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幻獣たち

「図説 古代エジプトの動物」(黒川哲朗/六興出版)に紹介されている「異形の存在」。これらは広義の意味でグリフィンの一種であるという。



セグ

古王国時代から存在するグリフィンの一形態。上エジプト、ベニ・ハッサンのケティの墓の壁画にいる。
シッポがパピルスになっていることが特徴的。体の模様は実は模様ではなく畳んだ翼を体の横につけている。また腹の下に垂れているものは乳房であるという。つまりこのグリフィンはメスということ。


セフル

ライオンと鷹のあいの子のような存在。これもグリフィンの変形でアケクよりは古く、中王国時代から既に存在している。
デイル=エル=ベルシェ5号墓の壁画にいる幻獣の一体である。名前は「引き裂くもの」を意味するという説がある。

セジャ
顔が蛇、体がライオンの存在。セフルの隣にいる。


アケク

新王国時代に登場するタイプのグリフィン。上半身は、おそらくレキト鳥。レキト鳥とは、「人民」や「庶民」をあらわす文字として使われる鳥で、たとえば、壁画における首を絞められたレキト鳥は、「王が人々を征服した」ことを意味する。
体はライオンかロバを混ぜたようになっている。頭の上の丸まったものはたてがみの変形。
「グリフィンの飛翔(雄山閣)」によると、アケクという名は「速い」を意味するという。新王国時代の意匠には戦車を引く姿で描かれることもあり、躍動するようなポーズは翔ぶように走る姿を現していると思われる。


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