ぐぬぬ…





カルロヴェローチェ L3/35 アンツィオver.
ガールズ&パンツァー より

KMR? 1/35スケール レジンキット











アンツィオ戦OVA化を祝して、イタリア戦車も一台くらいはということで。
豆戦車、カルロ・ヴェローチェです。

ただこれは自分で作ったものではありませんで、組立済みジャンク状態のものを入手してレストアしたものです。賑やかしということでどうかひとつ。
スペイン・KMR社製と聞いていますがそれも定かではなく、そもそも同社の情報がググってもよくわからない。








入手した時点で組み立てて塗装までしてあったものの、正直組立てはだいぶよれよれのがたがたで、そもそもキットの成型自体かなりめろめろのへろへろ。
これをいちいち直していたのではキリがないと思われたので、それらしくでっち上げて塗装で誤魔化すことに終始しました。

脳内設定としては試合用の実戦投入車両ではなく、校内練習用の予備車両という設定です。予算のない大学の自動車部の予備車などポンコツばかりのイメージでありますので、ましてアンツィオならばよれよれでもさほどおかしくはないかなと。ディティールも汚しで多少なり誤魔化せそうだし。
そして公式では試合出場車両がL3/33と発表されましたが、これは予備車なので型式違いでも関係ない問題ないと。








とにかく雰囲気重視ということで、前オーナーの磨き残したパーティングラインや小バリなどもそのまま残っていたりします。いいのいいの。
V字に屋根が歪んでいるのがお分かりでしょう。元々こういう状態のキットなのです。これをちゃんと直してたら(7月)にも間に合いそうになかったので。
練習中に崖から落として3回転半捻りした後遺症という設定にしておけば問題ありません。
もっともこれに手を付けた時点ではOVAの完成時期は「春」としか分かってなかったのですが。

機銃は片方の先端が欠けていたので、伸ばしランナーでそれらしく修繕。








背面もこうして拡大して見るとリベットの気泡が目立ちますがスルーです。肉眼ではそれほど気にならないし。
肉の流れが悪くてリヤエンド右下がかなり欠けていたので、ここだけはパテを盛って修正。下回りをブツけて潰した設定でも良さそうなものでしたが。
下に横一文字に並ぶリベットが一際ダルいですが、ここはほとんどモールドがなかったのでゼリー状瞬間を盛ってそれらしくした部分です。盛り上がりが足りないけど無いよりずっとマシだし。







レストアにあたって一番の問題点が、履帯が欠品だったことです。
これを1から作り直す気はハナから毛頭ないですし、かと言ってまともなパーツを購入する気もサラサラない。
そもそもこの豆戦車自体「安いから買った」ようなもので(1,000円でした)、ちゃんとした物が欲しければ最初からブロンコのキットを買えばいい話です。
「履帯以外ジャンク」のキットの出物でもあれば別ですが、そんな都合のいいものがあるわけもなく、そもそも予算は極端に限られます。

そして出た結論がこちら。








ダイソー製・コイルチェーンファスナー(小)履帯。(PAT.PEND.)(嘘)
もちろん税込105円。
「けちけち作戦です!!」

難点は元から布地にくっ付けてあるので裏側がモロに見えると多少不自然かも知れないこと、また布を切り落とした端から毛羽が出やすいので何度か小バサミでトリミングが必要なこと、あとは輪にして接着するのがちょっと難しいことくらいでしょうか。
とは言え105円でこれだけそれっぽい雰囲気が出れば個人的には何の不満もありません。








今回行き掛かりとは言え初めて汚しを入れてみたのですが…、楽しい!!
ついやり過ぎると言うのがよく分かりました。確かにこれはいくらでも汚したくなってくる。
いくらポンコツの設定とは言え実働車なので程々で収めましたが、お気に入りの一台となりました。













AFVプラモカタログ付録のチョビと。
このために用意していたようなものですからやらずにはおれません。








例の「ぐぬぬ…」のシーンの再現として作られていると思うのですが、表情をよくよく見ると不敵な笑みにも見える。いい造型です。

パッケージから出してそのままだとのっぺりしてやや玩具っぽい雰囲気がありますが、軽くスミ入れをしてやるだけでもだいぶフィギュアとして落ち着いて見えますのでオススメです。作例(大げさ)では手の色に対して顔が色白すぎるように感じたので、クリアレッド+クリアオレンジで顔や首に赤みを足してやっています。これも効果的。



ここでチョビが出て来て初めて寸法がハッキリ分かりますが、豆戦車というくらいなので実はとても小さいです。
分かりやすい比較対象としてプレイキャストのクラウンコンフォートタクシーを。
メーカー呼称は1/32となっていますが、実際はほぼ完全な1/35スケールなので便利です。









こんなにちっちゃい。
長さ3.2×幅1.4メートル程度と、550規格の軽自動車サイズしかありません。まさに豆戦車。

というか頭ではちゃんと小さいと理解しているつもりでも、現物を初めて見た瞬間は「これホントに1/35か!?スケール間違ってないか!?」ってなります。ました。








戦車としては比較的小さいヘッツァーと並べてもこうです。






おい豆戦車ァ!!

はっきゅん相手でもこう。



ましてやM3なんかと並べた日には、







どーん





「激突!」みたいな






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