霧深き森で昼寝をしたら、
鳥になる夢を見た。


そこは、かつて様々な物語があったという魔法の森で、
しかし今はビルの林立する大きな町の郊外になっている。
引っ越したばかりの私は、
都市のすぐ近くにそんな緑が残されていることに興味を覚えて、
休日にひとり、出かけてみることにした。

小鳥の声もなく、花が咲いているわけでもない、その森は、
安らぎに満ちた淡い霧に包まれてひっそりと時を止めている。
まるで、物語の時代をそのまま封じ込めたかのように。

森閑とした木々の間にリュックを下ろし、一息ついていると、
なんだか急に眠くなってきた…。


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