人々の心が離れしとき、
太陽神ラーは問うた
「我が祖(おや)つ神よ、
神々の親なる大地の神ゲブよ、
恩知らずの人間どもが神殿を毀ち、
我が名を呪っております。
いかがすれば宜しいものやら」。

大地は応えて言う
「我が名を呼び、我に姿を与えし我が子よ、
汝が目を抉り出し、人間どもに差し向けよ」。

かくて破壊と復讐の女神は生み出され、
地上には死と恐怖が溢れることとなった。

かの大地は決して優しくはない
けれど 全ての生き物は
そこから生まれ、そこへと還る
生と死を抱いたまま
静かに眠る大地の願いは
原初の時に切り離されし天と
再び一つに戻ること…。