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「遊戯王」

週刊少年ジャンプにて連載/TVアニメ在


 このマンガからエジプト神話に入った、という人も多いらしいメジャーなマンガ。
 しかし神様はあまり関係ありません。一言で言うと「古代エジプトで作られた神秘のカードを手に、現代の人々が熱くカードゲームバトルを繰り広げる話」。…なんだと思う^^;

 主人公・遊戯は、古代エジプトのファラオの生まれ変わり。エジプトで発掘されたらしい千年パズルという不思議な力を持ったアイテムを持っています。
 他にも”千年ナントカ”というアイテムを持ってる人たちが出てきて、だんだんと過去の因縁が明らかになっていくのですが、ジャンプらしく、最初は普通のカードゲーム漫画だったものが後付けで古代エジプトミステリーな要素を付け足しました、という感じ。
 それにしても、エジプトネタの使い方が最高に笑えます。

 オシリスが竜の名前だったり、オベリスクが巨人の名前だったり。

 わざわざエジプトを出す理由は無さそうなのにエジプトにこだわり続けた理由は、作者が好きだったからだろう…。
 そして、エジプトネタなのにカードで戦うのは、コミックスの表紙に書いてあるようにMTGとTRPGが好きだったからだろう…^^; なんなともムチャな組み合わせ方をしたものです。
 ちなみにMTG(MtGと書く人もいる)は遊戯王のカードデュエルよりはるかに歴史は古く、決して遊戯王が元ネタになったわけではないですよ。ここ重要ね。MTGというのはMagic The Gatheringの略で、流行ったのは90年代前半くらいだったかな…。ちょうど遊戯王の作者が若かりし頃ですね。とかいう話は脱線なので置いといて。

 このマンガ、少年誌にしちゃ珍しく、血がダバダバ飛び散らないのは宜しいのですが、カードゲームのルールを理解してない者にとっては、読んでも全く意味がわかりません。バトルシーンの盛り上がりさえ理解不能。…そこが難点です。
 それまで、マンガなんて読めば大体のストーリーは分かる、と思っていた私ぁ甘かったです。バトルシーンで何がどうなっているのかが全く分からない、というー…いやはや・・・。

 初期は「THE MUMMY」ばりにホラーなエジプトで展開し、3巻まではエジプトネタがたくさん出てくるものの、その後まったくエジプトとは関係ない、カードゲームのみのストーリー運びとなるのも、このシリーズの通読を困難にしています。
 20数巻あたりから、ようやくエジプトネタが復活しはじめ、なんと主人公の前世は名前を削り取られた、王名表に載っていない王でした、とかいう古代ロマンファンタジーな展開になだれ込んでいきます。それまでのカードゲーム路線とあまりに違うのと、展開が急転しすぎるのとで、ちょっと違和感がありますね^^;
 エジプトネタが出てくるたんび、読んでる私が赤面するのは何故ですか? なんでこんなにこっ恥ずかしいのですか…?^^;
 

 たかが子供のカードバトルに使われている程度のカードが、古代エジプトの秘術で作られたり、主人公のライバルが古代の悪の神官だったり、エジプト神官が魔術で戦ったりするというのは、好きな人は好きなんでしょうが、どうも、私には背中カユイです。エジプトの石版にクリボーが刻まれているのを見た瞬間、硬直しました^^; えーー、エジプトにそんな生き物がいたんですかあ!! …みたいな笑劇衝撃。
 アメリカ人あたり、こういう展開が好きそうですね。


 作者がエジプトが好きなことは伝わってきますが、カードゲームのルール覚る気がない単なるエジプト好きの読者には、ちーーとつらいところがあります。。
 作者さんには、次回作はゲームネタの比率を低く、純粋に古代エジプトネタの作品を描いて欲しいと思います…。


 もちろん細かい指摘どころ色々あるのですが、このマンガにおけるエジプトネタは、あくまでゴハンの付け合せに過ぎないので、敢えてツッコミは入れないでおきましょう。
 でも一つだけ。言わせて下さい。
 ネタばれなので反転します。

 あれだけ引っ張りに引っ張っておいて、主人公の裏人格の真の名前がアテムだっていうのは、どーゆーことですかーーー!

 古代エジプト語じゃない、とか、即位名なのか誕生名なのか分からない、とか、中途半端に神話の名前を使ってる、とか、ツッコミプロセスが同時に2つ3つ起動して、頭の中がえらいことになりましたよ私ぁ。クレームバッファがオーバーフローさ。あはは。

 ――もしかして、何週もひたすら「真の名前暴露イベント」を引っ張り続けたのは、どういう名前をつければシックリくるのか分からず迷ってたからかもしれません…が…。
 ホルスxxxとかラーxxxとかいう安直でアリガチで無難な名前のほうが、なんぼか良かったと私は思いますよ。…。


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