狭心症奮闘記

手術を乗り越えて 完結編

経過は順調で一週間後くらいには風呂もOKとなった。看護婦さんに縫い跡をゴシゴシ洗っても肉がくっ付いてるから、開かないから大丈夫!といわれた。
久しぶりの風呂は気持ち良かったが、湯船に入ると、水圧が胸にかかりやはり痛い。鏡をまじまじ見ると胸に一筋の縫い目とドレーンの跡がその左右に2個。鼻と目のように見えて、なんか笑えた。少し瘠せた。

一週間ではあるがその間の回復には目を見張る。これまでの手術を待つ毎日と違い、術後は確かに苦しく痛く、苦痛に満ちていたが、一日ごとに、経過が変わっていく。点滴は抜けてくし、歩けて、階段も登れて、風呂にはいれるように成ると、気も楽である。外出も許可となり、日曜に弟と母親が来たときに、外出に付き合ってもらおうと思ったのだが、風がものすごく強く、断念した。あした夜勤明けの看護婦さんに付き合ってもらおう。と頭をそんな馬鹿な考えがよぎったが、気の弱いわたしは言い出せなかった。
胸を切って、肋骨を切ったあとは胸もだが、肩が思いっきり凝るというか重い。若い看護婦さんに湿布を貼ってくれと頼むと、『肩こりですか?ジジイですね!ジジイ、ジジイ!』うーきついこと言うやつやな。確かその看護婦さんは手術前夜に座薬を持ってきた看護婦さんだった。大丈夫です自分でできます。といっても大丈夫ですかやりますよ!って何度も言ってくれた看護婦さんだった。入れてもらってたらなんと言われた分からないので、ほっとしていたように記憶する。 
外出も許可され、手始めに近くの西友に行きそれから庭園のある博物館のような所までいった。入場には障害者手帳を持っている人はただか割引と表示してあったが、提示したら千葉のでないと駄目といわれ正規料金を払って見物した。


その後は




つづく