The letter from Mary あいまいな眠りの中で 夢見るのはあの町 サイレントヒル いつかまた 二人で行こうと 約束しておきながら 私のせいでかなわなかった 私は一人でそこにいる あの思い出の場所で あなたを待っている いつかあなたが来てくれるのを 待っている だけど あなたは来てくれない 寂しさと哀しみの中で いつまでも待ち続ける 私の許されない罪 あなたを傷つけてしまった私の罰 現実も夢と変わらない 私はいつもあなたを待っている 会いに来てくれることを祈っている ベッドに横たわり 変わらない天井を眺めながら いつもそんなことを思っている 今朝 先生がやってきて 家に帰ることを許してくれた 今は少し落ち着いているけれど 良くなったわけではない つまり そういうこと それでも家に帰れることは 素直に嬉しい それは変わらない でも 私が家に帰ることを あなたは喜んでくれるのだろうか? 病室に来るあなたは いつもどこか苛ついている 私が嫌いなのだろうか 私が疎ましいのだろうか 私が憎いのだろうか それも仕方ない 自分の未来がないと知ったとき 死にたくない生きたいとあがいた どうして死ななくちゃ いけないのかと泣き叫び 自分の焦りのままに あなたを傷つけた だから 私を嫌い疎み憎んでも 当り前だと思う それでも私は最期だから ここに書き留めておきたい 私はあなたを愛している 私がこんなにもなりながらも 何年も側にいてくれたこと 本当に嬉しかった ただ思いつくままに 言葉にするせいで とりとめのない手紙に なってしまってごめんなさい 私が死んだらこの手紙をあなたに 渡してくれるように頼んでおいた だから あなたがこの手紙を 読むときには もう私はいない 忘れてとは言わない 忘れないでとも言えない 私が倒れ そして死ぬまでの この数年間 あなたに枷をはめてしまったことが 私はとても哀しかった あなたには たくさんのものを もらっておきながら 何一つ返すことができなかった だからもう あなたはあなたの 生きたいように生きて欲しい ジェイムス 私は幸せでした |
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