どうしてタカシはあの子が好きなの どうして私の(以下略)
タカラ ノンスケール ちびっこコンバットチョロQ M4シャーマン冬季色改造
ここでお手軽改造コーナー。チョロQふたたび。
と言いつつ実は見た目のイメージより決してお手軽でもなかったりするのですが。
ベース車は全く同じM4A1の76ミリ砲搭載型。
アリサ車との違いはサイドフェンダーがない程度ですので工作量自体は知れています。
ただ量自体が少ないのとそれが簡単なのとは全く別の話でですね…小さいというのも善し悪しで、粗が目立つ危険を孕む諸刃の剣。例によってルーペは欠かせません。
サイドフェンダーは本来ただ板っきれを貼り付ければ済むはずなのですが、チョロQのデフォルメとしてハミタイならぬ「ハミ履帯」しているため、そのまま側面に板っきれを貼るだけでは上に透き間が空いてしまいます。なのでまずこの部分を細切りプラ板で塞くことから始めないといけない。地味にめどい。
そしてフロントはそれなりに綺麗なアールを描かないと見栄えに響きます。そしてフロントは内側も忘れずフタをしないといけません。超めどい。
側面は実車と全く同じ3分割になっているのですが、実はこれ何も忠実に再現しようとしてそうなったのではなく、何度か失敗するうちに「薙刀刃状のフロント+ただの長方形のセンター+台形のリヤ」という実車そのままの割り方が一番早く簡単に作れると気付いたからなのであります。実車の製造行程を追体験できるのも模型の醍醐味というやつであります。まさかこんなとこで体験するとは思ってませんでしたが。
当初の予定では簡単にフェンダーを貼ったらシールをぺたりでお仕舞いにするつもりだったのですが、なまじ苦戦したせいで変なスイッチが入ってしまい、砲塔側面のハッチなどもきっちり作ってしまっていたりする。W号よりちゃんとディティールアップしているというのもどうなのか。
鋳造車体の艶めかしい肩のラインがよく見えますが、ベース車では前面からここにかけてワイヤーのモールドがあるので、確実に削り取っておかなければいけません。
アンテナは0.5ミリの真鍮線の根本にベアメタルホイルを巻いてそれっぽく。
サンダースの校章はインクジェットプリンタのシール台紙なのですが、硬いせいで浮き気味なのが無念。
燃料タンクキャップ?とヘッドライトにはダイソーで買ったネイルアート用のラインストーンを切り出して貼り付け。「よくわからんけど丸いものの周りに何かこちゃっとモールドがある」という感じになるのでこういう用途にお勧めです。
OMVが劇中と少し違ったりするのですが…流石にそれはスルー。でも一応ちゃんとペイントはしてます。
プレートも新規作成。元色がグリーンならそのまま生かすことも出来たのでしょうが、冬季色(明灰色)なので…
履帯のモールドはただの洗濯板状だったので、ゴム板風に細切れのプラ板をちまちまと貼り付け。見える部分だけですが。
前後ホイール間と端にだけ見えているのが元々のモールドです。
資料と見比べての結果でなく、単に車体だけを見ていて突然「あっ、シャーマンなんだから履帯こんなんじゃないじゃん!」と自力で気付いたのに何というか…『思えば遠くへ来たもんだ』という気がしたりしなかったり。
フェンダーがちゃんと薄板(0.3ミリ厚)の箱組みになっているのがお分かりいただけるでしょう。
これが車体側の履帯に「かぽっ」と被さるのはなかなかの快感ではあります。引っかけて壊したら厄介なので冷や冷やものでもあるのですが。
本当は履帯のプラ板を貼る際、いっそタイヤを外して底も全部フタをしてしまうか迷いました。
外して履帯で接地させてしまえば、戦車のミニチュアとしてはより忠実になると言えます。
でもそうするとホイールを外したクルマみたいなものでチョロQとしては「死に体」同然なわけですし…迷った結果そのままに。やはりチョロQたるもの走ってナンボでねぇ。
おまけ。
製作途中で思い付いてぜひ描きたくなりました。
もっとも特殊効果が増えたせいで当初の予定よりミニチュアを撮影して混ぜる意味が薄くなってしまったのですが。
試合後しばらくの間、こんな悪夢に苦しめられていたとかいなかったとか…