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  キャントリル  


Cantril,A,H,.1906−1969

アメリカの社会心理学者。

 政治的・国際的問題にも興味を持ち、幅広い研究活動を行った。
 彼の研究で覚えとくべき言葉はひとつ、「態度(attitude)」。態度というと、日本語では外にあらわれる行動を指すのだが、心理学では、人間の行動を説明するための仮説的な構成概念として扱われる。直接観察することは出来ないけれど、その個人の中に存在していると思われる、特性…あるいは基本的な傾向のようなものと考えてほしい。

 シェリフとキャントリルは、この「態度」を習慣や欲求といった他の原因と区別している。

 ・「態度」は、学習を通じて形成されるもので、本能的な傾向とは違う。つまり、ある程度文化的なものと言える。
 ・「態度」は、パーソナリティと違い、常に集団や個人、状況といったものを対象として現われる。対象が無いときは出て来ない。
 ・「態度」は持続的なもので、欲求や、一時的な情動とは異なる。
 ・「態度」の対象となる刺激は広範囲にわたる。


【関連研究】


■主要著書  「火星からの侵入」川島書店、1979

 ジョークのラジオ放送で「火星人が攻めてきた」という話を聞き、真に受けてパニックが発生したときの模様を書いた研究書。読み物としても、まずまず面白い。常識で考えりゃンなことあるわけないのに、皆が逃げ出しているのを見ると何も考えずにつられてしまう…と、いう、いわゆるマス・パニックについての考察。ある意味で、フェスティンガーの「予言が外れるとき」と同じ系列。



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