ワアグ祭の殺人<1> ナクトとメネス


 新しき年の最初の月が始まって、二週目が終わりに近づこうとする頃だった。
 
 一年の始まりは、青白く輝く星<ソペデト>の瞬きとともに水かさの増し始める頃に訪れる。
 大いなる川――ナイルの流れが大地を覆い、川辺の耕地が水に沈むと、仕事から解放された農民たちは、新たな年の始まり、太陽神の誕生と世界の更新<ウェプ・レンペト>を祝うため、祭りの準備を始める。各地の神殿で行われる多くの祭りと儀式は、誰もが待ちわびていたものだ。一年で最も華やかで楽しく、そして不安でもある時期。運命のゆくえを天に任せた人々は、今年一年が良い年であることを願い、神々祈り、次第に水かさを増してゆく川を不安げに見守る。
 すべては大いなるナイルとともに。
 この国の生命線でもあるナイルは、耕地をその腕(かいな)の中に抱きとり、たっぷり三ヶ月かけて水で洗い、後には豊かな黒い土を残して去ってゆく。水位の上昇は、多すぎても、少なすぎてもいけない。耕地全体を覆いつくし、尚且つ隣接する集落には被害を齎さぬこと。その年の増水がどの程度かは、始まってみなければ分からない。人々はそれを、神々の意思と考えていた。だからこそ、水位の上昇の始まるこの季節は重要なのであった。前年の信心の結果が、自らの田畑の豊かさに繋がり、次の年の収穫量のすべてを決めると信じられていた。水と黒土は、川の上流にある「神秘の水源」と、増水齎す豊穣の神々からの贈り物。水かさの増し行くこの一ヶ月は、これから始まる新しい「一年」の良し悪しのほぼ全てを決める、重大な月なのである。

 その、増水の始まる最初の月―― 一年十二の月のうち、最初の月は「ジェフティ月」といった。
 学問の神であるとともに、夜を照らす「銀の円盤」――月と、時の管理者でもある神トト(ジェフティ)の名だ。前夜祭を入れて四日間。黒トキの姿をとるこの神の、細く曲がった嘴に因み、新月から三日月の夜までが、トト神を称える「ワアグ祭」である。神々の書記でもあるトトの祭では、当然のように立身出世と学績の向上を願う書記の子弟たちが、こぞって聖域に参拝した。神官たちは神々を讃える文書がこの神の名において永遠に伝えられんことを祈り、老いた権力者は時の管理者に地上での自らの余生を引き伸ばしてくれるよう頼み、また自らの墓に刻まれる呪文が強い力を持つよう願った。
 要するに、この神はどの聖域にも祭られ、ある程度の地位にある全ての人々から欲されていたのである。たとえ字の書けぬ農民たちにとっても、いや、字が書けず読めもしない彼等だからこそ、それをこの世に生み出したという神ともなれば、ありがたくも畏れ多い存在と映った。大祭には、近隣の村落からも多くの人でがあるだろう。この辺りで最も大きく、最も古く、最も権威ある聖域、メンフィスの町のトト神殿で、今年もワアグ祭が行われようとしている。


 白き城壁の町<イネブ=ヘジュ>、メンフィスは、この国が創始された時いらい、長きに渡って王都として栄えてきた町だ。
 今は王の住まいがもっと川の上流に移ってしまってはいるものの、王都としての機能を失ってなお神殿の権威は高く、首都に継ぐ人口と財力を誇る。見上げんばかりの見事な白い壁は、川の上流と下流、二つの「大地」を制服した最初の王が築かせた城壁なのだった。
 その、町名の由来にもなっている「白き壁」の南に聳え立つのが、メンフィス大神殿。この町の守護神は古き大神の一柱、冥界神プタハのおわすところ。町の実質のあるじは、王でも州知事でもなく、大神殿を司る大神官だった。神殿の周囲に広がる豊かな耕地は、神に捧げられた神殿の所有地。その面積は、王の私有地の大きさにも匹敵する。
 他の大神殿と同じように、メンフィスにも、主神とその家族を祭る神殿のほかに、学問の神であるトトを祭る小神殿が併設されていた。どんな神殿でも、書記を雇わない神殿はない。寄進物や領地の管理、神殿で働くものたちの給料の支払いなどの会計処理、参拝者から請けた祈祷の依頼や公的行事の記録など、文書を扱う用事は、いくらでもある。
 小神殿は、そうした神殿づきの書記たち、書記見習いたちの信仰の依りどころであり、戒めのための存在でもある。トトは善く真実を愛し、正しき言葉を重要視する。神の与えし知恵を悪用し、虚偽を記した書記は、トトの名においてペンを持つ腕を奪われ、盲目の罰を受けねばならない。
 とはいえ、世が乱れればそれは形骸化され、書記や役人たちが平気で文書を偽造し、私利私欲を貪った時代が無くもないのではあるが。


