大洗は庭です!!2





ニッサン セドリック
“あんこうタクシー”1号車&2号車

 
ミニミニチョロQ パトカー改造












模型道第9弾、あんこうタクシーふたたび。
今度はダブルです!!









既に旧聞となりますが、色々あったりなかったりして帰ってきたあんこうタクシー。
実を言えばだいぶ前から新生あんこうタクシーの製作は考えていたのですが、いくらカラーリングが違っても基本的に全く同じ作業というのは…ぶっちゃけあまり面白くはない。
一応ベース車の準備はしてあったのですが手を付けられずにおりました。

そうしているうち、ひょんな事からこのミニミニチョロQにもY31セドリックがあることを発見。
小さければあまり粗も目立たないし細かい細工もしなくて済む(←大いなる誤解)と考えこれに決定…したものの、今度はベース車が手に入らない。
一般品でなくコーヒーのおまけ、しかも出てから結構経つとなるとオクを見ても中々出ない。出たとしてもあんまり高くてもアレだし。
2台要るのは当然、予備車も入れて最低でも3台くらいは欲しい。そこまでに結構時間が掛かってたりします。

しかし何だかんだ言ってやることは結局通常サイズのセドリックと全く同じだったりして…サイズや対称が変われば気分が変わる、程度のことですね…









あんこうタクシーとしてはボコられグマ仕様の方が1号車なのですが、工作内容の都合で2号車からご説明。

こちらはブロアムベースなのでバンパーはそのまま、クォーターピラー埋めとヘッドライトの修正のみと工作少なめです。
パトカー仕様をベースにしたため、旭日章プリントの土台としてエンブレム部分がデカく作ってあり、あんまりブロアム顔じゃありません。かと言ってこのサイズだと小細工してどうのというのもちと難しい。

ベース車がパトカーしか手に入らず、てっきりタクシーも同じ金型だろうと信じて疑わなかったのですが、そっちは普通のグリルになっていると知ったのはもう工程的に後戻りできなくなってからです…









ラッピングは自作デカール対応。下地が白なので透けとか何も考えずに済みます。
ただ構造上かなり厚くなるので、どこまでをデカールの領域とするかよく考えておく必要があります。

具体的に言いますと今回の場合、フードの見切り線までのサイズで切り出して貼るべきだった、と後から気付きました。要するにちょっと失敗やらかしたわけです。
元々小さいものに厚いデカールということで、完全にツライチになるまで分厚くクリアを吹いて研ぎ出すつもりは最初からなかったのですが、だからこそボンネットの中途半端な位置に中途半端な形状のデカールの段差が来てしまうと、非常に見苦しいことになるわけです。白ボディなので光に透かさない限りそれほど目立たない気はするものの、分かってるとそれなりには気になる。
目立たなくしようとクリアーを厚めに吹いて研いでみたものの…自作デカールって貼り付けた後でも結局軟質なままなんですね。完全にかちっと固まるわけではない。なのでうっかり研ぎ過ぎてデカール自体が表面に出てしまうと、柔らかいデカールが露出したエッジのところでめくれるわ引き摺るわゴミが付くわでひどいことになります。ました。何とかリカバリできたからいいようなものの、これで全損は流石に泣けます。









アンドンはまた例によってプラ板製。
今回は同じ物を2つ作らなければ行けなかったわけですが、小さいにもかかわらずか小さいのが幸いしてか、いずれにしろ非常に上手く行きました。

…実を言えばアンドン、完成の時点での実車の仕様とは異なっているのは分かっていたのですが…
これを作り始めた時点では実車はボディ色は現在と同じになっていたもののラッピングはされておらず、ほぼボディの塗装が終わってあとはクリア吹いて適当にシール(デカール、ではなく。このサイズと当時のステッカーデザインならシールでも充分かと思っていた)を作って貼れば…と思っていたところにラッピングの報を聞き「ぐえー!」となったばかりで、デカール再現に変更してあれこれしくじってリカバリして何とか完成とした後にアンドンのことを知ってまた「ぐえー!!」…
ここでまたアンドン作り直してるうちに「今日から新ラッピングになりました!!」なんてことになったらぐえーどころじゃなくなる(貼り直すわけにも行かず。全損です)。なので「ラッピング直後の仕様」の再現ということで押し切ることにしました。
別に期限があったわけでもないのですが何とか春(7/5)が来る前に完成したいと思っていたこともあり、更にこの山型アンドンが結構よく出来たと思っていたので、まるまる捨てるのも惜しいと思ったことを正直に白状しておきます。


