リミッター外しちゃいますわよーーーーー!!!






クルセイダーMk.V 聖グロリアーナ女学院
ガールズ&パンツァー劇場版 より

ハセガワ 1/72スケール プラスチックモデルキット











久しぶりの模型道第15段。
履歴を見直したら丸一年空いてしまいました…

劇場版を観たら誰だって作りたくなるクルセイダー。俺だってそうする。
とは言え1/35でなく突然の変化球、1/72です。

イタレリの1/35はずいぶん前にお安く調達してあったのですが、完成写真版の旧パッケージだったため一応古い絶版品だから作っちゃっていいものかな…と思って再販品も調達。しかしこれもシュリンクなのでやっぱり開けるのをためらってしまって放置ののち放出、そうこうしているうちにタミヤから金型修正して生産というニュースが飛び込んできたためそちらの発売待ちになり…繋ぎと言いますか、たまたま1/72もあるというのを知って入手してあったものを製作しました。









このキットは劇中と同じマークV型なのですが、サイドスカート(フェンダー?)がなく、前後端の小さなスパッツのみしかキットパーツにない、というのが劇中仕様にする際のほとんど唯一最大のハードルだと思います。
とは言えそこまで複雑な形状やモールドがあるわけではないので、プラ板の貼り合わせだけで充分対応できる内容だと思います…って厳密に正確に再現してない人間が言っても説得力に欠けるでしょうか。









あえて少し大きめなのを貼ってみる。

構造は基本的に0.3ミリプラ板の貼り合わせです。ステーの部分もプラ板、3本リブもプラ板の細切りです。リベットは確かゼリー状瞬着の盛り上げ。
本来はもっとリベットが多いのですが、リブが細く綺麗に決まっていればそこまで気になるわけではない…ということにして、実際はリベットのサイズや配置を揃える方が難易度が高いため、不揃いなリベットのモールドで全体がガタ付いた印象になるくらいならいっそ無い方が好かろうと判断しました。
このスケールだと気を付けてもリベットが大きくなりがちですし。









それ以外の車体側は最低限(※個人の判断です)しか手を入れていません。
ヘッドライトのバイザーを付けたのと右前フェンダーの履帯置き?に真鍮線でバーを追加したくらいで、あとはキットのままです。









砲塔は何と言ってもこれがなくてはローズヒップ車にならない、直接照準器の追加。
若干ヨレてますが2回折れて無くしたり見つかったりした末路なので勘弁してください…
砲身の先端はキットパーツを逆向きに付けただけ。

アンテナはいつも一つ覚えのように0.5ミリの真鍮線を使うのですが、今回は試しに伸ばしランナーでやってみた…ものの、伸ばした時の癖が残っていたのかいつの間にかひん曲がっており、修正を試みるも案の定あっさり折れたので「いつも通りの」「真鍮線アタック!」に替えました。

砲塔のライトはあえてスケール感などは無視してライトストーンを貼りました。かつてのコーギーのミニチュアカーからのイメージです。イギリス戦車ですから。
元のモールドのレンズ部分はちゃんと銀で塗ってあるので、もしいつの間にか剥がれてても大丈夫です。
ライトの取付け位置を後ろにズラさないと校章が本来の位置に収まらない、ということは知ってはいましたがスルーしました。工数のわりにこの加工に意味があるとは思えない気がしましたゆえ。(ポロロン)






途中の写真がありました こんな感じです










前述のようにリアデッキもノータッチです。
砲塔後ろのボックスのスコップは削り落としましたが、フックは付け直した方がよかった気がします…(塗装の後で気付いた)

校章はモデルカステンのガルパンデカール第一弾から。
ほんの僅かに大きくてパイプの基部に掛かってしまうのですが許容範囲でしょう。









塗装と言えば、ウェブの作例で車体色にRLM65ライトブルー、転輪はブラウンFS30219を使っておられる方がいらしたので参考にして、これをベースに黒を足したり青を足したり紫を足したり赤を足したり色々試した結果…RLM65そのままで塗ればよくね?という結論に至りました…
なので転輪はFS30219を最初からそのまま塗っています。いい感じです…

