どこでもいいから当てろ!V突の主砲ならどこでも抜ける!!






V号突撃砲F型 カバさんチームver.
ガールズ&パンツァー より

プラッツ 1/35スケール プラスチックモデルキット











模型道の記念すべき?第10弾はV突、加波山…じゃない、カバさんチーム。
ずっと作りたいと思ってはいたのですが、なにぶんプラッツ(=ドラゴン)のキットは色々と難易度が高い…という噂に恐れをなし後回しにしておりました。
アンツィオ戦での大活躍で作りたい熱が再燃し、またたまたま安い出物があったので手に入れてはあったのですが、どうも踏ん切りが付かず部屋の隅に立てかけたままにする日々。(立てて置いたのは「これは積みではない!!」と言い張るため…ではない、たぶん)

今年のお正月に急に思い立って作り始めたのですが、いざ手を付けてみるとそこまで恐るるほどの難易度では全然ありませんでした。
もっと早く作ればよかった。とはいえこれが人生で2番目とか3番目の戦車模型なんてことだと結構つらい物があったとは思います。










今まで作ったキットと比べると繊細な部分が相当多いです。特にフェンダーとかアンテナケースとか。
正直ここまで細かくなくてもええのやが…とはいえ細かいからこそ、こうやってアップにしても見応えがあるというものもまた事実。

また説明書にはいくつかミスってる部分があります。事前に聞いていたのでネットに上がっている先達各位の製作記事を参考にさせていただきましたが、これも知らなかったら結構泣いていたかも知れません。








例によって劇中の車両とはディティールの違う部分が多々あるのですが、これまた例によって完全再現を目指したりはせずに気になる部分だけ程々に修正。
横のものを縦にしたりいくつかディティールを削ったり、具体的には…もう粗方忘れました(笑)。
あ、右フェンダーのフックを横向きにしたのは覚えてます。あとデッキ後端のダクト?が劇中車はキットのような穴あきではなく別パーツが上から被せてあるような形態なのですが、作り直すのも億劫なのでプラ板で穴を塞ぎました。これだけでも言わなければちょっと見には分かりません。

それから車体後端にくっ付いているなんだかわからない弁当箱のパーツ。下から肉抜きされていたのですが、なんだかわからないにしても上は箱形になってるのに下が抜けてて空っぽって事はあるまい、という事でパテを詰めて穴を塞いでいます。こういうどうでもいいところは気にする。

右フェンダーのランプはアハトゥンクだと車体色になっているのであえて塗らなかったのですが…これ見てたらやっぱり塗った方がいい気がしてきた…








ルーフトップのベンチレーターだけはちょっと気合いを入れてモールドを追加しました。
言わずもがな、撃破されて白旗の出る部分ですのでここは再現したいところ。
Ω形にアールの合う適当なテンプレート(に使えるもの)さえ見付かれば、それほど難しい細工ではありません。








砲身は可動式になっているのですが、思いのほかぶらぶらですぐ下を向いてしまうため、ある程度組んでしまった後からギザを入れたり接着剤を流し込んだりしてある程度の節度を保たせるのに苦労しました。最初からやっとけよという話ですが。一応上の画像でも下がりきってはいません。
また別に組み間違えたわけでもない(はず)なのに、砲身の基部と車体との隙間が妙に大きい気がしたので、あちこち削ってジョイントの限界まで詰めています。

転輪のアライメントもきっちり揃えました。一応クルマとしてここは絶対に譲れない重要なポイントです。
あとマフラーの穴をきっちり開けるのとかも。

アンテナは0.5ミリの真鍮線ですが、これが引っ掛けやすくて怖いのなんの…足付けした上にミッチャクロン吹いてても結構あっさり塗装剥げるし。
ここは伸ばしランナーの方がモアベターだったかも知れません。








幟はキットに付属する布パーツ(パーツ?)。めっちゃ解れやすいのとやや色が薄いのが難点でしょうか。
糊や接着剤を使うより、両面テープの細切れで貼っていった方が楽で綺麗に出来るかと思います。私はニチバンのナイスタックを使っていますが、紙の普通タイプ(トリコロールラベル)より強力タイプ(青ラベル)の方が基材がフィルム様でしっかりしているので、細切れにして使う際にはお勧めです。

竿は白木の風合いを再現するために色を塗るのがめどかったので爪楊枝をそのまま使っています。長さが足りないので0.5ミリの真鍮線を通して継ぎ足し、横木は削ってやや細く。
細工自体はまあまあ上手く行ったのですが車体に取り付けてスコップやらと比較するとずいぶん太い…ここもやはり伸ばしランナーにすべきでしたか。

幟は一応脱着式にしてあるのですが、その上で劇中通りの場所(前はアンテナ基部、後ろはアンテナケースの上)に取り付けるのは難しかったというか事前に段取りをしておかなかったせいで完成後ではどうにも上手い方法が思い付かなかったので、前2本は真鍮線でアンテナ基部を通ってフェンダーの付け根に差し込み一応劇中通り、後ろの2本は土台を付け足してデッキ側に両面テープで付けています。長さをちょっと間違ってるけど気にしない。竿の角度が微妙にぎこぎこしているのも完全に固定していないせいです。もうくっ付けちゃってもいいかなとも思い始めているのですが…








というかそもそも「なんで本戦仕様なのに幟立ててんの?」とご覧の方はずっと思ってらっしゃると思うのですが。

V突とカバさんチームと言えばやはり、あのあまりにもインパクトのあり余り過ぎる対聖グロ練習試合仕様の印象は消えません消せません。
しかしアンツィオ戦でのあのセモベンテとの激闘を見た後では本戦仕様もどうにも捨てがたい。
だいたいがあの段だら模様は塗るのも大変だし。

「両方作ればいいじゃん」などという言われなくても分かり切っていてあえて目を逸らしていることを言ってはいけません。
そこでせめぎ合った結果の折衷案がこれです。

無理矢理過ぎる?そんなことありませんよ。俺実際に見た事あるもん。








ほら。

(2014年10月12日 大貫商店街感謝祭にて)



「大貫仕様です!!」



本当は幟が2本だけなのも再現しようかと思いましたが、折角なので全部立てました。
作るの失敗してたら減ってたかも知れません。






見覚えのあるアングル (どーーーん)






TOP

模特士の軌跡TOP