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アヌビス

ZONE OF THE ENDERS


[ハード]PS2
[発売年]2003
[製作]コナミ
[発売元]コナミ

 最初に、このレビューを書いたのはゲーム発売前だったのですが、発売から一年ほど経ってお値段が下がってきたところで購入し、プレイしました。

 えーと。エジプトネタ語りに入る前に、まずは一つ、言わせてください。
 酔いました。

 ゲーム内容は、ザックリ言ってしまえば3Dシューティングです。
 宇宙空間を飛び回る高性能オービタルフレーム(※ガンダム世代で言うところのモビルスーツ)、”ジェフティ”を駆使して敵を倒す! 以上。各ミッションをクリアしていくことによって話が進み、ノンストップでストーリーが展開していくので、どこで止めていいのか分かりません。(笑)
 必死で敵を倒しつつ、倒れても倒れてもコンティニュー。
 「こんな戦いに何の意味があるんだ。オレは…、オレは一体…。」
 ていうか、疲れたんなら途中でセーブして寝ろよ。

 手を休めると、ジェフティに搭載された独立型戦闘ユニット・エイダ嬢(嬢?)に「動き回りながら敵を倒してください」と叱られ、途中、前作主人公のレオン君に「ジェフティは俺んだ、返せ!」みたいなことを言われたとき、ぶっちゃけ本気で「すいません、代わって下さい」…と、心の中では思ってました。
 アクション系が苦手なプレイヤーは操作にイッパイイッパイで、戦闘中に話しかけられても返事なんかしてる余裕なし!
 エイダ嬢ほか、話しかけてきた皆さんゴメンナサイ。一切リアクションしてまへん。ディンゴは無口なキャラということで。^^;

 そんなゲームです…。

++++++++++++

 さて、この作品のタイトル「ANUBIS」が、エジプト神話の神・アヌビスから来ていることは言わずもがなですが、主人公が乗る機体・ジェフティも、実はエジプトの神名です。「ジェフティ」(ジェフゥティ)は、トト神の古い名前です。

 ストーリーを簡単に言うと、火星に移住した人たちが地球からの独立のため軍事組織をつくり、その軍事組織が「アーマーン」という超協力な要塞を作りました、と。で、「アヌビス」と「ジェフティ」という二機のロボット(オービタルフレームと呼ばれている)が、その要塞の起動・停止を行うカギになっているというお話。

 もっとも、ストーリーなんて在って無いようなもので、ゲーム自体はほとんど説明も無いままミッションだけサクサクと進みますが^^; …アニメ版と資料集で学習しろってことですかねぇ…。

 エジプト神話好きな人ならピンと来るでしょう。
 そう、アーマーン=アメミットにアヌビスにトト、とくれば、死者の審判ですね。(参照図
 エジプト神話のおおまかなエピソードは、こうです。
 死者はトト神によって死者の国の王オシリスの法廷に導かれ、心臓を天秤にかけられます。
 天秤の片方には自分の心臓、もう片方には真実の羽根を乗せ、アヌビスが計量。もし、真実の羽根と釣り合わなければ、その心臓は罪に穢れているとされ、天秤の下で待っている怪物アメミットに食われてしまい、死者の国に入ることは許されないのです。
 ――まぁ、主人公のディンゴ自体、オープニング早々撃たれて死んでるのを無理やりジェフティによって生かされている人間なので、このあたりの神話ネタが分かる人なら、ニヤリとしながらプレイできることでしょう。
 Easyモードですらイッパイイッパイの私には笑ってる余裕無かったですが(笑

 とはいえ、ゲーム内ではアヌビスはジェフティのです。
 「人類に滅びを!」とか言ってるマッドなおいちゃんがアヌビスの搭乗者でして(主人公の元上官らしい)…アーマーンを起動させて大いなる破壊を! と、いったノリです。
 「探偵学園Q」でもアヌビスは敵役の名前だし、何だかアヌビスが可愛そうですね(笑) アヌビスといえば、死者の守護神にして魂の導き手、なのですが。ちなみにアメミット(アーマーン)も、神話上では死者の守護神です。彼らを恐れるべきなのは罪深き魂だけですので、四十二か条の「禁忌」を破っていない方はご安心あれ。

 神話ネタとしては他に、アヌビス陣営に赤い「ネフティス」という機体も出てます。破壊兵器ネフティス。めっさ強いです。
 むしろラスボスより強いです。私ぁ彼女に軽く20回は殺されてます(^^;
 ぐるんぐるん回転しながら体当たり。腹に棒をブチ込んでも、いつの間にか復活。無敵バリヤーで敵を弾き〜♪ 攻撃するたび恨み言〜♪ 中に乗ってる亡霊なお姉さんも良い感じ。

 エジプト神話では、ネフティスはアヌビスの「実母」とされており、アヌビスを倒そうとするジェフティを、ことあるごとに邪魔しに出てくるのを見るにつけ、「くそォ! お母ん呼ぶなや、アヌビスぅーー!」と、心の中で地団駄踏んでました。(笑
 イシスという名前の機体が何故味方にいないのかと。心底思いましたよ。嗚呼、涙。
 味方に居るのは「アージェイド(ウアジェトから来た名前らしい)」という機体でして。ウアジェトは古代エジプト語で「緑なるもの」という意味なのですが、アージェイドは女の子らしくピンク色。まあ、緑色って、大体が量産型のザコ敵の色ですもんね。ザクとか。(待て

 ええと。そんなこんなで、程よく格好よくエジプトネタが盛り込まれてはいるものの、根本的なツッコミはほとんど無いです。戦うのにイッパイイッパイで…^^;
 敵にマミーというモノが出てきます。
 …アブ・シンベルという名前の要塞があります。

 操作性は良いです。ガシガシ動かしてもフリーズしません。
 宇宙空間でメカ同士の打ち合いがやりたい方にはたいそうオススメ。ただし、アクションゲームが苦手、もしくは縦横上下左右に自由に動ける画面が苦手な方には、相当ハードルが高いゲームだと思われます。
 て、いうより、ネフティスさえ倒せれば他は大して苦労しなかった気がする。

 ああ、そういえばネフティスって、冥界の門の番人でもありましたっけねぇ…。
 生き返るためには、どうあっても彼女を倒さなくてはならなかったわけだ(と、今更シミジミ)。

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 エンディングテーマには、トト神の「肩書き」が入っているのですが、アヌビスの肩書きは入ってません。
 なんだか不公平なので、アヌビス神の肩書き・別名を羅列。

・アシウト(地名)の主人
・ネクロポリス(死者の都)と清めの幕屋の主人
・防腐処理を施すもの
・死者の魂を導くもの
・ホルスの兄弟
・聖なる国(オシリスの墓があるとされた場所=アビドス)の主人
・ロ=セタウ(墓の入り口の意)の主人
・洞窟(死者の国にある場所)の主人
・オシリスの敵と戦うもの
・(死者の)心臓を数えるもの

など…。


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