4月某日

--------------------予備知識　ここから--------------------

たいていの国産自動車用ホイールは、ホイールナットを締め付ける事により、ホイールのボルト穴とナットの尻にそれぞれ付けられたテーパーでもってホイールの芯出しを行なう。 しかし、トヨタ純正アルミホイールに関してはホイール中央の大きい穴とハブ（車軸）の外周で芯を合わせる。そのため、ハブ系の異なる車両にはホイールを流用できない（ハブが大きいクルマには当然ホイールが入らず、小さいクルマにはホイールは入るがセンターが出ない）。

（図1）

この場合ホイールナット自体は芯出しには関係なく、単純にホイールが外れないように締め付けているだけであり、ナットは専用の座金付きナットを使用する。

（図2）

テーパーナットであればホームセンター等でも購入できるが、座金付きナットはその辺で売られている事はまずなく、純正品を使用する事となる。 純正品を新品で買うと高いので中古品もそれなりに需要があり、解体屋でも純正アルミ付き車両が入ってもすぐ抜かれてしまい、手に入り難い。Ahooオクでも中古ナットは1,000〜2,000円になる事が多く、見るからにボロっちいナットに強気の値段が付けられている事も少なくない。

--------------------予備知識　ここまで-------------------- たかが腐れナットの20個に、1,500円も出すのは屈辱の極みだ。 という事で、100個で買ってみた。

むしゃくしゃしていた。自分が使わない分は売り払えばいいと思った。 流石に100個、5穴でも5台分となると手を出す人もあまりいないのね、1台分換算だと解体屋で買うより安くなってても。 中古だしボロいのも混じっているので、目視検査でより分ける事にした。

ついでなのでこの際、一個一個タップを掛け直す事にした。

40個で飽きた。

※今回分かった事 ・ タイヤショップ等でインパクトレンチで何も考えずにバカみたいに締め付けるヤツが多いせいか、ホイールナットは思いの他痛んでいる。ナットの角や尻が潰れている物も多い。 ・ 日中は汗ばむほどの陽気とは言え日が落ちるとまだ肌寒く、油断をするとかぜをひく。 ・ 音楽や映像、誰かと話をする等の刺激や気を紛らわせるものがない状態で独り暗い車庫内においてタップ掛けする場合、40個を限度とした方がよい。一度にそれ以上の個数を行なうと精神的に異常をきたす場合がある。掛け終わったのをまだの方に戻してみたり。

・ 足元を軽くするつもりでわざわざ純正アルミを仕入れたが、実は計ってみたら純正スチールとほとんど全く同じ重さだった（一輪約18.4kg）。 ＝■●

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