最終幕  詩人の語り収め



 …と、いうわけで、どうだったかな、面白かった?
 だいぶ夜も更けて来たことだし、ここらでオレは退散するよ。

 え、何、まだイイとこまでいってないじゃないかって?
 そうだな。ディートリッヒ伝説は、ようやくここから始まるぞっていうとこだもんな。でもまァ、これは「ヒルデブラント師匠の若様育成日記」だからサ。
 この先、師匠離れしたディートリッヒは、ヒルデブラントの助力無くして動くこともある。時にヒルデブラントに指示を出すこともあるだろう。そういうことも考えて、続きはまた今度ってことさ。

 どうだったかな、ここまでの話は楽しかった? ディートリッヒ主役のはずなのに延々目立ちまくったハイメにヴィテゲ、おいしいとこ掻っ攫うディートライプに苦労しっぱなしのヒルデブラント師匠。さらに、なんか元の伝説よりイイ人(おもろい人)と化していたライナルト♪ 個性豊かな仲間たちの活躍に、オレもディートリッヒも振り回されっぱなしさ。
 けど、まだまだ登場していない人たちは沢山いる。何より、ちらりとだけ姿を見せたドイツ史上最大の英雄のひとり、ハーゲンと、その親友フォルカーについても、まだまだ語られていない部分はイッパイだ。
 本当はもっと語っていたいんだがな…腹減ってきたしなー(笑)。

 これからディートリッヒたちが巻き込まれることになる大きな時代のうねり…出会いと別れ、喜びと悲しみ。ヘボ詩人に語れるかどうかは分からんシリアスな展開が待ち受けているが、…はてさて。

 気が向いたら、オレはまた語りに来るよ。興味があったら、聞いてくれよな!
 じゃ!


[退場]