規則は守るためにあるのよ!!






ルノーB1bis カモさんチームver.
ガールズ&パンツァー より

タミヤ 1/35スケール プラスチックモデルキット











模型道第13弾、我が模型道、大洗女子戦車道チームのしんがりを努めるは、変な声さんチームです。
…本当は順番としてポルシェティーガーが最後だと綺麗だったのですが、そーれはそーれー♪

さてこのB1bisですが、また例によってキットとの差異が地味に結構あります。というかかなりあります。
キット自体がタミヤのものしかないので、どこのメーカーが一番近いか考えるなどという手間はないのですが。
しかしまた例によって、劇中の完全再現に血道を上げる気力はないわけですので、気になった箇所のみを割と行き当たりばったりに修正しております。






まず最初に迷ったのが、側面下部のスカート部分でした。
キット通りだとリップスポイラーのごとくソリ状のパーツが付くのですが、転輪が全く見えないというのはちょっとイメージと違う。
かと言ってただ付けないだけだと今度は転輪が見えすぎて、これまたなんか違う。
結局ソリは付けずに取り付け部は削り、なおかつ劇中車に倣って転輪4個ずつのカバー?をプラ板で作って貼ることで解決しました。
ご覧のように一番前と一番後ろは円弧状に配置されているので、これに合わせて切り出すのが微妙に面倒でした。

…実は劇中車は転輪の配置自体も少し変わっており、16個全部が一直線に並び、全輪がべったりと接地しています。
なのでこれを再現していれば、4個ずつ覆うにしてもただ長方形に切って角を取って貼れば済むのです。
そこまでは再現しなくていいかな…と思って転輪をがっちりくっ付けてしまったので後の祭り。
最初に最終的な手順まで考えていれば再現度が上がってかつ手間も減ったのに、行き当たりばったりだと結局遠回りになるという悪い例です。

ちなみに内側(車体底の側)も全く同じ細工をしてあります。全然見えませんが。







前面部もかなり違いがあるのですが、最低限(※個人の主観です)の細工しかしていません。

とりあえず先端まで同じ太さで明らかに気になる砲身は、キットパーツの中にちょうどいい太さのパイプ状パーツがあったので長さを詰めて装着。
これは先走って組み上げる前に接着してしまうと、砲身基部のカバーの楕円穴が通せなくなるので気をつけましょう(経験者は語る)。
それ以外はキットパーツにはあるランプを付けなかったり、別の場所に使う指定のフックを付けたりした程度です。
劇中車はフックにシャックルが下がっていないのですが、これは特に気にならなかったのでキットのままで。






円形ハッチだけは形状が違うのが記憶にあったので修正。
プラペーパーや薄手のプラ板はサークルカッターを持ち出すよりも、テンプレートを使ってケガキ針で掘って行った方が早く切り出せます。
砲塔は何もせず完全にキットのまま。


カモさんの側頭部にナットを1個残してしまったのは失敗でした…
劇場版でアップになるとマークがモールドに掛かっている描写があったのでこれはこれで!とそのまま貼ってしまいましたが、やっぱりデカールを台紙に戻してでも削ってしまった方が良かったかも知れません。
マークソフターを効かせても伸びきらずに結局穴が開いてしまったので、エナメルで同色を作ってタッチアップしました。これの色合わせは完璧です。自信があります。失敗のリカバリに過ぎないので威張ることではないです。






ちなみに反対側はリベットのモールドは全て削り落としましたが、フラットバー状のモールドはそのままです。
劇中車はこのフラットバーもなく完全に真っ平らになっているのですが、ここまで削ると上下端のリベットの復元が億劫だったためです。

今さらながら、なるほどカモっぽい。






リアデッキは真面目に考察すると劇中車とキットでかなり違いがありますが、これも「付いていないパーツは付けない」くらいで簡単に済ませています。
シャックルもフロント同様気にならなかったのでキットのままです。
アンテナはいつも通りに0.5ミリの真鍮線に差し替え。

ただしキットのままだとマフラーが長かったのは完全に誤算でした(劇中車はリアフェンダーのエンドとツラツラで、飛び出していない)。
構造上フェンダーをハメた上でないとマフラーを置けないので、仮組みで無精したツケです。
工作としてはごく簡単なので気付いていたら詰めたのに…。
なによ!マフラーが飛び出してるなんて不良みたいじゃない!!






今回は全体的にシャドウ多め、スミ入れ多めで比較的「一般的な戦車プラモっぽい塗り」になっています。
そうしようと意識したわけではなく、成り行き的結果的にそうなった部分が多いのですが。
車体色が明るめの色なので、しっかり吹くとのっぺりしてしまいそう…という意識があったのは確かです。
履帯一コマ一コマの面積が大きいので、色剥げの表現が目立つせいもあると思います。
いずれにしてもカッコいいのでこれでよし問題なし。



というか組んで塗っている途中で何度か思ったのですが、






もしかしてこの戦車、この方がカッコいいのではないかと…

「単にお前が菱形戦車のカタチが好きだからじゃないのか」という異論は認める。














折角なので、塗装済み完成品のくろがね(九五式小型乗用車)とセットのそど子と。
…でけー
B1bisでけー
いやわかってましたけどね…






あまり話題に上ることが多くなかったような印象がありますが、これもなかなか良い出来ですのでお勧めです。
ネックはフィギュアだけが目当てでは割高過ぎるお値段の点でしょうか。
くろがねの方も出来は良いです。劇中通りの大型グリルのモデルであればもっと強くお勧めできるのですが…既存キットの流用なので仕方ありませんけど。









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