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  バンデューラ  


Bandure,A,.1925−

カナダ生まれ。

 後に米国で活躍。ウォルターズと協力して社会的学習理論、モデリング理論を発展させた。彼らは伝統的学習理論の強化説に対し、「攻撃」などの社会的行動の学習は直接強化を受けなくても対象を観察するだけで発生する(観察学習)ことに注目し、社会化の過程(社会的学習理論)を証明した。また、社会学習理論を、行動変容に適応する応用研究にも着手している。



【関連研究】


■社会化の過程(Socialization process)

 個人が、ほかの人々や集団との相互交渉を通して、自己の所属する社会や集団に適切な行動様式や知識、技能、態度、価値、動機などを習得し、内面化していく過程を言う。社会化の過程には、次の2つの側面がある。

1)文化の伝達;特定の文化や社会に特有の様々な行動様式が、ある世代から次の世代へと伝えられ、受け継がれていく側面。
2)個人的学習;所属する社会や文化に存在する様々な行動様式を、個人が選択的に取り入れていく側面。

 前者の側面を通して世代間の連続性が保たれ、後者の側面を通して文化の発達や個人差の多様性が保証されることになる。
 社会化は、学習や発達を中核とした人間形成の過程である。一般に経験や訓練による行動変化を「学習」と呼ぶが、社会化では、より長期的で持続的な行動変化が問題にされる。その際、行動変化における文化的な行動モデル(真似する見本)の存在が前提とされ、モデルとの関わりあいで、学習される社会的要素が変わってくる。
 ちなみに、発達によって生じる変化のすべてが社会化なのではなく、たとえば単に「身長が伸びる」といった変化は、当たり前だが社会化ではない。

 社会化の過程で個人に大きな影響を与える要素を「社会化のエイジェント」と呼ぶ。エイジェントとは代理人、働きかけの担い手という意味であり、その社会の代理人として、個人に行動モデルを提示し積極的な働きかけをする機能を持つものである。社会化は一般に、子供から大人になる過程で問題とされることが多いが、近年、社会の高齢化が進むにつれ、再社会化といった現象も検討されている。


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