SILENT HILL 2

The letter from Mary


あいまいな眠りの中で
夢見るのはあの町

サイレントヒル

いつかまた 二人で行こうと
約束しておきながら
私のせいでかなわなかった

私は一人でそこにいる

あの思い出の場所で
あなたを待っている

いつかあなたが来てくれるのを
待っている

だけど あなたは来てくれない

寂しさと哀しみの中で
いつまでも待ち続ける

私の許されない罪
あなたを傷つけてしまった私の罰

現実も夢と変わらない

私はいつもあなたを待っている
会いに来てくれることを祈っている

ベッドに横たわり
変わらない天井を眺めながら
いつもそんなことを思っている

今朝 先生がやってきて
家に帰ることを許してくれた

今は少し落ち着いているけれど
良くなったわけではない

つまり そういうこと

それでも家に帰れることは
素直に嬉しい
それは変わらない

でも 私が家に帰ることを
あなたは喜んでくれるのだろうか?

病室に来るあなたは
いつもどこか苛ついている

私が嫌いなのだろうか
私が疎ましいのだろうか
私が憎いのだろうか

それも仕方ない

自分の未来がないと知ったとき
死にたくない生きたいとあがいた

どうして死ななくちゃ
いけないのかと泣き叫び
自分の焦りのままに
あなたを傷つけた

だから 私を嫌い疎み憎んでも
当り前だと思う

それでも私は最期だから
ここに書き留めておきたい

私はあなたを愛している

私がこんなにもなりながらも
何年も側にいてくれたこと
本当に嬉しかった

ただ思いつくままに
言葉にするせいで
とりとめのない手紙に
なってしまってごめんなさい

私が死んだらこの手紙をあなたに
渡してくれるように頼んでおいた

だから あなたがこの手紙を
読むときには もう私はいない

忘れてとは言わない
忘れないでとも言えない

私が倒れ
そして死ぬまでの この数年間
あなたに枷をはめてしまったことが
私はとても哀しかった

あなたには たくさんのものを
もらっておきながら
何一つ返すことができなかった

だからもう あなたはあなたの
生きたいように生きて欲しい




ジェイムス


私は幸せでした




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