伝説紀行の「五人庄屋」
学芸会に登場するそうです

伝説紀行第69話で紹介しました「五人庄屋」を、福岡市の小学校で学芸会の演目に取り上げてくださるそうです。この度、4年生担当の先生からお便りをいただきました。
五人庄屋は、江戸時代初期、筑後(現うきは市)の5人の庄屋が、村人の協力と久留米藩の後押しで荒地に水をひき、日本有数の穀倉地帯を実現した話です。

小学校教諭NH先生より便り

古賀 様

 初めまして。福岡市内に住む、小学校教員です。
先ほど、ホームページを拝見しまして、素晴らしいページだと感じました。そこで、お問い合わせします。本校の学芸会で、古賀様の『五人庄屋』のお話を演劇としてやらせて頂いて宜しいでしょうか。お話がセリフ中心に展開されていますので、四年生が行うとしたらちょうど良い感じがしております。
 突然にメールしまして、申し訳ありません。もし、許可が頂けるなら、またご連絡させて頂こうと思います。

著者よりの返信

お便りありがとうございました。
小学校の学芸会に、私のつたない作品を取り上げていただけるとは、ありがたいことです。ぜひ、よろしくお願いします。
「五人庄屋」は、ホームページの伝説紀行でも、特に気をつけて書いたものです。といいますのも、物語が地域ではあまりにも有名であり、歴史的認識の甘さや誤りが許されないためです。(最近は小説も出ているようです)
そのために、地元の郷土史家の先生などの意見も参考にしながら、現地を何度も見て歩きました。
伝統的な解釈と若干違うのは、「(はりつけ)」の問題です。命をかけて当時の久留米藩と対決するなど考えられません。ましてその時代、【米】の産高が大名の価値比較であったことを考えれば、お国(藩)の増産政策であったと見るのが自然です。
ただ、上流と下流の水に対する利害の対立は、現代と違わないでしょうから、彼ら(庄屋)が、藩との共同作業であっても、別の意味で命がけであったことは事実です。
4年生の子供さんたちが、生き生きと舞台で動き回る姿を想像するだけで愉快になります。もし、ほかにご要望があればお知らせください。
9月7日


古賀 勝  様

先日より、メールで『五庄屋物語』の件、返信いただき、大変有難うございました。現在、3人の担任間で学芸会の企画を検討中です。いきなり劇だけをやっても、同時に参加する低学年の子どもたちには理解できませんので、たとえば、教室での授業の様子を再現し、研究発表をするグループのひとつが、「劇中劇」として行うことを検討しています。事前に他のグループが現在の浮羽地方の写真や解説図を大画面プロジェクターを用いて研究発表し、これに続けて劇を行えば、低学年でもある程度、理解可能ではないかと考えています。
学芸会は11月ですので、音楽と組み合わせたり等、これから様々に検討を重ねていくつもりです。
 大変有用なホームページを提供して頂き、改めてお礼申し上げます。