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「心臓を量るの図」

―――アンハイのパピルスより―――


有名な死者の審判のシーン図。

秤を持つアヌビスと、審判で有罪確定した心臓をおやつにしようと待ち構えるアメミットちゃん。(笑)

顔がワニ、ライオンのたてがみ、下半身がカバ。キメラにしたって、実にムチャな構造をしている。拒絶反応とか起きないんだうか。


なお、天秤の左がわに載っているのが真実と秩序の女神マアトの分身、右側が心臓(古代語でイヴと呼ばれる)。アメミットの名前は「魂を食らうもの」を意味しているそうで、いかにも恐ろしげだが、正しき魂には守護をもたらすため、王の墓に、この神の意匠が施された寝具が納められることもあった。

資料の色がずいぶん色あせているのは、かなり古い本からスキャンしてきたから。この本自体、すでに古文書と化している。



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