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第二十五章

ヌウのパピルスより


 人をして、下界に於いて記憶を持たしむるの章。
 印璽監督員院の監督にして勝利を得たるヌウ、すなわち印璽監督院の監督アメンヘテプの子曰く、

 「願わくば、我が名が大宮において我に与えられんことを。
  また、願わくば、我が名が炎の家に於いて歳月を数え、月日を報ずる夜に我に与えられんことを。
  我は聖なる者と供にあり。また、我は天の東側に座す。
  もし、如何なる神にしても我に進み来るならば、我をして、ただちにその名を声明するを得せしめ給え。」


死んでしまっても、自分の名前を覚えていられますように、という内容ですかね。
死者の国の神様、私を、私の名前で呼んでくださいね、とも言ってますね。
分かりやすい。


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