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ハトメヒト Hat-mehit

古代名:ハトメヒト/ギリシア名:-/別称・別綴り:
性別:女性


――――ナイル河口を守護する魚女神

主な称号
魚の第一のもの

主な信仰
ナイル河口に近い第16ノモスの守護女神。頭の上に魚をのせた女神の姿で現される。
名前の意味は「魚たちの中の第一のもの」(魚たちの中で最も前にいる女性)。

ちなみにインターネット上のドキュメントではなぜか「ハト」を家として「メヒトの家」とする謎の解釈が書かれているが、これは誤り。ハトホル女神の名前が「ホルスの館」とされることからの根拠の無い連想と思われるが、"ハトホル"はギリシャ語読みで、元々のエジプト語読みでは「フゥト=ホル」。つまり館・家の意味を持つのは「フゥト」という単語。ハトメヒトはエジプト語で「ハトメヒト」なので全然意味が違うのだ。(ちぅかヒエログリフでの表記を見れば間違いにはすぐに気づくと思う(´・ω・`) ハトメヒトの「ハァト」の部分に入ってる文字は、ハトシェプストの「ハァト」と同じ。ハトシェプストは"最も高貴な婦人"という意味。)

かつてはイルカではないかという説もあったが、現在ではハトメヒトはイルカではなく魚で、ナイルの川魚スキルベを擬人化した女神だという。どうやって決着をつけたかというと彼女の信仰地のあたりを発掘したら魚のミイラが出てきたからなんだそうで…。イルカの象徴なら出てくるのはイルカのミイラっすね確かに。ほかには、ギリシャ・ローマ時代に入ってから作られている護符でエラが確認できるというのも決め手になっている模様。



水に関わるが、原初の水のようなふるい神話には属さず、あくまで地方神であり、あまり重要な役目は持っていない。
海神がおらず、魚についても地位の低いものとされることが一般的なエジプトで、なぜ魚の神という信仰が生まれたのかについては興味深いところだろう。

同僚としては、同じ町の守護神をやっている「メンデスの雄羊」ことバ・ネブ・デデトがいる。

神話


聖域
下エジプト第16ノモス州都・メンデス と、その付近

DATA

・所有色―
・所有元素―
・参加ユニット―メンデス三柱神<バ・ネブ・デデト、ハトメヒト、ハルポクラテス>
・同一化―
・神聖動物―魚
・装備品―



【Index】