-トト神の月-
”ジェフティ”は知恵の神トトのこと。
時の管理者でもあるトト神が、一年を開始する者として最初の月の名前になっている。
月の名称 | 現代暦換算 | 表記方法 | その他綴り | |
古代エジプト暦 | 増水期 第一月 ジェフティ | 7/19-8/17 | ||
コプト暦 | 増水期 第一月 トト/テウト | 9/11-10/10 (閏年の場合は9/12から) |
Tout |
増水季 第一月 |
古代エジプト暦 | コプト暦 | 古代のイベント名・開催場所 | |
第 一 週 |
一日目 | 7/19 | 9/11 | 新年祭「ウェプ・レンペト」 開催地・全国 レンペトとは、数学の女神セシャトの持つ時を計るカレンダーのような道具の名前だが、同時にその道具を擬人化した女神の名前、および「時」を意味する言葉でもある。 新たな誕生と若返りを意味するが、世界の創造主とされているアトゥムやラーを讃えることは、言うまでもない。 ***** 新年の日デンデラのハトホル女神の神殿では、初日の出の前にハトホルの像を神殿の屋上に運び上げ、像に日の出の光を浴びさせて、像に新たな命を吹き込んだ。 ***** 王位更新祭(セド祭) 開催地: ヒエラコンポリス、アビドスなど(時代/王による。また複数回開催する場合は場所が変更された可能性がある) 新王国時代のセド祭は一年の区切りに行われた。即位三十年目の年に行うことが基本だったが、それよりも早く行われたと思われる事例もある。 |
二日目 | 7/20 | 9/12 | ||
三日目 | 7/21 | 9/13 | ||
四日目 | 7/22 | 9/14 | ||
五日目 | 7/23 | 9/15 | ||
六日目 | 7/24 | 9/16 | ||
七日目 | 7/25 | 9/17 | ||
八日目 | 7/26 | 9/18 | ||
九日目 | 7/27 | 9/19 | ||
十日目 | 7/28 | 9/20 | ||
第 二 週 |
一日目 | 7/29 | 9/21 | |
二日目 | 7/30 | 9/22 | ||
三日目 | 7/31 | 9/23 | ||
四日目 | 8/1 | 9/24 | ||
五日目 | 8/2 | 9/25 | ||
六日目 | 8/3 | 9/26 | ウアグ(ワグ)祭前夜。 | |
七日目 | 8/4 | 9/27 | 地域:各葬祭殿 ウアグ祭当日。 「カーの召使い(ヘム・カー)」、または葬祭神官により、死者に供物を運ぶ儀式が行われた。日本で言う、”お盆”みたいなものか? |
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八日目 | 8/5 | 9/28 | ||
九日目 | 8/6 | 9/29 | 地域;エジプト全域 トト神の大祭。「ウアグ(ワグ)」祭りと連動しており、新年の17日目から18日目にかけて行われた。ただし、トトが月の神であることの関連から、月の満ち欠けによって日程の決められたワアグ祭りも存在したとされ、最終日が第一月の19日目だったという説もある。最古の記録は第4王朝に遡るため、途中で開催ルールが変わった可能性あり。 |
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十日目 | 8/7 | 9/30 | ハトホル=テフネトのヌビアよりの帰還を祝う酒酔い祭り。 女神テフネトの祭りでは、酒に酔うことが神聖な儀式とされていた。 地域;メンフィス トト神の祭り。 トトに肉を捧げ、<穏やかなるマアト>の加護を祈りながら無花果と蜜を食べる。 |
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第 三 週 |
一日目 | 8/8 | 10/1 | |
二日目 | 8/9 | 10/2 | ||
三日目 | 8/10 | 10/3 | ||
四日目 | 8/11 | 10/4 | ||
五日目 | 8/12 | 10/5 | ||
六日目 | 8/13 | 10/6 | ||
七日目 | 8/14 | 10/7 | ||
八日目 | 8/15 | 10/8 | ||
九日目 | 8/16 | 10/9 | ||
十日目 | 8/17 | 10/10 |
【この月に行われる日程不明の祭り】
地域:アシウト 「ウプウアウトの外出」 ウプウアウトの神像が、ロ=ケレレト(使者の国ネクロポリスへの入り口)へ向かって運ばれる。
地域:不明 「オシリスの旅立ち」 オシリスの死を意味する祭りと推測される。増水季の最後を飾る、オシリスの復活祭と連動。