コラム 古賀 勝

      


【2019年08月18日更新】

ご先祖様との語らい

 ことしも賑やかな8月となった。お盆に大勢のご先祖さんが、連れだっておいでになったからだ。迎えるは、我ら夫婦のみ。例年と変わらず、連れ合いが差し出した手づくりの団子を、真っ先に口に入れるのは、76年前に別れた母親だった。「おいしかよ」とお世辞半分で頬ばってくれる。横で30年前にいなくなった父親が、にやにやして見ている。小学校時に逝った姉や祖母、みんな忘れずに来てくれた。狭い家の中がますます狭く感じるほどに、話声がボルテージを上げる。
1年ぶりにやってきた肉親との無言のおしゃべりも、楽しいもんだ。今でもあの時のいたずらを「なんばしょっとか!」と、叱り飛ばした一番上の姉のだみ声が恐い。
お盆の期間があと1日でも長ければよいのに。(2019年08月18日)


はたちの笑顔

 8月6日の朝刊で、久方ぶりに若い娘の弾けるような笑顔に出会えた。ゴルフの全英オープンで優勝した渋野日向子のことである。外国の記者は彼女のことを「スマイルシンデレラ」の称号を贈った。40年以上なし得なかった日本人女子の快挙であった。ましてや、男子は1度も世界のメジャーで優勝したことがない。
その喜びようが普通ではなかった。ナチュラルなのである。人は喜びはかみ殺すのを美徳だと言うかもしれない。でも渋野さんに限っては、喜びの爆発もファンとのハイタッチにも、誰一人文句をつけなかった。それくらい彼女の素顔の裏に深さがにじみ出ていたからかもしれない。
「プロのゴルファーは、ファンに見てもらうのが仕事ですから」と当たり前のように自論を述べる。本人が楽しくなければ、皆さんはもっと・・・」とも。どこかのベテラン「プロ」に聞かせてあげたい名セリフであった。(1019年08月11日)

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