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  ミード  


Mead,G,H,.1863−1931

アメリカの哲学者、社会学者、心理学者。

 ジェームズ(Jemus,w.)らとプラグマティズムを創設する。シカゴ大学に職を得てから、同大学を中心として、自我の発達における社会的相互作用の役割りを重視し、身振りから言語的シンボルによる会話の成立、自分自身を他人の立場から見る役割の取得、社会化の過程における一般化された他者の問題を論じた。
 これは、今日の役割理論象徴的相互作用理論の基礎となった。



【関連研究】


■社会化の過程(socialization process)→バンデューラの項へ

■役割理論(role theory)

 役割りに関する考察を中心に展開されている諸理論の総称。数はむちゃくちゃ多いので、その中でも特に重要なミードのものを挙げる。

 ミードによれば、子供は、自分の欲求が満たされたり阻害されたりすることを繰り返して、他者や状況の区別を行えるようになる、とする。たとえば、あるとき欲求に応じてはくれなかった母親が、自分が欲求を調節してくれることによって受け入れてくれるようになる…というような相互作用を通して、子供は一定のパターン(役割)を知ると同時に自分が他者から期待されている行動を取れるようになる、という。
 この認知は、他者の立場から自分を見ることでもあるので「役割取得」とも呼ばれる。役割取得の成立には、他者との役割を演じることが要求される「ごっこ遊び」や「ままごと遊び」も関連していると考えられている。役割取得ができれば、自分の行動を他者の期待に沿って調整できるので、他者との円滑な相互作用が可能になる。
 また、子供は、成長するにつれて両親や兄弟といった身近な存在だけではなく、「一般化された他者」からの自分に対する期待(役割)をも内面化していくので、個人と、社会や集団との相互作用も可能になっていく。

 このように、ミードの考え方によれば、子供は役割取得を通じて社会化するのであり、役割を通じて社会や文化に働きかけるのである。




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