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下エジプト詳細MAP


下エジプトは、カイロ付近を頂点とするナイル川の創りし巨大な三角形、「ナイルデルタ」地帯。
下エジプトには、観光名所として誰もが知るギザやカイロはもちろんのこと、太陽の町として知られていたヘリオポリス、メンフィス、その近くにはサッカラやダハシュールといった、ピラミッド群の中心地があります。
上流にアスワン・ダムとアスワン・ハイ・ダムの二つのダムが出来るまで、毎年ナイルの増水によって堆積土が運ばれていたこと、過去に何度も支流の流れが変わっていることから、遺跡の多くが土や泥に埋もれたり、水の侵食で崩壊したりしており、発掘が困難な地域です。

古代エジプト王国の初期、および新王国時代には、首都が上エジプトにありましたが、以降は地中海世界とのつながりが重要視され、現代に至るまで下エジプトに首都が置かれていました。プトレマイオス朝時代には、有名なアレキサンダー大王の築かせた港町、アレクサンドリアが王国首都として機能していました。

■地図にある都市の解説■

レオントポリス
ギリシャ語名で、意味は「獅子の都」。獅子の姿をした戦神マヘスの守護する土地。

ブバスティス
女神バステトの守護する土地。リビア人王朝の首都として機能した時代もあります。

アヴァリス
エジプトに侵入したヒクソス人が首都としたところ。ヒクソス人は西アジアからやってきたので、進入路に近い場所に首都があります。

ヘルモポリス・パルヴァ
上流のヘルモポリスと同じく、トト神の神殿があった宗教都市。上エジプトエリアにあるヘルモポリスのほうが本家。

サイス
首都になったこともある古い都市。女神ネイトの故郷。古代名は「ザウ」、現代名は「サ・エル=ハジャル」。

アブシール
現在は、アブシール「村」。ピラミッドだらけの村です。名前は古代エジプト語の「アブゥ・ウシル」(オシリスの場所)から来ているらしい。

タニス
王の権力がかなり弱まって国土が分裂していた時代の首都。タニスが首都だった時代、上エジプトでは、テーベを首都とする神官国家が誕生していました。

クロコディロポリス
名前はギリシャ語で「ワニの町」。鰐の姿をした豊穣神セベクの町。
この町を含む現代の地名「ファイユーム地方」の名は、古代エジプト語で「水」を意味するパヨムから来ているそうです。

■下エジプトの主要ノモス(州)の首都/古代名と現代名の対比

※ノモスは自治体の単位。時代によって異なる場合あり。また、州の区切り変更により、中心都市が異なる場合もあり。
町によっては、いまだ現代地名との対比が確定されていないものもあるため、とりあえずの「目安」としてお使いください。
地名のカナ表記については、他の本と合わせるため、微妙に変えた部分があります。


ノモス番号 古代エジプト名 ギリシア語名 現代名
1 イネブ・ヘジュ
(メンネフェル)
メンフィス ミト・ラヒーナ
2 イユーア
(ケムゥ)
レトポリス アウシーム
3 イウム ジナヨコポリス コーム・ル=ヒスン
4 ニイト・シィ プロソピイス ザーウィヤ・ラズーン
5 ニイト・ミフト サイス サー・アル=ハジャル
6 ゴカソ クソイス サカー
7 ラー・アメンティ ムツリス アル=アタフ
8 ラー・イヤーブ ヒロンポリス テル・アル=マスターク
9 アンジェティ ブシリス アブースウィール・バンナー
10 イーア・カム アトリビス テル・アトゥリーブ
11 カー・ハサブ カバサ ハルビート近郊
12 チェブ・ネチェル セベンニュトス サムヌード
13 ハカー・アンク ヘリオポリス アインシャムス
14 ケント・イヤブ タニス サーン・アル=ハジャル
15 ジェフウト ヘルモポリス・パルヴァ ダマンホール
16 ハトメヒト メンデス テル・アル=ルバア
17 ベヘデト ディオポリス テル・アル・バラモーン
18 イムティ・ケンティ ブバスティス テル・バスタ
19 イムティ・バホ ブト コーム・ル=ファライーン
20 ペル・ソプドゥウ アラブヤ サフト・アル=ヘンネ



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