3



 港への道は、エギルの他に村長がつけてくれた数名が一緒だった。護衛というよりは、三人のよそ者が信用ならなかったからかもしれない。いずれにせよ、味方が多いのは心強いことだった。森を抜けていくと、やがて木々の向こうに海のきらめきが見え始め、風の匂いが変わった。
 「船だ」
呟いて、アルヴィスは足を止めた。木の間から、海風を帆にはらんで海の上を滑ってゆく貨物船の姿が見える。
 「あの方角は…アストゥールへ戻るところのようですね」
 「うん。ネス港で見た船かな。港は近いの?」
振り返って尋ねると、エギルは、それをそのまま訳して仲間たちに伝える。
 「あと少しだ。港は、最近また大きくなった。近づきすぎると勘付かれる。この道は、崖の上から見るための道」
 「構わない。君たちに危険が及ぶといけないから」
それに、まずは場所さえ分かればいい。先を行くリンドたちの歩調は、さっきまでと違い、慎重になっている。途中で一人が別の道に別れ、周囲を警戒するように森の奥へと消えていった。エギルは弓を肩から下ろしている。
 「戦いになったことがあるのか」
 「ある。奴らは、矢のない弓を撃って来た」
王都で見たあれのことだ、とイヴァンは思った。だとすると、あれも、国境のこちら側で作られているのだろうか。
 突然、先頭にいたエギルが手を挙げた。止まれ、ということだ。腰を屈め、茂みの向こうをそっと覗いてみると、崖の下に動き回っている船員たちの姿が見えた。浜辺に沿って大小様々な箱や樽が積み上げられている。食料、衣類、生活用品。到着したばかりのアストゥールからの物資のようだ。
 「酒がある」
樽に目を留めて、エギルが忌まわしそうに呟く。
 「あれは…ワインだな。どこのだ?」
 「樽にあるのはロマーネス地方の印。王都近辺だ。中でもアジズ領が名産地」
と、アルヴィス。「あっちの織物は多分、東方産。さっき見た定期船に似た船とあわせると、沿岸の港を回って積み込んできたものだろうね。」
 「ということは…こちらから持ち出されている品も?」
 「おそらくは。でも、まだ決定的な証拠にはなってない」
少し体の位置をずらして、アルヴィスは、少し奥のほうまで視線をやった。「簡易小屋が建てられてる。ここにいるのは数十人ってとこかな」
 「武装してる奴もいる」
イヴァンは、船員たちの周りをうろついている剣を帯びた何人かの姿に目を留めた。「護衛かな。あの武器…火筒だっけ? あれを持ってるかどうか、確かめられればいいんだけどな。」
 様子を伺いながら、じりじりとしていたその時だ。
 森の中から鋭い叫び声が響いた。「ヤック!」弾かれるように、エギルと、ほかのリンドたちが立ち上がった。よろめきながら駆けて来るリンドは、肩を抑えている。「シュトール!」
 何と言っているのかは分からなかったが、それが何を意味する言葉かは分かる。とっさに、イヴァンたちも駆け出した。来た方向の道だ。エギルは仲間たちに何か叫んでから、後ろから追い越していく。
 「見つかったのか?」
 「そうだ。逃げろ!」
突然、目の前の木の上から何かが降ってきた。叫び声を上げ、弓を投げ捨ててエギルが短剣を抜く。向かって来たのも獣人、リンド。二人の短剣ががっちりと噛み合い、唸るような声が漏れた。
 「エギル!」
ティアーナが剣を抜き、襲い掛かってきたリンドのほうに斬りかかる。だが、襲い掛かってきたほうはさっと身を引いて、跳ねる様に藪の中に姿を消してしまう。そちらの方向から雄たけびのような甲高い声が響いて来た。仲間を呼んでいるのだ。
 「ヤック、あの人間たちに従ってリンドを売った…」
おそらく酷い悪態をついてるのだろう、リンドの言葉で何か怒鳴って、エギルは弓を拾って駆け出した。ついていくしかない。後ろのほかのリンドたちがどうなったのか、確かめる余裕もない。
 どこかで、バン、と乾いた音が聞こえた。はっとしてイヴァンは足を止める。
 「…あの音だ」
彼は、無意識のうちにそちらに向かって歩き出す。
 「どこへ行くんです?!」
 「火筒の音! 使ってる奴がいる。捕まえる!」
 「イヴァン!」
ティアーナとアルヴィスの叫ぶのを振り切って、彼は音のしたほうへと走り出した。森の中には、いくつもの気配が感じられる。ぶつかりあう敵意のようなもの。走っている足音。五感は研ぎ澄まされている。彼は、腰から剣を抜いた。
 (そこだ!)
