左右に行ったり来たりする動作を作りたいときは、はじめに右から左に動く数値を与えてやり、「連結」で同じ画像をつなげて、追加したほうのプロパティエディタで左から右への数値を書けば、行ったり来たりになります。
このあたりはいつか解説するときもあると思いますが、今回は使用しません。

※プレビュー
プレビュー
できたシネマの動作が見られます。
「再生コントロールバー」で再生できます。
上の画像は、今回作成しますスタッフロールのプレビューです。
プレビューサイズは「表示」→「ハーフサイズプレビュー」で、通常の半分にしてあります。


☆スタッフロール制作
それでは、スタッフロールを作ってみましょう。
まずLiveCinemaを立ち上げ、「シネマ」を選択します。
「プロパティエディタ」と「トラック」に何もない画面が出てきたと思います。

「挿入」で「キャプション(文字)」をトラックに置いて、動かす準備をしましょう。
挿入
↑のツールバーから、「A」と書かれた場所をクリックします。
そうすると、ツールバーの色が変わったはずです。
カーソルをそのままトラックまで持ってくると、水色の枠が見えますね?
それを「T1」列にあわせて、左クリックします。
これで「トラック1」にキャプションが置かれました。

「プロパティエディタ」にも、いろいろな言葉が表示されました。
ここに数値を入れてやることで、動きをつくるのです。
まずはスタッフロールの文字を入れましょう。
「プロパティエディタ」から「テキスト」にカーソルをあわせ、クリック。
すぐ右にボタンが現れますので、それをクリックしますと、テキスト入力のダイアログで出ます。

挿入
例として上のような文章を入力しました。


次は文字の色です。
ここでは黄色にしてみましょう。
「プロパティエディタ」の「文字の色」をクリックし、さらに脇に出たボタンを押します。
色設定

カラーボックスが出るので、カーソルを黄色にあて、クリック。
そして「OK」で決定します。


続いて文字の大きさを「フォントの高さ」をクリックして、数値をいれます。
ここでは「32」ドットにしました。
そして文字の間の隙間を「行間」で「64」にして、基本設定は終わりです。
以上の文字や数値は、任意のものでかまいませんので、自由に設定してみてください。


さて、ここからがキモになります。
スタッフロールを行う時間設定をしましょう。
トラック上のキャプションの左端を「00:00:00」に合うようにドラッグして設置。
次に右端をつかんで「←→」を引っぱり、「00:10:00」まで持っていきましょう。
つまり10秒かけて、「一つの動作」をさせるということです。
ここでちょっと問題なのが、「00:00:00」から「00:10:00」まで引っぱるのは、すごくたいへんだということです。
初期設定のままですと、トラックの1コマが1フレームなので、1秒のばすだけで苦労します。
なので「タイムズームレベルバー」を使って、段階的にステップ数を拡大していきましょう。

タイムズームレベルバー  → タイムズームレベルバー

10秒(およそ)にあわせたキャプション トラック


最後に、動作設定をします。
画面・下から画面・上に向かって動かすと言うことは、画像位置のy軸をだんだん減らして行くということです。
しかもはじめは何も見えないくらい下のほうにキャプションを置き、最後はやはり画面・上に消えてもらわねばなりません。
それに加えて、文字フォントの大きさと行間を考慮して、キャプションの全体の大きさを考えねばならないでしょう。
結果、「開始時-Y」を「480」、「終了時-Y」を「-1200」に設定しました。
大きい数値から小さい数値に進ませることで、下から上に進んでいきます。
逆に小さい数値から大きい数値にすると、上から下になります。
横に移動させたいときは、「開始時-X」と「終了時-X」を設定すれば簡単にできます。
下は今回の最終的な「プロパティエディタ」です。
隠れている部分は初期値のままいじっていません。

挿入

それでは「再生コントロールバー」で再生してみましょう。
うまく下から上に文字が流れましたか?
あとはこれを「ファイル」に保存をして、LiveMakerの[画像表示]でこのファイルを指定すれば完成です。

では今回はここまでです。
長々とありがとうございました。


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