サイトTOP本館TOPコンテンツTOP

実践編  尺度とその使い方

※これは成年・成人用です。児童・生徒用とは異なります。高校生以上の人に対応しています。


 次の1〜20について、あなた自身にどの程度あてはまるかをお答えください。たとえば、「いつも相手の立場に立って物事を考える。」に「ややあてはまる」のであれば、例のように7つの選択肢のうち該当するところに○印をつけてください。


(例)いつも相手の立場に立って物事を考える。
1. 常に自分自身の意見を持つようにしている。 ┣╋╋╋╋╋┫
2. 人が自分をどう思っているかを気にする。 ┣╋╋╋╋╋┫
3. 一番最良の決断は、自分自身で考えたものであると思う。 ┣╋╋╋╋╋┫
4. 何か行動をするとき結果を予測して不安になり、
なかなか実行に移せないことがよくある。
┣╋╋╋╋╋┫
5. 自分でいいと思うのならば、
他の人が自分の考えを何と言おうと気にならない。
┣╋╋╋╋╋┫
6. 相手が自分のことをどう評価しているかと、他人の視線が気になる。 ┣╋╋╋╋╋┫
7. 自分の周りの人が異なった考えを持っていても、
自分の信じるところを守り通す。
┣╋╋╋╋╋┫
8. 他人と接するとき、自分と相手の地位や関係が気になる。 ┣╋╋╋╋╋┫
9. たいていは自分一人で決断をする。 ┣╋╋╋╋╋┫
10. 仲間の中での和を維持することは大切だと思う。 ┣╋╋╋╋╋┫
11. 良いか悪いかは、自分自身がそれをどう考えるかで決まると思う。 ┣╋╋╋╋╋┫
12. 人から好かれることは自分にとって大切である。 ┣╋╋╋╋╋┫
13. 自分が何をしたいのかは常に分かっている。 ┣╋╋╋╋╋┫
14. 自分がどう感じるかは、
自分が一緒にいる人や、自分のいる状況によって変わる。
┣╋╋╋╋╋┫
15. 自分の考えや行動が人と違っていても気にならない。 ┣╋╋╋╋╋┫
16. 自分の所属集団の仲間と意見が対立することを避ける。 ┣╋╋╋╋╋┫
17. 自分の意見をいつもはっきり言う。 ┣╋╋╋╋╋┫
18. 人と意見が対立したとき、相手の意見を受け入れることが多い。 ┣╋╋╋╋╋┫
19. いつも自信を持って発言し、行動している。 ┣╋╋╋╋╋┫
20. 相手やその場の状況によって、自分の態度や行動を変えることがある。 ┣╋╋╋╋╋┫


 この20のうち、10は「独立性」、もう10が「協調性」を表しています。
 計算の仕方は簡単。「ぴったりあてはまる」を7、「全くあてはまらない」を1として、独立性・協調性それぞれの項目の数値を足し算して、10で割ればいいんです。

 独立性に関する質問…奇数
 協調性に関する質問…偶数

ちなみに、独立性はさらに「個の認識・主張」、「独断性」という二つの領域に分かれ、協調性は「他者への親和・順応」と「評価懸念」の二つに分かれますが、面倒なので省略。出てきた数値が高いのか低いのかについては、以下の平均値を参考に。


相互独立性 相互協調性
男性 女性 男性 女性
高校生 4.42 4.38 4.83 4.95
大学生 4.48 4.42 4.88 4.91
若年成人(20〜30代) 4.75 4.37 4.51 4.71
中年成人(40〜50代) 4.79 4.54 4.45 4.63
老人(60才以上) 4.96 5.07 4.83 4.76


 これらは単純な平均値で、信頼区域とか標準偏差とか面倒な数字は表からすっ飛ばしてます。だいたいの目安ってことで。各々、何千人という人数を調査した結果です。(頑張ったんだなぁ…学者さん…。)

 さらに、国ごとの違いなどを挙げてみると。

相互独立性 相互協調性
男性 女性 男性 女性
オーストラリア 5.00 5.08 4.71 4.72
カナダ 5.04 4.93 4.50 4.59
アジア系 4.93 4.88 4.85 5.02
中国 4.95 4.78 4.66 4.66
ベトナム 4.88 4.76 4.82 4.84
日本 4.47 4.34 4.86 4.94


 この国ごとの結果は、大学生を対象にした調査の結果だ。国が偏っているのは、某心理学協会の支部がある国で実施したから、らしい(笑) 
 ざっと見た感じ、「独立性はやっぱりアジア系が低いなあ」とか、「日本だと、年とるにつれて独立性が上がってるなあ…」とか、きっと何か思いつくだろうと思う。
 そういうことを扱うのが、心理統計だ。
 見た目は違いがあるように見えるが、その差には本当に意味があるのか? この結果は偶然ではないのか? などなど。ここからが、尺度を使った心理学研究になっていく。



前へ   戻る   次へ