ひとりごと




1月某日






ご存知エブロ(エムエムピー)製、43分の1スケール・トヨペットコロナPT20。



去年(2005年)の秋に発売されていたので、最早今さらの感がありますが。
そのうち買おうかなと思いつつすっかり忘れていて、というか市場流通量が多いのでどうせ欲しければいつでも買えるしねぇ、と正直買う気もそれほどなかったのですが。
秋葉原のミニカーショップでつい現物を見てしまったのが運の尽き。





出来自体は流石はエブロ、そつなくも非常に良い仕上がり。
コロナの「線の細さ」がよく表現されています。


外観で唯一不可解なのは、フロントフェンダーに貼られたエンブレム。
メタルインレットを奢ったのは大変結構ですが、こんな高い位置じゃない・・・
もっと下、プレスラインのキワにあるべきなのですが。全く不可解。

個人的には「デラックス」グレードではないので黒タイヤだったら更に高得点。





もうひとつ、ちょっと首を傾げたのはカラーラインナップ。
アイボリーはいいとして、何故に赤?
当時ってまだ「赤は消防車と紛らわしいから使たらあかん」のじゃなかったでしたか。



ただ個人的には輸出仕様車のイメージカラーがレッドだったので、大いに喜ばしいのですが。
そこまで考えてのカラーリングなら、お見事としか言いようがありません。



(イメージ画像)



残るカラーはロアボデーが水色、ルーフが白のツートーン。

何か一時の「なんちゃって’50s」的国産旧車ドレスアップ(タテグロとかデボネアとかね・・・)を思い起こさせてちょっとブルーになるようなカラーリングでありますが、これが意外や意外、ちゃんとカタログにこのツートーンと思しき挿絵が載っている。
という事は純正色なのかしらん?



(再びイメージ画像)



ただ実際にラインアップがあったとしてもこのカラーを選んだ人が果たしていたものかは不明、というか甚だ疑問。

しかしもし仮に純正色だったとしてもリアルな色調とは言いがたく、ブルーやグレーのメタリックなど車両イメージに合った渋い色も、一色くらい欲しかったところではあります。
それとも前述の「なんちゃってカラー」の方が一般的イメージに近いという事なんでしょうか。
だとしたら由々しき事態だ。






折角なので、すごく前に取上げたモデルペットと並べてみる。





無論ディティールの再現度でエブロに敵う筈はありませんが、 このプロポーションの正確さ。
改めて見ても、見事としか言いようがありません。

そもそもエブロがプラパーツを多用している(各パーツは勿論、ルーフもプラです)上に印刷やメタルインレットを用いているのに対し、モデルペットはダイキャスト一発抜きですからディティールの再現度に差が出るのは当たり前、当たり前もへったくれも何もこの2台の間には実に43年間の時間が流れているのですから、比べる事自体何ら意味がないのは書いてる自分もよく判っております。

そう考えると改めてモデルペットは、まったくもって凄いなぁと。






しかし40ウン年前の製品も凄いけど、40ウン年のブランクをもってこんなに矢継ぎ早に各サイズ製品化されるって言うのも凄いなぁ。

1/43スケールとトミカサイズとNゲージスケールにおいては、ザッと見積もってもあと30年は製品を出す必要がなさそうです。




1/18スケールの発売に期待しましょう。(何年待っても無理です)






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