サボテン


「お元気ですか」

久しぶりの手紙は、こんな言葉で始まった

真夏のはじまりを告げる蝉の声に乗せて


彼女にはもう一つの顔がある

本当は素敵なのにね、と言うと

いつもけらけらと笑って答えてくれた

素顔を隠さないで、いつも緑に輝いている

絵葉書の向こうは、遠い国



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