☆見せかけ多重画像選択☆ 2005.8.4更新

今回の主題は、「制限時間内でどの選択肢から選んでも必要なデータを取得するまで繰り返す画像選択処理」です。
長いので「見せかけ多重画像選択」でいいです。
まずは下記のファイルをダウンロードし、解凍してください。
その後、LiveMakerを立ち上げ、解凍したフォルダを指定して「ビルド+実行」をしてください。
なお、このプロジェクトは「開発版ver.02.05.07.25」、「雛形ver.02.05.06.09」で動作確認しています(通常版での動作は保証いたしません)。
なるべく最新版をご利用ください。

 LiveMaker用プロジェクトファイル  見せかけ多重画像選択(lzh圧縮) 1.36MB

※実行画面
実行画面

実行画面

上の画面が画像選択を行っているところです。
画面・下の赤いバーが消えるまでに、「人物」と「服」を選択してください。
「人物」「服」のどちらを先に選択してもかまいません。
下が選択後の画面で、選択した人物の衣装が3パターンに変わります。

◎プロジェクトの簡易解説
※チャート
チャート

※変数表
変数表

今回は「全体のなかの一処理」として考えていましたので、すべての処理はこのチャートに収めています。
同様に、変数もこの内部で完結させていますので、全体の変数表には何も登録していません。
値をチャート外部に持ち出すときは、他の変数に代入して使ってください。

○チャートの全体の流れ
制限時間を監視する大きなループのなかに〈画像選択〉を入れて、「人物」と「行動」を決定するか、制限時間が切れるまで繰り返しているだけです。
実行画面の下に流れる赤いバーは、ただのシネマで、これ自体に制限時間を判定する能力はありません(たんなるビジュアルです)。
実際に時間を判定しているのは、二つの計算ノード〈時間所得〉です。
ここで「終了時間」と「現在時間」を取得、比較しています。
その間に挟まれている〈画像選択〉にも、制限時間が設けられています。
これがないと、「なんらかの選択がなされない限り動作が止まってしまう」からです。
短い周期で〈画像選択〉を繰り返すことで、あたかも複数の選択ができるように見せかけているのです。
今回は「人物決定」と「行動決定」フラグを作り、この二つがTRUEになると選択完了となり、本動作に移ります。
片方、もしくは両方とも選択しないまま時間が経過すると、タイムオーバーとなります。

○取得するデータ
このプロジェクトでは、キャラクターの着替えを例にしています。
そのデータを取得するために、あらかじめPreviewNemuで名前をつけておきました。
並び方も、上位0〜2に人物、下位3〜5に服のボタンを置き、「人物決定」「行動決定」フラグの判定材料にしています。
人数や行動数によって、〈画像選択〉から伸びる矢印の数値を変更すれば応用が効きます。

PreviewNemu

○このプロジェクトの欠点
〈画像選択〉を短周期で繰り返すため、切り替えに数瞬間のラグが生じ、クリックが無視されることがあります。
同様に、画像表示がチラつきます。
また、制限時間を正確にn秒と決めることができていません。
実用に堪えないというほどひどくはないと思いますが、気になるのも確かですので、ご利用のさいはお覚悟を。

最後になりますが、プロジェクトの中には、ゲームで使った素材がそのまま入っております。
これらは参考にされるなど、個人的目的以外ではご使用を禁じさせていただきます。

 今回はあまり役に立たないプロジェクトですが、知識の肥やし程度にでもなればいいなと思います。




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