生まれる森

金の角を持つ
豊穣の女神が守る森
彼女の髪は夜のように黒く
彼女の唇は果実のように甘く
彼女の肌は氷のように冷たい

青い靄の中に棲み
露の褥に身を横たえる

その腕に抱かれた男は
生気を吸い取られて
甘美な夢に死ぬ運命(さだめ)

その森には
いつも死の匂いが漂い

同時に
生命に満ち溢れていたという