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  ヴィゴツキー  


Vygotsuky,L,S,. 1896−1934

ソヴィエトの心理学者。

 モスクワ大学に学び、当初、文芸評論の仕事を行っていたが、後に障害児の心理や教育に携わるようになり、38歳で夭折するまでの10年間に注意、記憶、象徴作用、言語、思考などの高次精神機能の発達について独創的な研究を行い、ルリア、レオンチェフら、その後のソヴィエト心理学をリードする研究者を育てた。
 発達における教育の役割を重視し、最近接領域の概念を提唱。また、マルクス主義理論に基づいて、精神発達における文化・歴史過程との結びつきをとらえるアプローチを唱えた。



【関連研究】


■代表的著作『思考と言語』 柴田義松訳、明治図書。(原文はロシア語なので、とてもじゃないが読めるものではナイ)

 人間の高次な精神活動の起源は社会的活動の中にある、というのが彼の研究の中心的主張のひとつ。
 言葉は、人と人とのやり取りのための道具として存在するものだが、同時に思考の道具としての役割もこなす。語彙が増えるごとにコミュニケーション能力が上がるのは当然だが、同時に内面において、物事の認識能力も上がっている。
 この、外に向かう言葉を「外言」、内側で思考の道具−ひとりごととして用いる言葉を「内言」としたのが、ヴィゴツキーの理論である。
 幼児の場合、内言と外言が未分化なため、内側の思考(内言)が、声を伴い、独り言(外言)として無意識のうちに漏れ出してしまうことが多い。



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