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  ビネー  


Binet,A,.1857−1911

フランス生まれ。

 ソルボンヌ大学教授。知能検査の創案者として有名。学生時代は精神医学を学び、やがて動物心理学、異常心理学、思考心理学と研究分野を広げた。1905年に文部大臣の委嘱を受けて、精神薄弱児識別のため医学者シモンと共同でビネー・シモン知能尺度を完成。1908年には改訂版知能検査を作成、精神年齢の概念を導入して、知的能力の発達の研究の道を開いた。



【関連研究】


■知能(intelligence)

 知能は公義にとらえれば、新しい事柄を学習する能力や新しい環境への適応能力として定義される。また狭義に定義すれば、抽象的思考能力となる。「目的的に行動し、合理的に思考し、効果的に環境を処理する。個人の総合的・全体的能力」という。行動の目的性と能力の全体性を重視したウェクスラーの定義が、現在では広く受け入れられている。
 発達的観点からは、知能は固定的なものではなく、子供の成長や経験の増加に伴って発達変化し、形成されていくという考えが一般的である。知能検査の特典を指標として量的にとらえた場合には、18−20歳ごろまで増加し、以後は下り坂になるという発達曲線が得られる。また、ピアジェの「知能発達段階説」のように、知能の発達を質的な変化としてとらえる見方もある。
 さらに、各人の知能を規定する要因として、遺伝的要因と環境的要因があげられ、どちらが主要な要因であるかが昔から論議されてきたが、今日では、両方の相互作用によるという考え方が主流になっている。

■知能検査(inteligence test)

 知能を科学的・客観的に測定するための道具で、測定結果は基準に照らして精神年齢、知能指数、知能偏差値などによって表示される。1905年に発表されたビネー・シモン検査は年齢に沿って問題を公正する年齢尺度で、総合的知能の測定に主眼がある。
 これに対し、ウェクスラーに始まる診断性知能検査は、言語性、動作性のニ領域とそれぞれの下位検査から構成され、知能の諸側面における機能の測定に重点を置く。この他、聾児や言語障害児にも適応できる動作性の課題だけで構成されたコース立方体組み立て検査や大協式盲人用知能検査などもある。



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