あと転輪については本来もう一段奥までゴムのはずなので黒く塗るべきなのですが、角の部分で塗り分けた方が圧倒的に楽な上、結果的に扁平タイヤ+大径ホイールのようになってカッコいいのでそうしました。









やたらポジキャンに写っていますが、さすがに実物はここまでではありません。若干ポジキャン気味なのは事実ですが。

組む前にウェブで完成品の画像を見ていた限りでは、このハセガワのキットはやたらにホイール周辺のマスが大きく、反面砲塔が上下に薄く、更にヘッドライトがギョロ目なのも相まって「カニっぽい」印象が非常に強かったのですが、いざ完成させてみると作った本人の欲目を抜きにしてもそこまで気になる程ではない気がします。
恐らくはサイドスカートの長さが絶妙に良かったのと、あとはヘッドライトのバイザーの効果でしょうか。だってプロポーションに関わることは何もしてないんですもの。













アクリルフィギュアのローズヒップと。これで1/35です。


大きめの画像で見直すとやはりペリスコープも黒く色挿しするべきか…と思うのですが、今回は悩んだ末やめました。通常だと悩んだ末に結局やることになって「悩んでる間に最初からやっとけよ」という話になるのですが。なんか絶対またやらかす気がするんです…

毎回組んでる間になにがしかやらかすのは致し方ないと思っております。如何にリカバリーするかが腕の見せ所ということで。
今回は組んでる途中ではどうと言うこともなかったのですが、黒サフまで進んでからしばらく放置、ようやく重い腰を上げて塗装しようと付いていた小さなゴミを取ったらそこだけサフが剥げてしまったので最後に軽くもうひと吹き…と言うところで持ち手にしていた瓶から剥がれて車体がダイブしました。二階の窓から。一階の屋根を伝って地べたまで。
それでも左サイドスカートの先の接着が剥がれただけでほぼ無傷だったのが恐ろしいところ。さすがはローズヒップ…頑丈な子…!

そして本塗装後に同じ場所が再び剥がれたので再接着した際に、流し込み接着剤が押さえていた指にまで回ってしまい左フェンダー上面を汚損。直接照準器折損2回。ヘッドライト脱落1回。アンテナ曲がりで交換。リアデッキの校章デカール剥がれ1回。ポリ履帯にうっかり密着剤を吹かなかったので後から塗装がぽろぽろ剥がれてしまうこと1回。今までだと黒サフからでも意外に大丈夫だったのですが…
ついでに履帯を張る前にサイドスカートをくっ付けてしまったのでどうしようこれ…となったやつもあるのですが、これが予想外に後からでもわりと簡単に差し込めてしまうのでびっくりです。コツは起動輪のギザギザが引っ掛かる後ろ側からでなく前側から、ポリ履帯は一見引っ掛かりが少なそうな接続の穴の開いてる側からでなく、ダボの出っ張りが付いてる方から差し込むことです。たぶん。
どうせスカートで隠れてしまうので短く切って下側だけ貼り付けてもいいのですが、ぐるり一周ちゃんと張ってあると知っているのとでは心持ちが違います。若干ですが。









ついでに目に付いたのでダージリン様と。

造型で見ればおわかりでしょうが、ねんどろでなくねんぷちです。
このページのために写真を用意しながら(なんかゴミの付着が目立つなぁ…)などと思っていましたが、そりゃ1/35の半分のスケールのものを撮って同じようにトリミングしてみればそうなっても当然です…本当にモニターで見ているとつい忘れそうになる。









こんな感じですから…
でけー
缶でけー(お約束)


初めての1/72でしたが、絶対的なサイズが小さいのを口実にあまり細工に凝らずに済ますこともでき、なかなか悪くないものだと思います。
このキットも設計こそ古いですが現行品ですし安価ですし、サイドスカートの工作さえクリアしてしまえば割と気軽に楽しく組めるのではないでしょうか。
ただ塗装の際は持ち手にちゃんとしっかり固定しましょう。







見覚えの(以下略)







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