コラム 古賀 勝

      


【2019年10月13日更新】

狩野川台風

 先週「台風一過」の感想を書いたばかりだと言うのに、今週は台風19号。それも、この何十年も経験したことのない超大型だというからたまったものじゃない。昭和33年9月に伊豆半島に上陸した狩野川台風に匹敵するほどだと、気象庁が警告を発し続けている。
昭和33年といえば、高校を卒業した翌年である。新入社員で希望にあふれていた頃だが、台風のことはあまり記憶がない。死者・不明者が1269人にも上ったというのにである。その5年前の筑後川水害の記憶が、強烈過ぎたからなのだろうか。
本文を記している現在(2019年10月12日 午前10時)、台風19号が狩野川台風と同じ伊豆半島に上がろうとする瞬間で、1000キロ離れた北部九州でも強風が吹き荒れている。神奈川や東京では、子供や孫も暮らしている。日本列島に住む皆さんがなんとか無事でありますように。日頃お訪ねしている神さまや仏さまのご加護にすがるばかりだ。(2019年10月13日)


台風一過

 立て続けにやってきた台風17号-18号。幸い我が福岡での被害は小さくて済んだ。18号が過ぎ去った10月4日、JR博多駅の屋上から眺めた空は、まさしく台風一過であった。博多湾も能古島も、手を伸ばせば届きそう。街の中で思いきり深呼吸をしました。


大規模停電、どこの国?

 9月9日に上陸した台風15号は、東京のすぐ隣の千葉県を完膚なきまでに叩きのめした。ほぼ全県で停電が発生し、人々は生活の目途さえ立たない始末だとニュースは伝えている。10日たった9月20にいたっても、万軒単位で電気が通じない。押し寄せる雨や風に対しても、壊れた屋根に被せるブルーシートすらままならない。
一方では、何が起ころうとも内閣改造のお祭りの日程だけは敢行なさるお偉いさん方である。あと1年だと張り切るオリンピックに、大切な資材や人材は持っていかれる。
悪いことは重なるもので、停電騒動の真っ最中に、福島原発事故の経営責任を問う裁判の判決も。こちらは、裁判官のご忖度か、経営者は無罪放免。あれだけのことが起こっても、誰も責任を取らない。日本の国はこれからどうなるのだろう。(2019年09月22日)


暑すぎる夏にさよ〜なら

 毎年秋口になって呟くこと、「ことしの夏は暑かったなあ」。思い起こせば昨年の夏はもっと暑かった。今年は皆無の「40度超え」が、昨年は当たり前のように全国各地で横行した。久留米や大分・日田市など九州の内陸部では、「40度超え」のニュースを聞いても驚かなくなっていた。それでも、今年の夏の暑さは半端じゃなかった。それは、例年になく蒸し暑かった(湿度が高かった)せいだろうか。
彼岸が近づいた今日は(9月13日)、ようやく一息つけたのでクーラー生活を一時中断。改めて寒暖計を見直すと、やっぱり「31度」を指している。蒸し暑さから解放されたせいで、過ごしやすくなったのだろう。
去る9月9日、千葉県に上陸した台風15号は、人的被害が少なかった割に被害は重大だった。数十万戸単位の大規模停電のこと。現在(9月13日の13時15分)にいたっても、上陸地一帯の停電が終息していないため。「ことしの夏は暑すぎたなあ」なんて、のんびり呟いていたら、ボクの頭上に雷さんが直撃する。「暑いぐらいなら我慢しろ!4日も5日も、これから先も、電気が来ないこちとらの身にもなってみろ」と。続けさまに雷さん、「このまま停電が続くようじゃ、人的被害も半端じゃすまねえんだぜ、この野郎!」ってね。(2019年09月15日)


テレビ観戦

 この時節、スポーツ観戦で忙しい。わざわざ競技場に出かけるわけではない、テレビ観戦だ。野球-サッカー-テニス-ラクビー-バトミントン・・・なんでもござれだ。しかし身は一つしかない。かといって観たいものをすべて録画していたんじゃ、こちらの方も身がもたない。
とりあえず今は、プロ野球に専念することにしている。なかでもご贔屓のソフトバンクホークス(SB)の放送に食い入る。でも工藤監督、なかなかボクの考えに同調してくれない。ここでこんなピッチャーにこだわっていたらやばいよ、と叫んでも耳を貸してくれない。直後に相手バッターに痛〜い一発を喰らうことに。これなら、ボクが監督やった方がよさそう。だが、ま逆もある。ボクに逆らった工藤さんが正解で、確実にSBが勝ちをおさめる。そちらの方が圧倒的に多いことは確かだ。
ブツブツ言いながら大型テレビを見入っていたら、終わった途端に「はい、目薬持ってきて」。(2019年09月08日)


