ニッサン・プリンス-3 ローレル/スカイライン



・ローレル

小型車ブルーバードと中型車セドリックの間を狙った「ハイオーナカー」として1968年にデビュー。奇しくも宿敵マークUもこの年の登場である。これもプリンス製といってよい。
初代から四輪独立懸架を採用し、ゆったりとした乗り味をセールスポイントにしていた…はずなのだが、大柄でアメリカンなデザインと脚のよさから、いつの間にか暴走族御用達車になってしまった。




ローレル(C30)

初代の初期型。フロントビューがセダン、テールの方はハードトップ。
はじめは斜め前からのアングルで描いてみたのだが、どうにもデッサンの狂ったブルーバード510になってしまうので描き直した記憶がある。
…まあ、実車がそんな感じだから仕方ないけど(笑)

『ハミング・シグナル』は大型トラックでお馴染みの流れるウインカーのこと。





ローレルSGX(C130)

二代目のハードトップ。族御用達の地位を確立したのがこのモデル(自慢になるかどうか判らんが)。
スカイラインと同じ足廻り(ハの字が切れる)でより太いホイールが履ける(スカGはリヤフェンダーがカブっているので、あまり太いのは入らない)ということで、関西の誰かが着目したのが全国に広まったらしい。

国産車では他に類を見ないバンパー埋め込みのテールランプから、今も根強い人気。
あだ名はやはり特徴的なリヤ周りから、『ブタケツ』『ガン箱』などと呼ばれる。





ローレル4ドアハードトップ 2800メダリスト(C230)

三代目。全体にヨーロッパ車の雰囲気を纏い始めているが、生来のバタ臭さとガラの悪さは隠せず(笑)、相変わらず結果的にはヤンキーテイストのクルマ。
後期型になって角目4灯になったが、洗練どころかかえって不細工になってしまった。
この車格でどー見てもオレンジにしか見えないカッパーメタとか黄緑メタのボディカラーもラインナップされていた。

マナの愛車。





個体としては上のと同じ。オレンジにオールペンしてるのではなくて、これが件のカッパー。ホントにこんな色です。
こんなカッコしてるのはあくまで車種に合わせたコスプレなので念のため。

それにしてもハコ乗りがよく似合う…(ほめ言葉になってない。)





ローレルセダンLR2800D(C32)

一代飛ばして五代目。ニッサンの悪趣味志向がピークだった頃のモデル。このイラストの後期型ではずいぶんマシになったが。

ご覧の通り、タクシー。
ドライバーの娘が見たいドラマのビデオ予約を忘れたため、仕方なしにドリフト見物のギャラリーで賑わう峠を通って帰る…というストーリーで描いたもの。
ドアの「甲賀交通」で判るように、クラウンコンフォートの彼女と同じ会社。社長が若い時からの走り屋で、イイ歳こいてGT‐Rで走り回ってるようなヒトなので、非常に寛容らしい。
口癖は「捕まんなよ」(笑)。


・スカイライン

今更説明の必要があるのかさえ疑問の、伝説の名前。
初代は今は亡きプリンス自動車(1966年、日産に吸収合併)のモデルで、グロリアと兄弟車だった。




スカイライン2000GT‐R(KPGC110)

市販195台の、伝説もいい加減聞き飽きてしまった一台。





スカイライン2000RS(R32)

R32になって、4気筒モデルが4ドアの1800Gxiのみになってしまったので、これに4発のツインカムを載せてかつての「RS」の再来なんて面白いのでは、と思って描いたもの。もちろん実在しない。
エンジンはFJ20でもいいし、SR20でもよかろう。




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