 そうした「悪しき時代」の話を、彼は、曽祖父から聞いたことがあった。
 「見よ、世はさかしまとなり、まことの名は死んだ。王は衣を剥ぎ取られ、盗人が玉座に座り酒を飲む。農民は黄金を着飾って働きもせず、神官たちは鋤を手に大地に文字を書く。もはや誰も神々を敬わない」
 だが今は、少なくとも表面上は、平和な時代になった。村からメンフィスに至る道に追いはぎが出ることは絶えて無く、月夜にたった一人で歩いていても危なく感じることは何一つなかった。月は無く、天の女神ヌトの子らである無数の星々の照らす道には、野犬の群れさえ姿を見せない。
 穏やかな夜だった。
 砂漠から吹く風すら優しく、川べりにゆれる芽生えたばかりの若草の芳しい香りが夜気に満ちている。白き壁を取り囲む町の灯は、まだ煌々と灯されている。
 やがて行く手に、メンフィスの白き城門が浮かび上がってきた。遠くにあってなお、十分な威容を誇るその城壁の入り口には、祭りの始まりを告げる神の旗印が風にひらめいている。いつもなら寝静まっているはずの頃合だが、今日は違っていた。こんな時間になっても門は開け放たれたまま、町にはひっきりなしに人とロバとが出入りし、荷物を運び入れている。門の反対側にある船着場も、ごった返していることだろう。自然に足が速くなるのを感じた。彼も楽しみではあるのだ。こんな大きな祭りに参加できる機会は、一年に一度のことなのだから。
 町は祭りの準備に浮かれたち、前夜祭準備のまっ只中にある。一年で最も気温の高いこの時分、祭りも祭りの準備も、日が暮れてからでないと始まらない。噴出す汗も、冷えた夜風に吹かれて端から乾いていく。松明や油のランプが照らし出す中、額に汗を輝かせた人々が、長い影を連れて走り回っているのが、今ははっきりと見える。
 城門を潜り、彼は辿りなれた道を真っ直ぐに、町外れの僧房に向かっていた。町の東、川に面したそのあたりは、聖域のもっともはずれ。神殿の掃除やこまごました雑用を引き受ける下級神官たちの宿舎や、船で運ばれる荷物を管理する倉庫がある雑多な区域だ。近くにはロバなどの家畜を飼っておく厩舎や、神に捧げられた聖牛をミイラにする工房もあり、お世辞にも清潔とは言いがたい。身分高い神官たちが訪れることは、ほとんどない。だからこそ、人目を忍ぶには丁度よいところなのだが。
 「ナクト」
区画に踏み入ってさほど歩かないうちに、声が彼を呼び止めた。下級神官用の粗末な白い僧衣を着て、髪はぼさぼさ、お世辞にも風体がよいとはいえない。待ち合わせの相手、プタハメネスだ。ナクトは苦笑してながら片手を挙げた。
 「相変わらずだね、メネス。」
 「まあ、お互い様さ。」
丈のあわない借り物の僧衣の裾を、歩きにくそうにたくし上げながら、メネスは足早に近づいてきた。いつものこととはいえ、外を出歩くときの彼の姿は、見習い神官だとしても適当すぎる。
 「今年も賑やかだね」
 「ああ、豊作だったしな。そういや、今年もいつもの場所にヘビ使いが来てたぞ。行ってみるか?」
 「うん」
少年たちは、連れ立って人ごみの中に繰り出した。話すことは沢山ある。何しろ、最近ではそう頻繁に会えるわけでもないのだ。
 幼馴染、と言ってもよかった。
 お互い、代々続く神殿書記と神官の家柄。親の代から続く縁のおかげで、彼らは物心ついた頃からよく遊んだ。
 神官となる者は、幼い頃から神殿内で修行と勉強に明け暮れ、必要な知識と儀礼を叩き込まれる。一生を神に捧げる、神職を約束された家系の宿命だ。特別な技能を持つ者は、その技能ゆえに敬われ、楽な生活を保障される。そのためには、幼い頃からの修練が不可欠だ。それは書記の息子とて同じこと。ある程度の年齢に達してからは、毎日書記学校に通わなくてはならず、メンフィスの町を訪れることも少なくなっていた。
 神殿に仕える役人の大半は城壁の外に住み、ナクトも両親とともにそうしていた。それも、城壁に隣接する町ではなく、敢えて少し離れた小さな村に家を構えた。毎日を神域に暮らすメネスからすれば、城壁の外を自由に歩きまわれるナクトが羨ましいに違いなかった。
 だが、どんなに会う機会が少なくとも、幼い頃は意識しなかった「立場の違い」を知る年頃になろうも、疎遠になることはなかった。定期的に手紙のやりとりはしていたし、こうして時々は申し合わせて家を抜け出していた。会えば話すことは沢山あったし、他愛も無いことが楽しかった。彼らの両親も察してはいたものの、よほど度の過ぎた悪戯でもしない限り、大目に見ていた。誰にでも友人は必要だ。それが旧知の友人の子であるならば、何も心配はいらないではないか。


