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マンガ/「ファサード」

エジプト関連は2巻


 ファサードとは「外面」という意味だ、という解説が最初のほうに出てくるが、このマンガの主人公・ファサードは、自分のことは何も覚えていない不思議な人で、その体の中にはたくさんの人格(と、いっても人間じゃない)が存在する。
 狼やら、翼の4枚ある白鳥やら、竜やら教授やら…あ、ちなみに教授って人間の教授じゃないですから(笑)

 しかも恐ろしいことに、これらの人格は勝手に出入りするのみならず、主人公の姿を通して自分たちの形を作ることが出来る。つまり、人間であるファサード氏が、変身して狼やら白鳥やら竜やらになってしまうワケだ。
 ひとり戦隊状態。
 白鳥の”ツイン”は女の子人格。
 そしてファサード氏は金髪のヤワい兄ちゃん。

 ひとりでブツブツ、自分の内面の人格たちと会話するファサード氏はある意味で怪しい人である。

 はてさて、そんな彼の職業は、時空放浪者である。様々な時代の様々な世界、それも実在しない世界にまでぶっ飛ばされてしまう面白い人で、しかも飛ばされるたびに、彼の姿が変わっているのだ。オモシロイ。
 …2巻で古代エジプトに行った時は、狼の姿でした…。

 砂漠で遭難していた狼のファサード氏を拾ったのは、エジプト人の少年。少年は墓所に、盲目の楽人をかくまっていて、狼をそこへ連れて行く。盲目の楽人、アルビノで生まれつき体の弱いその男は、実は捨てられたラメセス2世の王子の一人だった…。
 ハイお約束ー!
 子沢山で、王族が全員把握しきれてないので、中にはこういう捨てられた子供もいたりするわけだ。そこにからめてくる辺りが何とも。
 しかし捨てたはずの子が生きていると知られ、王は自ら墓所へ兵を送り込む。

 なお、このマンガは基本的に、ファサード氏が、飛ばされたその時代の歴史にチョッカイ出すことで話が完結する。
 狼と人と、姿を自由に変えられるファサード氏はアヌビスのお使いになりすまし、この王子サマを助ける…。

エジプト的ツッコミ>>アヌビスは生きてる人間の守護なんかしないと思う。それと、アヌビスは金色じゃなく黒だと思う。

 エジプト人の少年が口にする「ワセト」という言葉は、街という意味じゃなく、テーベの古名、固有名詞。つまり物語の舞台になった墓所はテーベの近く、ってことで王家の谷のはず。王様が、自ら兵士をつれて王家の谷に遠征してくるの?(笑)アリなんかソレは。

+++
 2巻には3つの話が収録されており、エジプトの次はヴァイキングの話になっている。この話では、白鳥の人格が出てきてヴァイキングの男にフォーリンラヴ。(※白鳥は女の子人格だから。)
 ヤワい兄ちゃんなファサード氏は、「白鳥の乙女」をやらされることに…。
 や。なんていうか、もう、笑えるし面白いし。この世界と時代を股にかけた不思議冒険が、なんともいえず面白かったのを覚えている。(本自体は実家においてきたため、過去回想)


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