西暦2556年

かつて隆盛を誇りし町も、
今は無残な廃墟となりて
静かに湧き出す水の音が
うつろな空洞の中にこだましている

それも奢った人間たちが
自らの手で文明を壊し
あげくの果てに
ゆっくりと衰退していったせいだ

せめて、後戻りできないほどに
水と大地を汚さなかったことを喜ぼう

かつて祖先たちが暮らした街

生命の神秘を追い求め
神になろうとして
知恵を与えた実験動物たちが
今は、ここの主

生き残った人間は
彼らと共存する道を選んだものだけ
人は獣の一種に戻り
それでも、卓越した知恵と器用さゆえに
獣たちの長となることも、少なくなかった