 二人は連れ立って町の中を見て回った。
 前夜祭もまだ始まっていないというのに、町の中心を貫く目抜き通りの両脇は、既に屋台で一杯だ。珍しい香辛料や毛皮のようなものから、海のほうから運ばれた魚の干物、職人たちの作った籠や織物、女性たちの喜びそうな装飾品や織物…。そうした、普段はあまり取引されないような貴重な品までずらりと並ぶ。この祭りは一年に一度の大市でもあるのだった。当然のことながら、盗人や詐欺師には目を光らせていなくてはならず、神殿護衛兵に加えて下級神官たちまで町の見回りに駆りだされている。とはいえ、この祭りで騒ぎを起こす者がいようとも思えなかった。警備が厳しいのもあるが、城壁の出入り口は、西の塔門か、東の船着場しかなく、それ以外はぐるりと高い壁に囲まれていて、逃げようがないのだ。
 町を歩いているうち、ふとナクトは、人ごみの中に黒い肌の人々がちらほら混じっていることに気がついた。近年の王の遠征先のひとつ、はるか上流にあるクシュのあたりの人間だ。この辺りに住む人日度より肌が黒く、髪は縮れて、背は頭一つぶん高い。彼らは商人ではない。ここにいるということは、十中八九、奴隷か、下級の兵士として連れてこられた人々だ。こうして町中を自由に歩き回っているところを見ると、後者のほうだろうか。彼らの生国には無いような、珍しい品々に目を奪われている。もっとも、市に並ぶ品の中には、クシュの国から齎された香辛料や象牙も並んでいるのだが。
 「王が遠征に連れて行くんだろ」
ナクトの視線に気づいたメネスが言った。
 「遠征?」
 「知らないのか。ほら、王が東に出兵するっていう話」
胸の辺りを、ぎゅっと掴まれた気がした。
 その噂は、神殿書記として働く父と兄から聞いていた。何年も続いた戦乱と王の空位の後、ようやく訪れた太平の時。しかしそれも長く続けば、人々は怠惰を覚え、戦を知らない世代も増える。王の権威のために必要な金属や宝石を求め、兵たちは、海を渡った東の地へ向かうつもりなのだという。そこは荒地しかなく、川も無く、緑もない。荒れた赤い土地は神々の守護なき土地だ。鉱石の取れる山までの乾いた道のりを、兵は己の力のみで切り開かねば成らない。考えるだけでくらくらした。この国に住んでいれば、豊かな川の流れを目にしない日など一日たりとて無い。川の流れを離れてどうやって水や食糧を得ればいのか。そんな旅に出て、果たして何人が生きて帰ってこられるだろう?
 「この近くにも最近出来たんだよ、遠征隊の駐屯所。面倒くさい話だよ。俺たちのところにも、 "王の名のもとに行われる遠征の成功を祈れ!" なんてお達しが来てる。知ったこっちゃねえ。だいたい、海の向こうなんて守備範囲外だろ。自己責任だよ。ろくに寄進物もよこさない王なんかのために長寿と繁栄を祈らされるばかりか、そんな余計な遠征のことまで祈ってられるかっての。」
 「でも…」
ナクトは、去年徴兵されて町を出て行った遊び仲間の一人のことを思い出していた。書記にならない若者が出世の道を目指すとしたら、兵士になるしかない。兵士になった仲間が何処の隊に所属したのかをナクトは知らなかったが、あるいは、東の地へ送られる遠征隊に組み込まれたかもしれないではないか。あのクシュの兵士たち、はるばる南の国から連れてこられ、さらに遠く東の地まで送られる黒い肌の兵士たちにだって、誰かに安寧を祈ってもらう権利くらいはあるはずだ。
 「兵たちに罪は無いだろ。命じられて危険な地に赴く兵たちのためには、加護を願ってやりたい」
 「そりゃ、まあ… そうだけど」
メネスはぼさぼさの頭をかき回した。「遠征に忙しいからって、祭りに使者も寄進も遣さないんだぜ。このメンフィス大神殿に…。一体、どういう了見なんだか」
 「―ーしっ」
いくら祭りの喧騒の中とはいえ、大声で公然と主上の批判などしていては、目立つ。この町の兵士は大神官の指揮下にある神殿護衛兵士だから良いものの、外から来た商人や買い付けの旅人の中には、国の役人がいないとも限らないではないか。川の下流、「下の国」では、このところ、聖と俗の対立はますます厳しくなりつつある。王の一族の出身は、川の上流「上の国」なのだ。古えの都並ぶこの地の守護神たちより、故郷である町とその周辺の守護神を重んじるのは、ごく自然な成り行きでもあった。その結果、伝統をないがしろにされたと感じた古き大神の神官たちは、王に対して良い感情を抱かなくなっていた。