木を回り込んだところで、筒を手に、ごそごそと懐を探っていた男を見つけて斬りかかる。 
 「ひっ?!」
声を上げる間があればこそ、剣を喉に突きつけられて、男は両手を挙げるしかなかった。手にしていた筒と、反対側の手にあった小さな包みとが地面に転がり落ちる。
 背後で足音が止まった。
 追ってきたエギルが、足を止めたのだ。
 「そこに落ちてる包みたいなのを拾って、あいつらに届けてやってくれ」
イヴァンは、剣を突きつけた男から目を離さずに言う。「答えろ、お前はアストゥールのどこから来た? 誰が雇い主だ」
 「……。」
 「言わないなら少し痛い目にあってもらう」
言った瞬間に、イヴァンは篭手で男の鼻面を殴りつけた。鼻血が飛び散り、男は呻いて地面に倒れこむ。足を踏みつけ、イヴァンは、剣を相手の顔に当てた。
 「次は耳だ。」
冗談だと疑わせる響きは一切なく、本人も、冗談のつもりは無かった。この男は、クロン鉱石を使う武器を手にしていたのだ。何も知らないとは言わせない。
 「わ、わしは、ヴェニエル領から来たんだ…」
 「ヴェニエル? ヴェニエル侯爵が雇い主ってわけか。そいつが、反逆者の親玉か?」
 「違う」
男は鼻を押さえたまま、涙声で呻く。「お仕えしているのは――スヴェイン様だ」
 一瞬、誰なのか思い出せなかった。
 そして思い出したのは、男の切迫したような表情をしばらく見下ろしたあとだ。
 「スヴェインって、第二王子の? なんでそんな名前が出てくるんだよ。適当なこと言ってんじゃねぇ」
 「本当だ。あの方を王にするために、我々は」
 「じゃあ何か? 旧貴族どもを焚きつけて余計なことをしてんのが、王子の一人だっていうのか? 国王を暗殺してそいつを王にするってことなのか。そんなこと」
背後で、草を踏む小さな音が聞こえた。はっとして顔を上げたイヴァンは、側に立って呆然とした顔でこちらを見ているアルヴィスに気づいた。
 「…アル」
一瞬の隙が生まれた。その隙を男は見逃さない。
 「あっ」
押しのけられて、イヴァンはよろめいた。「こら待て!」
 追いかけようとするが、男は死に物狂いだ。転がるようにして港への斜面を駆け下りながら、何か喚いている。仲間を呼ぶつもりだ、とイヴァンは思った。
 「ちっ」
剣を腰に収め、彼はアルヴィスの腕を掴んで逆方向へ走り出す。「逃げるぞ。増援されたら厄介だ」
 エギルの姿は既にない。ひと足先に行ってしまったのか、行き違いになってしまったのか。
 「ティアはどうした」
 「はぐれたんだ。途中で襲われて…」
言いかけたアルヴィスが、ふと頭上を見上げる。
 「イヴァン、あれ」
 「え?」
同じ方向に目をやったイヴァンは、空から落ちて来ようとしている黒い物体に気が付いた。三つ、四つ。それはどこかから射出されたような放物線を描いて、森のあちこちに落ちていく。その数秒後――
 閃光と爆音が多方向から押し寄せて、イヴァンたちは地面の上に叩きつけられた。頭上か木の葉や枝がばらばらと降って来る。一瞬、何が起きたのか分からなかった。ただ、この感覚は始めてではない。
 空気の振動が収まってから、イヴァンは木の葉を振るい落としながら体を起こした。
 「アル?」
見回すと、すぐ近くに少年が倒れているのが見えた。
 「おい、大丈夫か。しっかりしろ」
 「う、…うん」
