トヨタ クラウン ロイヤルサルーン 覆面パトロールカー (JZS175Z)

チョロQ クラウンロイヤルサルーン改造




昨年、現行クラウンが内外観はもちろん各種装備、そしてミッションがA/T限定なのまで殆どそのままロイヤルサルーン仕様のまま白黒パトカーに採用されたのには正直、驚きを隠せなかった。
そして、更なる驚愕と恐怖の化身が舞い降りた。
クラウンロイヤル・覆面パトロールカーである。


正確には本当にロイヤルサルーングレードという訳ではないのだが、今までのクラウンパトカーが事実上「3000cc&3ナンバーボデーのスタンダード」であったのに対し、現行モデルではほぼベースとなったロイヤル仕様の内外装になっている。驚くべき事にメーターなんかオプティトロンメーターである。カップホルダーも標準装備である。使うんかいな。

とにかく恐るべきはその外観。先代の時点でスチールホイール以外一般車両との差がなくなってしまっていた訳だが、それでもまだ路上での数自体が少ないクラウンセダンベースだったところに救いがあった。ごく当たり前に溢れているクラウンロイヤルに化けられ、おまけに運転はラクで快適そのもの、仕事も随分やり易くなったに違いない。





現車を初めて見たのは、このアングル。
詰め所で隊員達に取り囲まれる下ろしたてのクラウン、微笑ましいのと驚きと興味と恐怖心が入り混じった、実に複雑な心境であった。

ロイヤルサルーンベースだが、パトカー仕様の伝統でグレードエンブレムは装着されていない。というかマジで一般車との外観の違いは前面オートカバー、TLアンテナ、グレードエンブレムレス、アルミでないホイールキャップ・・・それだけなのだ。熱線吸収グリーンガラスのおかげで反転灯のケースやダブルミラーは後方からは殆ど判らない。背筋を伸ばした隊員の姿も判り難い。
それでも単色のボデーカラー(白、銀、紺、黒)のみの設定なのは、一般ドライバーへのトヨタの精一杯の武士の情けなのだろうか。これで白金ツートンなんか設定された日には・・・





前述の通り、ホイールは鉄チンではなくキャップ装備なので、セドリックや先代クラウンの時とは変えてAタイプホイールをシルバーに塗って使ってみた。日産パオに専用設計されたホイールが手に入ればベストだと思うのだが。





TLアンテナは結構後ろ寄りに付いている印象があるのでなるべく後ろ気味に・・・と思ったら、危なくベース金具がトランク後端よりはみ出しそうに(笑)。当たり前だが穴あけ前の位置決めは慎重に。

元々がテールランプだけ赤く着色されていたのでそれに倣ったが、本来テールランプの間はクロームの縁取りで中にナンバーが納まっているわけで、でもここをクロームにしてしまうと後ろに飛び出してる(チョロQだから当たり前だが)ナンバーとの関係がおかしい・・・この状態でこの角度から見ると、何だか先代マークUみたい。やっぱりクローム仕上げの方がいいのかも。





オートカバーはプラ板細工。本当はカバーの上半分が一段厚くなっているのだが・・・このスケールではちと工作が苦しい。いや、やればできるけど。

それにしても、このグリルの彫刻の繊細さはどうであろう。
実車の歴代クラウンでも凝ったグリルデザインが要求されるがゆえ「クラウンのグリルデザイン工数は他車種の30%増し」と言われるが、チョロQともなると30%どころでは済まないだろう。ヘタをするともう1個ボディを作るくらいの手間をがかかったのではあるまいか。

反転灯は例によってマグネット仕様。写真とるの忘れたけど。



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