 「王は俺たちをどうするつもりなんだろうな? 自分の墓は大昔の王に似せてド派手に作る、そのくせ古来からの聖域はないがしろ、自分たちの築いた新しい神殿で、何だか良く分からない新参者の神々を崇めているときてる。対岸のイウヌじゃ、太陽神殿が今や閑古鳥」
 「心配ないさ。この聖域の中央におわすプタハ様は創世の神。職人たちの守護神でもある。たとえ王の覚え薄れても、人々の気持ちが離れていくことはないだろ。」
 「いや…。ここだけの話、王は自分の創世神話に我が主神殿を組み入れたいのさ」
 「そんな無茶な」
 「当然突っぱねたさ。何で新参者の神が創世の神より偉いことになるんだ。あいつらが、アメンが世界を創ったというならそれでもいい。だが、うちの主神が頭を下げて王の守護神のために世界を創りました、などと言うなんてあり得ないね」
事実この頃、王は自らの夢中になっている地方神のために、新たな神話の創造にも乗り出していた。メンフィスほどの権威と、王の所領にも匹敵する自治領を持つのでなければ、神殿は王の権威に服さねばならない。神とて食事はするし、威厳と神格を保つための儀式は必要だ。そのためには、人手もいるし、金がかかる。神も、神に仕える人間は、形なき信仰心だけでは食べていけないのだ。
 既に、メンフィスと川を挟んだ対岸にある古都、太陽神ラーを奉るイウヌの町は、新たな神の権威に服従させられていた。世界を照らす太陽神の名と力は、上流の町を守護するもう一柱の太陽神に貸し与えられ、借用者が賃貸者の権威を上回ろうとしている。勢力の落ちた神殿は、存続のために神の権威すら切り売りするしかなかった。それもまた、古えよりの伝統を守る神官たちにとっては、歯がゆいことに違いない。
 ナクトは、王がいかに無理難題を言いつけてくるかについて愚痴をぶちまける親友を、苦笑しつつ眺めていた。
 一つ年下のこの幼馴染は、このところ急速に大人びてきている。話題も、政治や神殿のこと、要するに大人の世界のことが多くなった。無鉄砲で精神的に幼かったメネスに、いつのまにか追い越されたような気がした。今はこれでも、あと数年のうちに、彼は先祖代々の職を継いで、この聖域の神官となるのだろう。引き換えナクトは、文書は書けても数学が大の苦手、まだまだ修行中の身。父や兄のように、将来、この神殿の書記になれるのかどうかも怪しい。今のところ、メネスに勝っていると言えるのは身長くらいか。
 「――っと。そろそろ戻らないと」
話の種は尽きなかったが、いつしか夜は更け、宵闇の星々は完全に地平に消えていた。町はまだ喧騒の中にあったが、朝に向けて、そろそろ眠りに就き始める人も出る頃だ。
 「じゃあな、ナクト。明日は例の場所で」
 「ああ」
 「今夜はどこに泊まるんだ?」
 「父上の部屋を借りることになってる」
父が仕事で遅くなる時に使う宿舎のことだ。祭り期間の今は、神殿の他の公務は全て休みになっている。普段は忙しい父も、数日は家に帰ってゆっくりしていることだろう。祭りに出てくるのは、最終日だけだと言っていた。
 二人は、神殿前の小広場で別れた。明日はここに、トト神の小神殿へ参拝にゆく人々のために蜜入りのパンや清めの酒を振舞う屋台が並ぶはずだ。今はがらんとしたその場所に人はまばらで、ナクトは足早に広場を横切っていく。
 と、暗がりから誰かが飛び出してきた。
 「わっ」
 「おっ、と」
危うくぶつかりかけた。ふわりと漂う上等な油の匂いに、ナクトは思わずその人物の顔を見た。
 意表をついて、それは女ではなかった。綺麗にヒゲを剃りこみ、真新しい白い布を頭につけ、マントの下には金糸で縁取りされた上等なシャツの袖口が覗く。貴族か―― あるいは、それなりの地位にある裕福な役人だろう。
 すいません、と言う間もなく、振り返ることすらせずに、男は広場の反対側の暗がりに姿を消した。祭りはまだ始まってもいないというのに、あんなに急いでどこへ行くのだろう? それに、地位の高い人間が付き人も連れていないだはないか。
 かすかな違和感を感じたが、今は気にしている時ではなさそうだった。既に眠気を覚え始めている。彼は、行く予定だった方角へ向けて再び歩き出した。


 事件が起こるのは、その後、僅か数時間のうちなのだが、そのことを、彼はまだ知らなかった。



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