怪我は無いようだ。ほっとして、イヴァンはアルヴィスに手を貸して起き上がらせた。視線をめぐらせると、森の一部が大きく抉られ、煙を上げてくすぶっているのが見える。直撃していたらと思うとぞっとする。
 「さっきのは――」 
 「多分、王都の公園で爆発したやつと一緒だ。爆弾みたいなもんなんだろう。あの筒みたいなのよりよっぽど厄介だ」
ふらつきながら立ち上がって、彼は、辺りを見回した。声も、足音も聞こえない。ティアーナや、ほかのリンドたちは巧く逃げられたのだろうか。
 「そう遠くにはいないはずだ。心配してるとまずい。早く合流しよう」
 「…うん」
アルヴィスは、どこかぼんやりとしている様子だ。
 「アル、さっき言われたことは…」
 「分かってる。今は、それどころじゃない」
走り出す二人の後ろから、焦げたいやなにおいが漂ってくる。爆弾で焼かれた草木と地面、そして、クロン鉱石の臭い。
 「…全ての条件を満たせるのは、王宮内でも、ごく限られた人だけだった」
リンドの村へと続く道を走りながら、アルヴィスは、ぽつりと呟いた。
 「マリッドからの手紙にも書かれていた。――僕がそうだと認めたくなかっただけだ。」
 「……。」
 「先生も薄々感づいていたんだと思う。だからあの時、釘を刺されたんだ。僕にその覚悟があるのかって。兄さんを…」
 「アル!」
ティアーナの声が響いてくる。
 海岸線を離れて森へと道が曲がるあたりに、ティアーナとエギルが立っていた。ティアーナは心配のあまり泣き出しそうな顔で、アルヴィスの姿を見るなり駆け寄ってくる。
 「無事だったんですね! 良かった、私、あなたを見失ってしまってどうしようかと…ごめんなさい、ごめんなさい」
 「いいんだ。僕はなんともない」
 「俺のせいだな、すまん」
 「イヴァンも、ありがとう。お陰で、なんとか手がかりをつかめたから」
気丈に笑顔を作りながら、アルヴィスは、エギルのほうにも顔を向けた。彼は、小さく頷いて手にしていた筒を差し出した。
 「確保しててくれたんだね」
 「大事なものらしいからな。これがあれば、あいつらを捕まえられるのか」
 「うん。――イヴァン、ティア、手がかりは掴んだ。国へ帰るよ」
 「はい」
 「…分かった」
答えながら、イヴァンは、ちらりとアルヴィスの横顔を見やった。そこには、迷いはない。ただ、深い哀しみだけが漂っていた。



 三人は、一度リンドの村へ戻った後、今度はアストゥールへ戻るための道を辿ることになった。イヴァンがパレアル渓谷のことを説明すると、エギルは、知っている、と言った。
 「そっちは、うちの村の領地だ」
彼は言う。「橋を渡ってくる人間が少しいることも知っている」
 「助かるよ。あ、ちなみにその橋渡ってすぐのあたりが、俺ん家なんだ」
 「ほう」
彼は興味を示したようだった。「お前の森もそこにあるのか」
 「ああ。あとは草原とか。何なら遊びに来いよ。俺の友達って言えば通してもらえる」
 「イヴァンはサーレ領主の家の人だから」と、アルヴィス。「君たちの言葉で言うと、長の息子…かな」
 「成る程。」
エギルは妙に納得した様子だ。「では、送って行こう。ここの長に出立を告げる」
 彼が去って行った後、イヴァンは、それとなくアルヴィスの様子を伺った。村に戻ってきてから、彼はティアーナには何も説明しなかった。ティアーナのほうも、告げられた様子はない。
 「アストゥールに戻るまで何日くらいかかるんだろう。森の中を歩いていくしかないのかな」
 「馬なんかは無いみたいですし、徒歩でしょうね。」
