サイトTOP .. 別館TOP .. コーナーTOP

バアラト・ゲバル Baa’lat-Gebal

古代名:バアラト・ゲバル/ギリシア名:-/別称・別綴り:-
性別:女性


――――異国の女主人

主な称号
ビブロスの女主人(バアラト・ゲバルの直訳。)

主な信仰
バアル(主人の意)に対応する言葉が、バアラト(女主人)。エジプト古代王国が繁栄を極めた時代、国境線の変化にともない、ユーフラテス流域のセム語系文化圏から輸入されたセム人の女性神である。

意外なことだが、有名なバアルという神名も、実は個人の名前ではなく、輸入された男性神を纏めて呼んだ形容詞だったようだ。同じくバアラトも女性神一般を指す言葉で、その中にはアスタルテなどの有名な神も含まれるのだが、最初にエジプトの神として迎えられたのは、バアラト・ゲバル(ビブロスの女主人)と考えられている。エジプトのビブロス遠征にともない、バアラト・ゲバルの神殿にはオベリスクやヒエログリフによる碑文が出現する。

また、バアラト・ゲバルはアスタルテ女神の一形態ともされ、シリア系の女神たちがエジプトに進出する切っ掛けになったとも考えられる。

神話
バアラト・ゲバルの名称が見られる遺跡は、シナイ半島西部(紅海側)の採石場として使われた鉱山。古王国時代から名称はバアラトだが図柄はエジプトのハトホル女神のものであり、現地人のあがめる女神と、エジプトの代表的な女神が同一視された、まとめた呼び名と解釈するのが妥当だと思う。
バアラト自体、「女神」をあらわす一般名詞のようなものなので、そこにはハトホルもアスタルテもともに含めるような意味合いがある。
詳細はハトホルの項を参照。

聖域
ビブロス

DATA

・所有色―
・所有元素―
・参加ユニット―
・同一化―アスタルテ
・神聖動物―
・装備品―



【Index】