しつこい長雨


 34度とか35℃の蒸し暑い夏が終了したかと思えば、今度は秋の長雨。そんな格好良いもんではなかった、今回の豪雨は。数日前から降り続いた雨は8月27日夜からけたたましいものになり、一晩中眠れなかった。
朝起きたら連れ合いが、「佐賀の駅が水浸しだそうですよ」と、テレビニュースのボリュームを上げた。いつも取材で訪れる佐賀駅前は、人の膝まで水が浸かり、それでも涙ぐましい人たちは駅に向かっている。
佐賀だけではない。筑後地方も洪水が覆っている。死者・行方不明が4人(8月29日現在)も出て、66年前の筑後川流域の大洪水を思い出さざるを得ない。
「50年に一度の・・・」非情な天災も、毎年同じ見出しをみつけると、そんな事態に慣れっこになっていく自分が怖い。(2019年09月01日)


ぴよちゃんとハイタッチ

 マンガには、毎朝一番に目を通し、ハイタッチのご挨拶を交わす新聞連載のぴよちゃんです。さざえさんでもない、轟先生とも違う(と言っても今のお方は知らないか)、似ているようでやっぱり別の少女の主人公です。本名は花乃ひよこ。
数多く登場する人々(中には人間以外も)は、いずれも親しみやすくて個性派ばかり。中でも、お母さんのすみれさんともども大好きな、飼い猫の又吉が大々好きだ。喧嘩が強くて仲間を大切にする、「猫にしておくのはもったいねえ」任きょう味溢れる存在。面白いのは、この猫誰にでも近づく癖に、ぴよちゃんの兄・椰子彦だけは嫌い。なぜなら、自分がぴよちゃんより早く生まれたから、自分がぴよの兄貴だと信じている。なのに、家の中では威張っている椰子彦の存在が面白くないのだ。要は、嫉妬心から来る「兄嫌い」なのである。
そんなややこしい話しはどうでもよい。ぴよちゃんと又吉が、いつまでもボクのそばにいてくれることを望むばかり。作者の青沼貴子さん、頑張って!。(2019年08月25日)


ご先祖様との語らい

 ことしも賑やかな8月となった。お盆に大勢のご先祖さんが、連れだっておいでになったからだ。迎えるは、我ら夫婦のみ。例年と変わらず、連れ合いが差し出した手づくりの団子を、真っ先に口に入れるのは、76年前に別れた母親だった。「おいしかよ」とお世辞半分で頬ばってくれる。横で30年前にいなくなった父親が、にやにやして見ている。小学校時に逝った姉や祖母、みんな忘れずに来てくれた。狭い家の中がますます狭く感じるほどに、話声がボルテージを上げる。
1年ぶりにやってきた肉親との無言のおしゃべりも、楽しいもんだ。今でもあの時のいたずらを「なんばしょっとか!」と、叱り飛ばした一番上の姉のだみ声が恐い。
お盆の期間があと1日でも長ければよいのに。(2019年08月18日)


はたちの笑顔

 8月6日の朝刊で、久方ぶりに若い娘の弾けるような笑顔に出会えた。ゴルフの全英オープンで優勝した渋野日向子のことである。外国の記者は彼女のことを「スマイルシンデレラ」の称号を贈った。40年以上なし得なかった日本人女子の快挙であった。ましてや、男子は1度も世界のメジャーで優勝したことがない。
その喜びようが普通ではなかった。ナチュラルなのである。人は喜びはかみ殺すのを美徳だと言うかもしれない。でも渋野さんに限っては、喜びの爆発もファンとのハイタッチにも、誰一人文句をつけなかった。それくらい彼女の素顔の裏に深さがにじみ出ていたからかもしれない。
「プロのゴルファーは、ファンに見てもらうのが仕事ですから」と当たり前のように自論を述べる。本人が楽しくなければ、皆さんはもっと・・・」とも。どこかのベテラン「プロ」に聞かせてあげたい名セリフであった。(1019年08月11日)

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