2018年05月13日

 甘木鉄道は、JR基山駅(佐賀県基山町)から朝倉市甘木間13.7kmを結ぶ民間鉄道です。
 この間、大分自動車道鳥栖JCTから朝倉ICまでの区間と並行しています。停車する駅は11で、約30分かけてゆっくりと走ります。
車両は1両ですが、皆さん車窓を眺めたり、お知り合いと談笑しながらの移動ですから、退屈した様子は見えません。沿線住民にとって、甘木鉄道は完全なる暮らしに必需の下駄がわり鉄道なのです。因みにこの会社の株主は、沿線自治体がほとんどです。
 もともとこの鉄道、先の大戦の直前・1939年(昭和14年)に大刀洗陸軍飛行場に軍需輸送のために国鉄甘木線として開通したものです。途中大刀洗駅そばには、平和記念館がありますが、まさしくここは兵隊さんのための鉄道だったのです。
それが今では、平和を希求する祈念館になったのですから、忘れちゃいけない貴重な場所です。ぜひ甘木鉄道に乗って、大刀洗駅で降りて記念館をお訪ねください。

   
 JR基山駅で甘木鉄道に乗り換えると、連結なしの可愛い電車が待っていてくれる。僅か30分足らずの旅だけど、わくわく感は隠せない。始発駅周辺の町中から森の中へ。抜け出すと、筑後川北岸独特の田園地帯が広がっている。
 松崎は、江戸時代の宿場町だ。本サイト「伝説紀行」の中の「油屋物語」をお勧めしたい。松崎宿で起こった怖いお話。
 西太刀洗は、南北朝時代の筑後川の戦いの場。数千人もの犠牲者が出たと記録されている。詳しくは「大刀洗の由来」を読んでください。
更に進んで大刀洗駅で下車すると、目の前が筑前町立大刀洗平和記念館。約1時間かけて資料や戦闘機、写真・映像などを丹念に見て行くと、戦争は絶対嫌だと思わないわけにはいかなくなる。
 途中、花立花山や拡がる田んぼに見入っていると、過去の悲惨な戦争など考えられないほどに平和な景色ばかりだった。
 
大刀洗で下車すると、駅構内の戦闘機が目を引く
   
車窓から眺める花立花山(城山)

 
 
南北朝時代、筑後川の戦いの指揮官菊池武光
 
菊池武光が血刀を洗った跡の碑 

 
 
戦闘機実物  

 
 
大刀洗飛行場の門柱
   
終点甘木駅舎
     
     
     

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