ライトやグリル、窓枠は例によってベアメタルフォイル。今回はクロームのみです。
前回使った時に劣化でヒビだらけになっていたので新しいのを仕入れたのですが、仕様が変わってしまっていてただのアルミ色みたいな代物に。全然クロームじゃない。やむなく前回のに続投してもらいました。困ったものだ。
バンパーモールだけはベアメタルでは細過ぎて切り出せても貼り付けられないので、買ったものの使う機会を逸していたハセガワのミラーフィニッシュを使用。
この細さ(0.5ミリくらいか)でもしっかり糊が食い付くのは素晴らしい。









続きまして1号車。

こちらはご覧のように、賑やかなボコられグマ仕様。
実車はもっと花模様が多いのですが、このサイズと車体形状でレイアウトを完全に再現するのは無理があるので、必要最低限としています。









実車がオリジナルグレードなので、例によってバンパーを修正。
フロントウインカーもまた細切りシールですが、これが前述のアルミ色にしか見えないベアメタルフフォイルの「新クローム」です。
グリルはガンメタリック塗装、フードモールなし。色分けが目立つのでこちらの方が再現度が高く感じられます。
エンブレムがデカいのも暗いガンメタの中にクロームが目立って、いい方向に作用しているようです。

ボンネットはアイボリーですが、この程度の色合い、またこういうデカールのデザイン・配色なら、下色の透けによる色味の変化はほとんど無視できます。
無視したとも言います。









問題は他の部分なわけで…

言うまでもなくクリアデカールだと下のオレンジが透けてしまうので成立しません。
かと言ってホワイトデカールをこのサイズこの精度で切り抜くのは生身のダメ人間(わたし)には無理です。というかできる人いるのか。

結局こちらの方法を真似させていただいて、こういう↓クリアデカールを作成して裏からクールホワイトで白塗り。




花びらの部分なんかいやもう無理だよ柚子ちゃーん!と言いたくなるサイズですが、ルーペとそれなりの筆があれば意外とどうにかなるものです。
そうは言ってもここもちょっとしくじったりしているのですが…言わなきゃわかんない!たぶん!少なくとも肉眼では!!










側面も簡略化しつつ、バランス的にはできるだけ実車に近いレイアウトにしてあります。
デカールが伸びない素材なので、ホイールハウス間の谷の辺りは完全には密着していないのですが、気になるほどではないかと。
リヤフェンダーのロゴはプレスラインの修正を間違えたのに後から気付いたので誤魔化しも兼ねて貼ったのですが、レイアウトのバランス的には結果オーライだったでしょうか。

代替できるものも見付けられなかったため、今回ホイールは全くノータッチ。















例によってベース車との比較。
書くの忘れましたがノーズが上がり過ぎに思えたので、シャシーを削って若干下げています。ホイールを脱着してトレッドも修正。
個タクの方はホイールがひん曲がっていますが元からです。それを別にしてもホイールの精度はまったくよろしくありません。


こうやって比較するとラッピングの再現も結構イケてるのではないかと。
画像だとやや物足りない感じもなくはないですが、何しろサイズがサイズだということを思い出していただきたく。








本当にモニターで拡大されてると作った自分ですら時として忘れそうになりますが、普通のチョロQと比較すればこういうことですし、








カラコレとならこうで、






どーん!






どーーん!!!





わけがわからないよ…


あ、実寸法としては全長3センチ×全幅2センチ、ただこれはナンバーポケットの分が入っていますので、突起物を除いたボディのみの寸法は2.8センチ×1.9センチ。
手近なものとしてはSDカード(もちろんSafety Driverカードの方ではありません、念のため)の上に載せると一切はみ出さずにすっぽり収まります。ボディのみであればカードよりひと回り小さいラベルの部分にさえ収まってしまいます。小ささがお分かりいただけましょうか。
最初からそう書け
d










今回もまた、ケースに入れて完成。

2台一緒に入れるか別々に入れるか迷ったのですが、別々のシチュエーションを与えた方が面白いかと思ってこうしました。
適当なサイズのケースがなくて困ったのなんの。これ本来はスノードーム自作用とのこと。

1号車のバックは言わずと知れた大洗磯前神社の大鳥居、2号車もこれまた言わずと知れた肴屋本店です。
もう少し背景サイズを大きくできればよかったのですが、上はドームのアールに掛かるのでこれで一杯一杯、横もあまり広げると後ろが見えなくなるので精々この程度。ひと回り大きくて四角いケースがあれば…ついでに言うと元々こういうケース用途のものではないので、カバーが厚めで透明度が今ひとつなのも難点といえば難点。
















TOP

模特士の軌跡TOP