そう言って、ティアーナは溜息をつく。「もうしばらくの辛抱だと思っておきます。」
 「……。」
 「どうしたんですか?」
イヴァンがずっと黙っていることに気づいて、彼女は不思議そうな顔だ。「サーレ領に戻れるんですよ。嬉しくないんですか」
 「いや、まぁ。それは嬉しいけどさ」
彼は口ごもる。
 「戻ったら…王様に全部、報告するのか?」
 「勿論」
アルヴィスは頷いた。「鳩を飛ばす。こちらで知りえたことは全て書くよ」
 「お前の兄さんのこともか?」
 「え?」
ティアーナの動きが止まり、表情が変わっていく。「…スヴェイン様のことですか」
 「ティア、…」
彼女も気づいていたのだ。
 「はぐれたあの時ですね? 何かあったんですか」
口ごもり、アルヴィスは視線を逸らそうとする。
 「もう少し、考えてからと思ってたんだ…」
 「お気遣いなんか無用です。早く言ってくれれば良かったのに。私は、…」言葉を切った。「…私も隠していました。アルの部屋が探られたあの日、スヴェイン様に言われていたんです。"アルが調査をすることを知っていたならどうして止めなかった"、って。"これはぼくの問題だ"と。」
 「ぼくの問題、か。…成る程ね」
 「二人とも、前からスヴェインが怪しいって思ってたのか」
 「怪しいとまでは――でも、」
 「何か隠し事をしてるのは分かってた」
賑やかな声を上げながらリンドの子供たちが駆け抜けていく。最初に村に来た時と違って、今はこの村のリンドたちもあまり警戒していない。建物の壁にもたれながら、アルヴィスは、空を見上げた。
 「最初から候補に上がっていたのは事実だ。疑わしい十数の貴族たち、筆頭はヴェニエル侯爵。でも、"侯爵"の上には"大公"がいる。先生が動かない限り、彼らの力だけで国王を退位させることは不可能だ。たとえ暗殺に成功したとしても、次王の即位をクローナ大公が承認しなければ、都合の良い王を立てることは出来ないから」
 「でも、王子の一人が貴族たちの側につけば、たとえクローナ大公が拒否しても勢力は五分となります」
ティアーナは足元を見つめている。「或いは、アルを取り込む作戦だったのかもしれませんが」
 「兄さんの各地の遊興は、たぶん遊びに見せかけた密談の旅だったんだろうな。最近廻っていたマイレからクラウゼまでの沿岸、それにアジズ子爵領。見事に旧貴族の領地ばかりだ。スヴェイン兄さんが回っていた貴族たちの領地を繋げば、それだけで国中を廻るクロン鉱石の密輸ルートが出来上がる。見つからないわけだ。――」
 「……そこまで分かってて、どうして」
 「証拠が無かったから。」
くすっと笑って、アルヴィスは視線を戻した。「っていうのは言い訳かもね。信じたくなかったのかも。それに、あまりにも"ミエミエ"すぎた。」
 「ミエミエ?」 
 「まるで、これから謀反を起こします、参加者はこいつらです、って堂々と言ってるみたいな行動だったから。詳細を知らないだろうマリッドですら勘付くくらいにね。父さんやシグルズ兄さんが気がつかないはずがない。だから、あのときスヴェインの名前が出てきたのが、逆に想定内すぎてちょっと意外だった」
アルヴィスは、微笑みを残したまま隣のティアーナのほうを見る。
 「そういうわけだ。ここから先は、たぶん君にとっては今まで以上に厳しい選択になる」
 「分かっています」
彼女は頷く。
