おまけ


 舞台となっているのは、ナイル中流のファイユーム地方。
 「ファイユーム」の名は古代エジプト語で「水」を意味する「パ・ヨム」がギリシャ語に訛り、さらにアラビア語化されて現代に伝わったものです。物語の時代から四千年近く経った今日、ファイユーム地方はエジプトの中でも古代らしさを残す地方として、今も農業中心の暮らしをしています


 上流にダムが出来たことによって、ナイルは毎年の氾濫を失い、ファイユームの湖もかつてに比べると大幅に縮小されました。またかつては沢山いたナイルワニも、今はナイル流域には生息していません。変わってしまったもの、変わらないもの。緑のそよぐ畑と、のどかな農村の風景、人の営みは、もしかしたら、古代とあまり変わっていないのかもしれません。

参考: セベク


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