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主要都市データ/ヘルモポリス

―トト神の町―

【都市データ】
現代名/エル=アシュムネイン el-Ashmunein
古代名/クムヌ または ケメンヌ  anc. Khmun
ギリシア語名/ヘルモポリス・マグナ Hermopolis Magna
建造者/不明
建造・居住年/データ未発見
居住人数/データ未発見
規模/―
発見/忘れられたことは無い

【来歴】
古くから存在する、上エジプトの中心的宗教センター。

上エジプト第十五ノモスの州都。ヘリオポリス、メンフィスと並ぶ信仰の中心地で、神殿の所有する土地・財産は、ヘリオポリスに継ぐ第二位の規模だったとされる。しかし、他の宗教首都と違い、政権争いの記録にその名前が出てくることは無く、神官たちが王権と張り合ったという大きな事件も無さそうだ。ヘリオポリスやテーベの神官たちに政権を握られることを恐れたアクエンアテンがヘルモポリスの向かいに遷都していることからしても、ここの神官団は中立的立場だったのかもしれない。

トト神がこの町の主神となったのは中王国時代以降だが、それ以前から既にオグドアドなどの神々が信仰されていたようだ。
対岸にはアクエンアテン王の築いた都、アケトアテンがあり、アケトアテン放棄後には、その石材がヘルモポリスの神殿に流用された。

下エジプト第十五ノモスにもトト神を中心とする町があるが、そちらは「ヘルモポリス・パルヴァ」という名前である。


【町マップ】


出典◆大英博物館 古代エジプト百科事典(1997)

ナイルの増水や度重なる人為的破壊、特にイスラム時代の破壊によって大半の構造が消失しているが、神殿の痕跡は辛うじて残っている。



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