失われたサガへ 2


小さな、青い、その国では、
もう100年も昔から、戦争が続いていた

古い歴史を誇る教会と、透き通るような空と
美しい歌を歌う、ほっそりした娘たち
国は貧しかったが、
豊かな大地があった

最初に戦いを始めた祖父たちは、
息子たちに盾を託し、
島の大地に還っていった

少年たちは、父たちの残した剣を手に
自由を求め戦場に出て行った
国を愛する誇りを胸に
寄せては引く波のように
戦い続けた

その戦いは、途絶えることなく
もう100年も終わらなかった
けれど、
諦めを覚える前に
子供たちは大人になっていく

死と、隣り合わせであることに
怯えることも、迷うことも知らぬ瞳には
いつも故郷の空があった、という