 「だからこそ、最後までお供させてください。私は陛下にお仕えする騎士です。もしもスヴェイン様が本当に関わっているのなら、…その時は」
 「ならもう止めない」
視線を動かし、彼はイヴァンのほうにそれを投げた。
 「聞いたとおりだ。もし僕らが失敗すれば、国が一変する。サーレ領も巻き込むことになる。」
 「失敗しないだろ」
イヴァンは、即座に答える。「つーか、失敗してもらっちゃ困る。潰されるのは俺らじゃない。あいつらのほうだ」
 「…イヴァン」
 「俺の目的は、最初から変わっちゃいねぇよ。ユラニアの森の事件を起こした奴を見つけ出す。敵討ちまでは出来なくていい。俺は、ただ真実が知りたい」
 「そうだったね。――」アルヴィスは頷いた。「じゃあ、君にも付き合ってもらうよ。」
 「ああ」
エギルが戻ってくる。「話はついたぞ。出発だ」
 イヴァンは腰掛けていたベンチから立ち上がり、アルヴィスとティアーナはもたれていた壁から体を起こす。
 「ヤックが向こうについた。この先の道は面倒かもしれない」
 「ヤック?」
 「よそ者に手を貸している村だ。森をうろついているらしい。お前たちを探していると思う」
三人は顔を見合わせた。
 「アストゥールに帰したくない、ってことかな」
 「だろうな。王国の軍が送られてきたら、奴らのショボい砦なんかひとたまりもない。」
腰に手をやりながら、イヴァンはエギルのほうを見た。「敵の数は? 見つからずにいけそうなのか」 
 「数は分からないが、よそ者たちをつれてきている。リンドとリンド、お互いのことは良く知っている。よそ者の知らない道も知っている」
 「見つからずに行くのは難しい、ってことか」
軽く舌打ちして、彼は呟いた。「なら、出くわした時はやるしかねぇな」
 「リンドは敵じゃない」
とアルヴィス。「なるべく傷つけずに行きたい」
 「ああ。手加減はする。アストゥールの連中以外はな」
 「急いだほうが良さそうですね。」
準備を整え、すぐさま出発する。村を離れるあたりまでは、何人かのほかのリンドも一緒だ。彼らとは、森が小川で途切れるあたりで別れた。そこが森の境界らしかった。
 道案内のエギルはするすると走るような足取りで森の中を駆け抜けていく。時折、風の匂いを嗅ぎ、辺りの気配を確かめて、敵のいないことを確認しながらだ。しんがりをつとめるイヴァンも、同じように辺りの気配を探っている。鬱蒼とした木々の中でそうしていると、まるでユラニアの森でのルナールとの"ゲーム"を思い出すようだ。ただ違うのは、これは遊びではなく本物の狩りだということ。追っ手は一人ではないということ。
 風が止んだ。
 かすかな音が頭上で聞こえた。はっとして、イヴァンは振り返る。何か大きな影が、枝の上を過ぎるのが見えた。
 「エギル!」
怒鳴って、彼は剣を抜いた。空を切る音。とっさに振るった左手の剣が矢を叩き落し、直ぐ側にいたティアーナが慌ててアルヴィスとともに伏せる。
 「ヤック!」
エギルが矢を番えて何か怒鳴った。ざ、ざざっと走っていく足音。遠くで人の声が聞こえる。アストゥールの言葉だ。何人かが追ってきているようだ。
 「ちっ。面倒だな」
 「もう少し行けば村の近くを通る。奴らもそこまでは来ない。」
 「なら急ごう」
追う者と追われる者。深い森の中で、それは決死の逃避行でもあった。


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