草加市立病院
土曜の午後のコンサート
[T]草加リードアンサンブル
 1.ヨハン・シュトラウス/ラデッキ―行進曲
 2.チャイコフスキー/組曲「くるみ割り人形」
   @〈マーチ〉、A〈金平糖の踊り〉、B〈アラビアの踊り〉
 3.菅野よう子/花は咲く

[U]早稲田の杜金管合奏団(通称:ワセキン)第7回コンサート
 1.ワーグナー/「タンホイザー大行進曲」
 2.イワーノフ/「コーカサスの風景」より「村にて」
 3.バッハ/「ポロネーズ」
 4.佐瀬寿一、穂口雄右/「キャンディーズ・メドレー」
 5.ロジャーズ/「サウンド・オブ・ミュージック」
 アンコール曲 NHK朝ドラ「あまちゃん」のテーマ曲

[指揮:中島章博、草加市立病院_エントランスホール、2013.07.20_14:00開演]
今日は草加市立病院の土曜の午後のコンサートをマチネで聴き、夜の部は杉並公会堂で“初心者のための楽団カーニバル2001フィルハーモニーオーケストラ”の第11回定期演奏会を初めて聴く予定にしている。草加には東京メトロ丸ノ内線を大手町駅乗り換えで半蔵門線経由で、草加駅まで行くことにした。
12:00に新高円寺駅で地下鉄に乗り草加駅には13:20頃に到着したが、バスは1時間に2本しかなくタクシーに乗りで病院まで(ワンメーター)行くことにした。
13:30に病院のエントランスホールに入り時間があるので、持って行った雑誌を読んで時間を過ごしていたら、高校の友人の奥様が来られてみんな来ていますよと教えてくれた。 ホールの楽屋部分として使っている広い通路に行って関係者に挨拶をした。
席に戻ると前半に出演する草加リードアンサンブルのメンバーが練習を始めていたので、ここから写真を撮り始めた。
14:00になりいつもの司会をされている方からコンサート開演の案内があり、最初に院長先生の挨拶があり次いで、草加リードアンサンブルの演奏が始まった。
1曲目はラデッキ―行進曲でとても元気の良い演奏になった。
2曲目はチャイコフスキー作曲の組曲「くるみ割り人形」から3つの曲が演奏された。なかなか音楽的なもので美的センスもあってとても好ましいと思った。タンバリンを叩く女の子が一生懸命リズムをとって奏しているのが微笑ましかった。
3曲目は東日本大震災の応援歌である「花は咲く」を演奏した。ブラスのようなキレと迫力はないがしっとりとした響きで、お客さんの心をつかんでいたと思う。頂いたプログラムを読んでいたら、アコーディオンにも高中低の音域の違う4種類の楽器があることを初めて知った。

後半からはワセキンの草加市立病院の土曜の午後のコンサート第7回コンサートが始まった。
1曲目はワーグナー(今年が生誕200年のアニバーサリーイャー)の「タンホイザー大行進曲」を華麗に演奏し始めた。合奏団からやや離れたホール入口近くに、3人のトランペット奏者が立って(バンダ)ファンファーレを吹いていたので、効果的で立体感のあるとても良い演奏になった。曲自体も素晴らしいものなので高揚感に溢れるものだった。この病院のエントランスホールは2階部分が吹き抜けになっていて高さもあり、音響がとても良いのを例年のコンサートで知っている。
2曲目はあまり聴いたことがないような曲だったが、首席トランペット奏者と後列に座っていたフリューゲルホルン奏者が活躍していた。
3曲目は指揮者の中島さんのフルートとヴァイオリン2挺にユーフォニアムの4人でのバッハの管弦楽組曲第2番からポロネーズを演奏した。この曲を四重奏による生演奏でしかも目の前で聴くのは初めてのことだがしっとり感もあり、生き生きした演奏で実に良かった。ユーフォニアムの音色が曲にピッタリだなと感心した。
4曲目はトロンボーン奏者5人による「キャンディーズ・メドレー」が始まるとお客さんの頭が自然に左右に揺れているのを見た。それを見ていたらお客さんの頭だけでなく、心も揺すっているのだろうと思った。トロンボーンの音色と音程は人の声にも近いのか気持ちが和らぐのを感じた。四重奏によるポロネーズといいトロンボーンの五重奏など、コンサートの選曲の妙を感じた。
5曲目は「サウンド・オブ・ミュージック」から有名な曲をメドレーで綴ったものだ。ワセキンの熱演ぶりが伝わって来た。最後の盛り上がった素敵な演奏に私は高いキーの大きなブラボー!をひとつ叫んで、今回のワセキンの草加市立病院でのコンサートが最後だと聞いていたので「お疲れさま」の意を伝えた。
ワセキンのアンコール曲は1曲用意されていて、いま放送されて評判の良いNHKの朝ドラ〈じぇじぇじぇ〉で有名になった「あまちゃん」のテーマ曲だった。コンサートに演奏を聴きに来ていたお客さんたちも音楽に合わせて頭を揺すっていたので、今日のコンサートにピッタリの曲選びだったと思った。
今日のコンサートの締めくくりとして最後に、草加リードアンサンブルと早稲田の杜金管合奏団(通称:ワセキン)の合同演奏で故郷(ふるさと)を、お客さんも一緒に3番まで歌った。私はこの曲を歌うと以前は途中で感極まり、歌うことが出来なくなったのだが、不思議なことに去年あたりから比較的冷静に、最後まで歌うことが出来るようになった。
予定通り15時にコンサートが終わって病院の外に並んでいたタクシーに乗り、草加駅に着くと駅前は夏祭りの準備をしていた。ホームに上がると都心方面行きの急行が待っていたので、乗ったら直ぐに発車した。今日はとても効率がよくて東京メトロ丸ノ内線の荻窪駅には16:40分に到着することが出来、駅前のパン屋で晩飯のサンドウィッチを買い込み夜の部がある杉並公会堂へ向かった。
以上 / カメラマン S